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みちのくダンジョン・ハイスクール・ボーイ~ランキングより好きに生きていいですか?何か問題でも~  作者: 白神ブナ
第5章 秀麗無比なる

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第104話 ダンジョン体験RTA

 スライムだって生ものだからなぁ。


文化祭の当日早朝、俺はダンジョンに行って低層階を探索していた。

桜庭に言われた通り、大量のスライムをアイテムバックに入りきらないほど捕りまくった。

そういえば、何個必要か聞いていなかったな。

ま、これだけ獲れれば怒られないだろう。


学校につくと、大きく【文化祭】と書かれたアーチが出来ていた。

そのアーチをくぐり抜けて、二年生組の教室へと急いだ。


「あ、来た、来た! 最上、遅かったな。

間に合わないんじゃないかとハラハラしたぜ」


狩野が大きく手を振って、俺を呼んだ。


「大量のスライムを文化祭開幕まで獲りまくるって、

俺にとっては、既にリアルタイムアタックなんだが」


桜庭にスライムの入ったアイテムバッグを差し出した。


「お疲れ様。で? 何匹獲れた? 

獲れた数を記録してね。

文化祭終了後も数えること。

ちゃんと数が合うように管理しないといけないんだからね」


「えぇぇ! 数えるの? 

最初に言ってくれないとわからないよ。

こっちは時間に間に合うように、

必死に獲りまくっていただけだから……、

たぶん、百匹は超えていると思うよ。

いいんじゃね? あとは適当で」


「百匹以上!!!!!! 多すぎでしょ」


「多いの? 

じゃあ、次回から数指定でご注文お願いします」


「次回はない!

この教室の規模を考えてよ。

常識的にわかるでしょうが!」


狩野が桜庭をなだめに入った。


「桜庭、落ち着け。最上に常識を求めるのは間違っている」





二年生組の【体験ダンジョン・リアルタイムアタック】は大人気だった。


「いらっしゃいませー。

体験ダンジョンはこちらでーす。

列にならんでくださーい。

最後尾の方で、ただいま1時間待ちでーす」


三年生のユズリハまで、様子を見に来た。

ユズリハを見つけた桜庭は、駆け寄ってわざわざ注意した。


「すみませーん。探索者資格がある方は入れませーん」


「なんでよ、なんで探索者はダメなのよ」


「探索者は、スライムをアイテムボックスに入れて

持ち帰ってしまう可能性があるからでーす」


「持ち帰らないわよ。スライムなんか。

持ち帰ったところで換金しても一匹一円でしょ。

そんな、しょぼいことするわけないでしょ。

体験ダンジョンが大人気だって、

みんなが噂しているから見に来ただけよ。

桜庭、あなた文化祭実行委員なんだってね」


「そうでーす。ユズリハ先輩は…、」


「急に先輩なんて付けないでよ。

今まで呼び捨てだったのに、気持ち悪いわね」


「先輩は、最上君から手をひいたんですか?」


「あきらめてないわよ。

好きな人のために、わたしだって役に立ちたいと思ってるわ」


「二年生組は定員オーバーです」


「バカ! わたしがなんで都落ちしなきゃいけないのよ。

今まで、有益な情報を提供してきたじゃない。

少しは敬いなさい!」


「どんな有益情報ですか?」


「知らないの? ハチ王子が行方不明になったとき、

わたしのブロッケン目撃情報が

寒風山事件解決の足掛かりになったのよ。

あなた、ハヤブサさんの妹なのに、何も聞いていないの?」


「寒風山事件ですか?」


「そうよ。ハチ王子の下駄箱に

ブロッケンが何かを入れていたという情報よ」


「もしかして、それってラブレターですか?」


「知らないわよ。そんな中身のことまで」


「……情報提供、ありがとうございました」


「そうそう、さっきキャンパス内で

東京校の元同級生と会っちゃった。

懐かしくてつい話しこんじゃってね……」


「ブロッケンも?」


「ブロッケンは見ていないけど、

結構凄腕の探索者がいっぱい来てるわよ。

すっごいカッコイイの。

あなた、東京校の生徒にのぼせ上がるんじゃないわよ」


「しません! わたしは最上君ひとすじですから」


「わたしだって、ハチ王子ひとすじよ」


「何よ! やります?」


「いいわよ。どこで戦う?」


俺は狩野と一緒にドアの後ろで、この様子をずっと聞いていた。

まずいよ。

お客さまがいるのに、キャンパス内で争いをおこしたら大騒ぎになる。


狩野が勇気を持って、桜庭とユズリハの間に入り込んで止めた。


「おーい、二人とも怖い顔してどうしたの。

可愛い顔が台無しだよ。ほらほら、笑って笑って」


「フン!」


「フン!」


なんとか争いを止めることができたようだ。

さすが、狩野。

なだめ方が天才的だ。



しばらくすると、

イベントの安全管理のため、小松先生が教室を見回りに来た。


「今のところスライムの外への持ち出しはありませんか?

ん? ちょっと、スライムが異常に多いですね。

少し減らしたほうがいいでしょう」


俺は、クラスの男子に引きずり出された。


「最上君です。最上君が156匹も獲って来て、教室に放したんです」


「156匹も……、それは多すぎますね」


「だって、数の指定がなかったから…」


「最上君、スライムの数を少し減らしてください。

数をちゃんと数えるんですよ。

減らした数を桜庭君に報告してください」


「はーい」


「じゃあ、また一時間後に来ますから……」


教室から出ようとした小松先生の袖を、俺は思わずつかんで引き留めた。


「先生、ちょっといいですか?」




「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるのっ……!」


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