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みちのくダンジョン・ハイスクール・ボーイ~ランキングより好きに生きていいですか?何か問題でも~  作者: 白神ブナ
第5章 秀麗無比なる

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第108話 模擬店チェイスー2

 テントは崩れてクレープ屋周辺は大騒ぎになった。


「ひゃあ!」


「火を消せ、火を」


俺は幼い兄弟を抱えて移動し、安全な木の下におろした。


「お兄ちゃん、ありがとう」


「怖かったねぇー。この木の下なら安全だからね。

ママに見つけてもらうまでここに居るんだよ」


「うん」


幼い兄弟のお兄ちゃんの方は、泣くもんかとキッと表情を引き締めた。


ごめん。こんな幼い子供にまで、危険な目に会わせてしまって。


マズった。

やってしまった。

俺のせいで文化祭は大混乱になってしまった。

俺がここにいるから、みんなに迷惑をかけてしまうんだ。

早く校門を出て外に逃げよう。

校門まで、とにかく疾走した。



校門に着いて、道路を見て唖然とした。


「駐車場は満杯でーす。周辺の有料駐車場をご利用くださーい」


駐車場が満杯で、道路は行き場を失った車と人で溢れかえっていた。

こっちの方が一般人多くて、ヤバくね?


キャンパスの外は一般人が多いし、もっとダメか。


じゃあ、どうすればいいんだよ……


俺は天を仰いだ。

天を仰いだ先に目に入ったのは、校舎の屋上だった。

そうだ、あの屋上まで逃げ切ろう。

あそこまで行けば、周りに誰もいない。

万が一戦いになったとしても、被害は最小限に抑えられる。


テントが崩れててんやわんやになっている広場を、突っ走って戻る。

そう決めた時には、体はすでに駆け出していた。


「はーい、ごめんなさい、ごめんなさい」


人や物を突き飛ばしながら校舎へと向かう。

ポップコーンを持った人を突き飛ばす、ポップコーンが派手に飛び散った。

ラムネを飲んでいる人も突き飛ばす、泡が思いっきり噴き出した。


こりゃ、ダメだ。

校舎までの広場は人が多すぎる。

思い切って模擬店のテントへと跳躍。

テントの上を渡り始めた。


「すみません! すみません! マジで悪いと思ってます!」


テントの上を軽くジャンプしながら突っ走った。

中にはジャンプした弾みで傾いたテントもあった。

しかし、今は地面に降りてテントを立て直す余裕はない。


ジャンピングを続けながら、昇降口に一番近い模擬店のテントの上まできたところで、

体格のいい男子生徒が仁王立ちになって待ち構えていた。

ダン高専の制服がかわいそうなくらいピチピチになっている。


テントの上に立つ俺。

下で待ち構えている仁王立ちの男子生徒。


「ハチ王子! 降りてこい。勝負しろ」


「ショウブ? 確かにクマにそっくりだ」


「ここを逃げきれると思うな。

わが校伝統のラグビー部がタックルで捕まえてやる」


「えーーっと、東北分校にラグビー部はないから、

東京校の方で…すかね」


「勝負だ、勝負!」


「こっちもショウブだ!」


俺は、跳躍しラグビー部員の眉間を狙って踵を落した。

ラグビー部員は後ろに倒れた。

と、その瞬間に、次々に他のラガーマンが現れて、俺の上に覆いかぶさって来た。

集団で襲ってくるとは思わなかった。



お前ら、重い。

ここでまともにラグビーの相手をしていたら、他のやつらにも時間を与えてしまう。

覆いかぶさってきたラガーマンたちの足の間から、校舎の外壁が見えた。


壁だ。あそこまで行ければなんとかなる。


「悪いね、スキル使わせていただくよ」


「……?」


「環境応答、できれば蜘蛛」


ブーーーン


俺は地面と保護色になった。


「いなくなったぞ。どこへ消えた?」


「何? ちゃんとタックル組んでいたよな」


「いないって、消えたんだって、本当に」


俺はタックルから逃げて、地面から外壁まで這って移動していた。

外壁に張り付いて、保護色のまま後ろを振り向く。

ラガーマンたちには、俺がまるで消えたように見える。

キョロキョロしながら、俺を探している。


まだ探しているのか、ご苦労さん。


俺は、壁を蜘蛛のように這いあがっていた。

これなら、相手に見えることはない。

もっと早くこのスキルに気が付くべきだった。




スパイダーマンのようになって俺は壁を登った。

へばりつきながら壁を登っている途中で、二年生組の教室の窓から中の様子が見えた。

教室では、桜庭と狩野がスライムを配置し、次のお客さんを呼んでいた。


よかった。

教室は、とりあえず無事みたいだ。

これ以上、友達に迷惑かけたくない。

俺はここを一旦離れると決心した。

だけど必ず、戻って来るからな。


二年生組の安全を確認して、先を急ぐ。

屋上まであと少し……の、ところでヘリコプターの音が聞こえてきた。


パタパタパタパタ……


その音は、だんだん近づいて来る。

ヘリコプターは、どうやら屋上に着陸しようとしている。


屋上の柵に手をかけると、ヘリコプターからの強風で飛ばされそうになった。

柵を握る手に力を込め、踏ん張った。


あのヘリコプターは、敵か、味方か。

必死に柵にしがみつきながら、俺は迷っていた。

このまま屋上に出てもいいものか。




「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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