表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
みちのくダンジョン・ハイスクール・ボーイ~ランキングより好きに生きていいですか?何か問題でも~  作者: 白神ブナ
第5章 秀麗無比なる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

116/122

第116話 魔王の独演会

魔王の宮殿、謁見の間。


魔王は玉座から立ち上がり、今まで誰にも言えなかった思いをぶつけるように

独演会が始まった。


「BGMスタート。

物語の発端は平安時代まで遡る。」


いや、遡りすぎだろ。


パイレーツ・オブ・カリビアンが流れ、物語は始まった。


「若かったわしと辰子姫は恋に落ちた。

二人の間に生まれた男の子、それが、お前の先祖である。


だが、身分の差がある婚姻は、星巡りが悪いから不吉だと

そう言われて、わしらは忌み嫌わた。

すると、都から陰陽師がやって来た。

陰陽師の術によって、わしは瞑層界に送られ魔王に、

辰子姫は龍の姿に変えられ、田沢湖という日本一深い湖の龍神になったのだ。


その日から、

わしはダンジョン瞑層界で魔王を務めることになる。

異世界転生ではお決まりのテンプレ通り、女神が現れて

このダンジョン運営を一任されたのだ。


わしは魔王としての役目を、真面目にこなしてきた。

そりゃぁもう、何万人もの勇者と戦ってきた。


勇者にやられて負けたら、

一旦、回復するために長期休暇をもらうことになっておる。

だが、休暇が終わると、

再び勇者どもの相手をしなくてはならない。


瞑層界とは、文字通りブラックよ。


ある時は、まだ傷が完全に治っていないのに、

勇者が思ったより早く到着したから、出て来てほしいと、

休暇中でもお呼びがかかる時もある。

そんなときでも、

俺様は最強みたいな顔して勇者と戦わなくてはならぬのだ。


ところがだ。

最近の若者ときたら、全くもって根性無しだ。

せっかく、謁見の間に来たのに、わしを見ようともしない勇者。

余計な手出しをしてくるチョロインたち。

ヒーリング担当だからと、戦いを遠い場所で眺めているだけの女魔術師。

ちょっと注意しただけで、キレる若者が多い。


もうちょっと、ましな勇者パーティを連れて来いと女神に要求しても、

なかなか要望は通らん。


時間外労働に耐え、女神のパワハラに耐え、

勇者パーティからのカスハラにも耐え……


わしは女神に魔王の交代制を提案した。


『うーん、今はどこも人手不足なのよね。

陰陽師だっていなくなったし、異世界転生者でも、

魔王を希望する若者はなかなかいないし』


瞑層界の人手不足は深刻だ。

俺は永久にこのブラック企業で働かされるのか……


俺の後継者はいないのか。

その時、わしは思い出した。

そうだ、人間界で生まれたわしの子の血統が続いていれば

どこかに、子孫がいるかもしれない。

子孫を冥層界に呼び込むいいアイデアはないかと考えた。

子孫さえ見つかれば、ブラックからの解放と魔王の座の相続ができる。


わしは新しい企画を思いついたのだ。

女神に提出した企画書のタイトルは、『ダンジョン出現』だ。

なんと、これは面白いと一発でOKをもらった。

しかも、これは人間界でもバズった。



やった、これで孤独な戦いから解放される。

憧れのリモートワークも夢ではない。

わしも瞑層界の外でお仕事できるかも!

それに、わしもそろそろ初老に入ったことだし。

後継者になるべき者を選出したいと女神にかけあってみた。


そしたら、女神はこう言った。


『それなら、マオちゃんの子孫から選べばいいわ。

もともと、そのつもりで出した企画なんでしょ。全部お見通しよ』


あ、マオちゃんとはわしのことな。

女神は勝手にわしをそう呼ぶのだ。

そこで、女神に依頼して子孫を探してもらった。

その子は東京にいた。

それが、最上忍。

お前だ。

わしと辰子姫との血を引き継ぐ者よ。


ああ、わが子孫が続いていたとは……、。

わしはなんて幸運なんだ。

最上忍が成長して、ダンジョン探索者になったら、

すぐに冥層界の到達できますように。

最上忍に異能を与え、覚醒させ、スキルも与えた。

わしはあらゆる能力を最上忍に注ぎ込んだ。



これだけは誤解しないで欲しいんだが。

最初にスキルを環境依存としたのは、女神のミスだからな。

わしではない。

まさか、文字化けの意味とは知らなかったと言い訳しておった。

そのあと、ちゃんとメンテナンスして

環境応答に直したから、ここは見逃してくれ。


ところがだ。

誤算があった。


そう、最上忍はせっかくダンジョン探索者になったのに、

第5層界でまったりスローライフを楽しむことに夢中になったんだ!

しかも、ハチ王子なんて名前で配信に写り、

いつの間にか探索者の人気者になっているではないか。

最近は、魔物まで最上忍の言うことをよく聞くようになって

魔物たちは、最上忍の従順な家来になっておる。


貴様ら、魔物としてのプライドはどうした!


あああ、もしかしたら、最上忍はこのまま

冥層界のことなんか忘れてしまって、一生来ないのではないか。

わしはここにずっと閉じ込められたままで、老いを迎えるかもしれない。

内心、焦った。


そして、わしは強硬策に出た。

欲深い人間を選んで、最上忍に罠を仕掛けて生け捕りにさせる。

そして、無理やりここに連れて来させようと。


『そのためには賞金を懸けてもいい。

どんな手を使ってでも、ここにハチ王子を連れてこい!』


エバンスにそう命じたのは、このわしだ。


前払いとして、エバンスの保釈金を出してやった。

あと半分は、最上忍を瞑層界に連れて来てからだ。


どうだ、わしの壮大なストーリー。

それが、やっとここでクライマックスを迎えようとしているのだあ!」




「……」


「……」


「おい、お前ら?聞いてるか?」



「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるのっ……!」


と思ってくださったら


下にある☆☆☆☆☆から、

ぜひ、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、

つまらなかったら星1つ、

正直に感じた気持ちでちろん結構です!


ブックマークもいただけるとさらにモチベアップします。


最後まで応援よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ