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3-2

「ナ、なんて、言うかその、スマ……ゴメン、ゴメンな?ちょっとタイミングが悪かったって言うか、TAKE 2 が欲しいっていうか。まぁオ、僕は思うんだすけども…………あの、……怒ってます?……よね?」


 反応は無いか……って何?、謝り方が可笑しい?、しょうが無いじゃんかよ!

 人に頭下げるなんざ普段 1 ミリもしないんだよ。こちとらソレが嫌で毎日毎日死にものぐるいで虚勢張って、ボロ出さないように生きてんだから。


「聞いてくれアンタ! 確かに俺もさ!?、何つーかさ、その、邪険に扱ったけどさ?、ああいった登場方法?されると流石にコッチもプロじゃないし、間違える事もあるっていうか何と言うか──……、」


 言葉を途中で噤んだ。

 これ以上このド下手くそ極まりない、あんたがたどこさ〜 な交渉で片付けるのは、もう無理だと気付いたから。

 それに……なんかさっきから足元がビシャビシャと騒ぎ始めたから。


 いや、水自体は在ったんだよ?、最初っから。ここ湖の筈だし、雨降ってたし。


 問題はそこじゃないんだ。


 こんな濁ってなかった。


 こんな膝まで来てなかった!


 もうちょっとなんか……友好的だった!!



 マズイぞ、このまま溺れて終了オツカレサマデシターってのは流石に……いや考えるな、想像すんな。


 まさかさっきの予想が当たって……、無い無い。無い無い無い、無いに決まってるって!! そんな強制負けイベントやらされてる訳じゃ無いんだからよ!?、落ち着けよ、俺。

 だからホラ、水位増えてんのだってどうせ見間違いか錯覚かなんかアレ的なアレ──……


[バシャッ、]


 音デケェっ、もうコレ膝浸かって──


 いや、イヤ嫌厭!


  聞いてない!


   聞イテナイ!!


    つか聴きたくも無ェ!!!



 ただアレだよ?、アレ。やっぱ此処は男として人として、人様に酷いコト言ったら誠意 持って謝んのが筋って顔見たことない母親から言われたかもしれないというか──



。・°°。・°°[ザパァッ!!!]。・°°。・°°



「マジでスイマッセンしたァァ!! 土下座でもナンでもするんで! ホントに反省してるんで! 命だけは勘弁して下さィ!! まだやりたい事一杯残ってるんです! いや下ネタじゃなくて!」


「自分 金とかはアンマリっていうか、ほぼ貧乏神が阿吽の呼吸で全集中・常駐してるんですけど、パワーとかやる気ならメッチャあるんで!! それこそ 24 時間 扱き使ってテッシュみたいに捨ててくれても良いんで! 出口何処にあるかだけでも教えて頂けないでござりませんでしょうか!!?」


 イヤ、マジで! ホントお願い!! 水死とか数ある候補の中でも一番苦しい奴じゃん!! シャレになって無いから!!


 ……、


 ……、


 ……、


「──ッマジでいい加減にしろよクソ(アマ)!! こっちが下手に出てたらゴミみてーに調子乗りやがって! 見られてる事ぐらいとうに気付いてんだからな! いつまでも無視してりゃ周りが助け船出してくれると思ってんじゃ無ェぞ!! それに言っとくけ──ッボッ!オボッ!⇂ȷ̶˝ボ˝!ゴႻ̅̀( ⚨˝ロロロッ……!!」



 ヤベッ、水位が顔面超えやがった! 呼吸が 1 ミリも出来な、あっ、ちょっ、待っ……せめて言い訳させ………コレ死ぬ、俺死ぬ。今度こそ死ぬ!普通に死ぬ!!間違いなく死ぬ!!!


『 …………Ⴛ̅̀様ιՇ……、


  ……ん  ……ヲ音ᓓ̸ᐠ˝シヽ……


             ………芽ぉ…、』


 何?、ナンて!?ゴメンもっかい言って──って、今更聞き取れるワケ無ェだろ!?、状況よく見ろ状況を! タイミング計測器壊死してんのか!?、だいたいテメーが沈め──、


『…ҽԵイ繧「……』


 だから今は無理だって!…………アリ?、


『……繧ヲ縺、縺¥吶縺 օ×。…………』


 何語だ……コレ?、

 知ってる単語が欠片も見つかんないんだが。というかそもそもホントに言葉なの──


 繝Ν偵繝 r薙縺օO縺 ヲ

   窶ヲ窶ヲ窶ヲ窶 օwゥ縺l代縺ᗩᗪョ縺ェ

 縺ɑ枸繝ャ繧ッ繝ョ縺藁縺%

  励縺◆上繧ッ縺l

      薙縺ォ縺オ縺ィ縺wサ縺 ɑ獣縺o後縺ュ

  縺ヲ縺@後閠 ヲ縺    、縺ェ縺ィ縺j九

     縺イ縺օղմɑ甲縺☆峨繧ヲ

  縺 օ×í吃縺○溘縺、縺↑励縺≧偵繧>√繧

     wմ獣縺i上縺、豁 ҽժ

 í↑代縺§上縺 ҽժí↑代縺∪九縺≧溘縺i

九縺□薙縺íհօվմԵイ縺↑代縺∪ゅ繧ォ縺l溘縺ッ縺ㄘ翫繝「繧 ɑj°溘縺ョ縺↑√繧↑九縺ョ縺セ縺「繧ッ縺ㄘ翫繝「繧 、繝ヲ繧ウ繧※励縺∪輔縺r√繧……



 「──ッう"ぉぉおあ"あ"お"お"!?!?」



 脳裏の奥にガンガンと押し寄せて来た言葉の化け物。思わず手負いの獣になって悲鳴を上げてしまう。


 取り囲む黒渦が、その隙を逃す筈も無い。


 奴は開いた口から俺の全身をぐちゃぐちゃに引きずり回しては、僅かに残っていた意識を……奪、い取 り……


 … …暗く 闇が──揺蕩


    う、


      深…海、


  ……へと、


          放り、

 


       捨て……、


                た


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