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みちのくダンジョン・ハイスクール・ボーイ~ランキングより好きに生きていいですか?何か問題でも~  作者: 白神ブナ
第5章 秀麗無比なる

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第122話 ダンジョン第5層界永久中立

桜庭がドンパンの顔を見て、叫んだ。


「お兄ちゃんに似ているわ。

髪の毛の色が違うだけでそっくりじゃないの。

お兄ちゃんの色違いだわ」


「ハチ王子にも同じことを言われました。

君たちは頭の構造が同じなのですか」


「わたしの妹を侮辱したな」


え、俺と同じだと侮辱したことになるのか。


「それに、無断でわたしの変装するのはやめろ。

変装を取って素顔を見せるんだ」


「これまた同じことを。

それもハチ王子に説明しましたよ。

これは変装を取っていますから、

これ、素顔ですから!」


「へぇ、なんだか面白い奴じゃん。

なあ、最上。ドンパンも仲間に入れようよ。

そして、一緒にダンジョン探索しようぜ」


狩野、面白がるな。

ドンパンの中身は、お前と似ているんだからな



「探索は結構です。わたしの本業は怪盗ですから。

では、これにてドロン……」


「待ちなさいってば! 

ここの文化祭の後片付けをしてもらうわ。

関係ないとは言わせないわよ。

あなた、絶対この騒動に絡んでるでしょ。

でなきゃ、この屋上にいるはずないですもの」


「あずさ、さすがわたしの妹だ。冴えているねえ。

そうだよ、そうだよ、あずさの言う通り。

文化祭の後片付けをするべきだ」


「はぁ? 

文化祭をめちゃくちゃにしたのはわたしではない」


開き直るドンパンを、ハヤブサが厳しくツッコむ。


「言い訳はするな。わたしそっくりのアンパン」


「ドンパンです!」


♪ピポン


そのとき、ハヤブサのスマホの通知音が鳴った。

急いでハヤブサはスマホの画面を確認する。


「メールが届いた。最上君のお父さんからだ」


「俺の父さんから? なんて?」


「……」


「何か海外であったんですか?」


「あった」


「え? 父さんはどうしているんですか? 無事なんですか?」


「善き知らせだ。

国連気候変動枠組み条約の国際会議に来ている。

ダンジョン第5層界を永久中立にするべく、

代表者ジュリアとともに出席している。

まもなく、ダンジョン第5層界は、

領土権・請求権を凍結すると国際会議で可決するだろう」


「……言葉が難しくて、わかんないや」


ドンパンが小声で、俺に耳打ちした。


「要するに、今静養中のマオ爺ちゃんが君に要望したことだよ。

ダンジョン運営は君に任された。第5層界の永久中立」


「そこ! 何をコソコソしている!」


ハヤブサがドンパンを睨みつけて注意してきた。

俺は、父さんが第5層界のために動いてくれたことが嬉しくて、

そして、ハヤブサがメールをやりとりしてくれていたことも嬉しくて、

思わずハヤブサに抱き着いた。


「ありがとう! ハヤブサさん! 

父さんとメールしていてくれて。

どうしよう、俺、今とんでもなく嬉しい」


「ど、どうした、最上君……」


ドンパンにも抱き着いた。


「ドンパン、ありがとうな。

君に出会えなかったら、俺はマオ爺ちゃんにも出会えなかった」


狩野にも抱き着いた。


「狩野、君が居てくれたから、

俺はダンジョンについて知ることができた。

そして、いつも畑を守ってくれてありがとう」


そして、桜庭にも抱き着こうとした。

が、いきなりビンタが飛んで来た。


「バカ! 下心見え見え」


なんでこうなる。

俺は、人類すべての人に感謝したい気分なんだ。


怒ってはいるものの、桜庭の頬はちょっぴり赤く染まっていた。

しかし、ビンタした勢いで、文化祭実行委員としての桜庭も目覚めたらしい。



「では、今から文化祭の後片付けを始めまーす。

特に被害が大きい模擬店。

ここはドンパンにやってもらいます。

ドンパン逃げるんじゃないわよ。

お兄ちゃん、ドンパンが逃げないようにしっかり見張ってね」


「お任せあれ、わたしのあずさ姫の命令。

しっかりと務めますので、ご安心ください」


ドンパンは、がっくりと肩を落とした。


「いいけど、なんでわたしだけ呼び捨て?」


それは、ハヤブサさんの顔の無断借用。

そのせいだと思う。諦めたほうがいい。


続いて、桜庭は俺と狩野を見た。


「二年生組は、ダンジョン体験RTAの教室を片付けます。

あ、スライムは今、小松先生に預かってもらっています。

最上君は最後に小松先生のところに寄ってから帰ること」


「桜庭、いいけどさぁ、ひとつお願いしていい?」


「何?」


「俺、今履いているの、地下足袋だろ?」


「そうね。似合っているわよ」


「そうじゃなくて、俺、学校の上履きを失くしちゃったんだ。

来賓用のスリッパを借りてきて欲しいんだけど」


「何やってるのよ。しょうがないわね、わかったわ」


「それと、もう一つだけ提案があるんだけど」


「まだあるの? 図々しいわね。何よ」


「最終的にスライムを先生から受け取ったらさ、

みんなでダンジョン行かないか?

久しぶりにキャンプファイヤーしたくなった」


「それって、ドンパンも一緒ってこと?」


「もちろんだ。

ここにいる全員で最上の館に行こうぜ!」


ドンパンの表情がパァっと明るくなった。


「最上の館? わたしも一緒に行っていいのか」


「ドンパンも一緒に行く権利があるじゃないか。

いいだろう? みんな」


狩野が真っ先に賛成した。


「異議なーし。ついでに、アンツァも一緒に連れて行こうぜ」


「最上君がそこまでドンパンに信頼を置くなんて、

何か理由があるのね。わかったわ、異議無し」


「お兄ちゃんも、異議無しだよ」


「よし、決まった! 

実は、みんなに会わせたい人が最上の館にいるんだ」


「誰? それ」


「それは、会ってからのお楽しみだ。

さぁ! さっさと片付けようぜ」


「「「おおおおう!!!」」」





校舎の屋上から、みんなで下に降りて行く。

俺は降りる順番が一番後になった。

なぜだか無性に屋上からの景色を見たくなって振り返った。


屋上の柵まで戻って遠くを眺めてみる。

神秘の湖、田沢湖の湖面がキラキラと、夕日に照らされている。

その中で黄金に光り輝いていたのは、田沢湖にある辰子姫の像だった。


「あれが、婆ちゃんか」


辰子姫の像にむかって、イイね! と俺はサインを送った。




END


最終話までお読みくださり、ありがとうございました!

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