【400字詰め小説】 感想痴態
この話は、90パーセント以上の「フィクション」とごくわずかな「経験談」で構成されています。
※内容を「ほんの少しだけ」修正しました。
2038年、俺は今日も「小説家になろう」にログインしている。ある人の小説に「感想」を書くためだ。
事の発端は17年前。当時、評価が皆無だった俺の小説に初めて感想と評価がついた。
感想も星も高評価。俺は狂喜乱舞したと同時に、このユーザーさんの小説に感想を返さねば…という重圧も感じてしまった。
早速この人のマイページを見た。感想を書こうとしたが、どんな事を書けばよいのか悩む。せっかく褒めていただいたのに、こちらが失礼なことを書いて気分を害してしまわないだろうか? 色んな思いが駆け巡った。
仕方ない、今日は諦めて明日また考えればよい。そう考え俺はログアウトした。
しかし翌日も思い悩んだ挙句、何もせずにログアウトの繰り返し。
こうして17年の歳月が流れた。感想を書いてくださった人も、10年ほど前から活動報告が無い。
そんなある日、ふと気が付いた。
そういえば…マイページ見ているけど、俺はこの人の小説まだ読んでないや。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ここには元々、同じようなテーマですが全く別の話を書いていました。
ブログ的な愚痴っぽい内容でしたが、ここに書く以上は「小説」を書かなければいけないだろうと考え、ほぼ全て書き直しました。
「400字」という制限はやってみるとかなり難しいです。でもその分、言葉のチョイスに力を注ぐので内容の濃い、良い作品が生まれると思っています(いつの日か)。
いろんなジャンルで挑戦していきたいと思います。お楽しみに!