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みちのくダンジョン・ハイスクール・ボーイ~ランキングより好きに生きていいですか?何か問題でも~  作者: 白神ブナ
第5章 秀麗無比なる

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第110話 鳥海山五合目

 俺がしゃべるとバカがうつると言われたから、ずっと無言でおとなしくヘリコプターに乗っていた。


聞きたいことは山ほどある、

このハヤブサの色違いは誰なのか。

何のために俺をヘリに乗せたのか。

このヘリはどこへ行くのか。

そもそも、敵なのか味方なのか。


ヘリコプターは、標高が相当高い山の駐車場に降り立った。


「サンキュー、これチップね」


謎の男は、パイロットにチップを渡した。

チップを渡すということは日本には住んでいなくて、どこか外国の風習が見に着いているのだろう。

パイロットは、恐縮ですと言いながら頭を下げてチップを受け取った。


ヘリから降りると、地上より寒い。

この山はどこかと思い周りを見回すと、

「高原の駅、鳥海山(ちょうかいさん) 鉾立ほこだて」と書いてある看板が目に入った。


「あのぅ、鳥海山(ちょうかいさん)って書いてありますけど……」


「よく読めたな」


駐車場の奥にビジターセンターを見つけた。


「あの、トイレ行ってもいいですか?」


「トイレ? 逃げるんじゃないだろうな」


「逃げませんよ。心配なら一緒にトイレ行きませんか?」


「連れションかよ。

まあ、この先お漏らしされても困るし、

一緒には行かないけど、時間差で頼む」


「時間差のほうが逃げやすくなりますよ。

一緒に行きましょうよ」


「なんなんだ、お前は! 

……うううーーん、仕方がない。一緒に行くか」


俺と、謎の男は一緒にビジターセンターに入って行った。


俺が先にトイレに入っても、謎の男はなかなかトイレに入ってこない。

そのあと、俺とは並びたくないのか時間差で入って来た。

俺が先に手を洗っていると


「おい、逃げるなよ。そこで待ってるんだぞ」


「はーい」


だから、そんなに心配なら一緒に入ろうって言ったのに。


俺は待っている間、展示室でアイテムボックスを開いた。

学校の上履きのまま走っていたから、履物を変えたかったのだ。





「おい、素直に待っていると思ったら、何しているんだ」


「地下足袋に履き替えているんですよ。

上履きのままじゃ山では不便じゃないですか」


「……地下足袋。よく愛用しているのか」


「最近ね、これにハマっちゃったんですよ。

使い勝手が最高にいいんだから。

お兄さんも履いてみます?」


「わたしは紳士だ。そんなものは履かない!」


「ふぅん、紳士なんだ、お兄さんって。

てかさ、呼ぶのに、お兄さんっていうのも変だから、

名前を教えてくださいよ」


「そうだな、いいだろう。わたしは怪盗ドンパンだ」


「怪盗ドンパン? 

ルパンじゃなくてドンパン、アハハハ……」


俺は腹を抱えて笑い転げた。


「何が可笑しい! 失礼じゃないか、名前で笑うなんて」


「ごめんなさい。

だって、ドンパン節って秋田の民謡と同じだから、つい……」


「ドンパン節と一緒にするな。

わたしの祖父が怪盗ルパン5世で、その由緒ある血筋なんだぞ」


「失礼。じゃあ、秋田で歌われているドンパン節を披露しましょうか」


「いい! 聞かなくていい!」


怪盗ドンパンは怒って、ビジターセンターの扉まで歩いてから振り向いて言った。


「さっさと行くぞ。まだ、わたしの任務は終わっていない」


「はーい」




鉾立(ほこだて)は、鳥海山(ちょうかいさん)の標高1,150mの位置にある。

ちょうど鳥海山(ちょうかいさん)の5合目にあたりで、登山道の起点ともなっている。

そこからは、美しい日本海と荘内(しょうない)平野が一望できた。


「すっげー、きれいですよ。ドンパンさん、見てみて」


だが、俺の呼びかけは、ドンパンに完全に無視された。


登山道を登って十分ほどで、展望台に着いた。

そこからはVの字になった峡谷が見えて紅葉がみごとな風景だ。

峡谷の向こうには鳥海山(ちょうかいさん)の山頂を望むことが出来る。


「あの山頂まで登るんですか? 

ドンパンさん、その格好で登頂できるかな。

あああああ! さっきから、ドンパンさんって、呼びにくい。

アンパンマンみたいだ。

呼び捨てにしていいですか」


「ダメだ。自分の立場をわきまえろ! 

観光に来たんじゃないんだ。

いいか、君は拉致されているんだぞ。

緊張感が足りない、緊張感が!」


「あ、そうだっけ。

トイレに行ったら安心して忘れちゃいました」


「こんなバカにどうして懸賞金がかかっているのか、

不思議でしょうがない」


「そうそう! 懸賞金。

俺も不思議でしょうがないんです。何故なんでしょうかね」


「わたしが聞きたい。

とりあえず、クライアントの要求通りに連れて行くけど」


「どこまでですか?」


「ダンジョンの入り口までだよ」


「ダンジョンあるんですか、鳥海山(ちょうかいさん)にも」


「登山客が行くルートにはない。ここから道を外れるぞ。

逃げたって無駄だからな。ここに逃げ道なんてないから」


「行きたいです、ダンジョン! 

早く連れて行ってください」


「なんかなぁ……、調子が狂うんだよなぁ」





展望台から東側の峡谷に向かって、藪道に入った。

木々が生い茂る斜面を、慎重に下っていく。


そのとき、ドンパンの足がすべって、谷底へ落ちそうになった。

間一髪、俺は腕を伸ばしてドンパンを引き上げた。


ドンパンが滑った斜面を小石が落ちて行った。


パラパラパラパラ……


「ふぅ、だから言ったじゃん。その靴じゃだめだって」


俺に助けられてドンパンは決まり悪そうにした。


「助けてくれたのか、わたしを。

このままわたしが落ちたら、君は自由の身になれたのに」


「だって、ドンパンが死んだら、

ダンジョンの入り口がわからなくなるじゃないですか」


「そこかよ」


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるのっ……!」


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