36話もう一人の英雄
魔王城二階層
ガイアとアルヘルトの死闘が繰り広げられていた。
「まさか人族で俺とここまで渡り合えるとはな。だがお前もそろそろ限界のようだな。」
「誉めてもらえて光栄ですよ。ですがこの闘い勝ちますよ。」アルヘルトは自分の全てを賭けて目の前の敵ガイアを倒すと決めていた。
「面白いことを言うな。でどうすんだ?」
「こうするのですよ[諸刃の剣]発動!!」アルヘルトは蒼いオーラに包まれている。
「お前は本当に人族か?これ程の力どうやって‼」
「この力は、わたしが産み出した技だよあの日の誓いを果たすために誰かの為にこの技を使う!!」
「良いぜ俺も全力で闘ってやろう。[解放]!!」ガイアの爪は鋭く延び背中には蝙蝠の羽が生えていて髪は銀に輝いていた。
「その姿吸血鬼なのですか。」
「少し違う俺はクオーター俺の祖母がバンパイアだ不老不死では無いが代わりにバンパイアの弱点をもたず高い身体能力と再生能力をてにいれた。」不死ではないということは再生する前に頭を倒さないといけませんね。
「行きますよ‼」アルヘルトはガイアに斬りかかる。
「甘いんだよ‼」ガイアはそれを爪で弾く。そしてそのままアルヘルトを爪で切り裂く。
「グハッ!」(鎧でなんとか防げましたが次は無さそうですね。)その場に着けていた鎧が落ちる。
「まだまだ楽しませいてくれよ‼」ガイアは、まだ余裕が有るようだ。
「それでは、[雪月花]!!」スパッ綺麗にガイアのガードした爪が切れたそこをすかさず狙い。
「蒼結晶剣!!」アルヘルトの剣が蒼く透き通った剣に換わった。そしてそのままガイアを斬る。その攻撃を受けたガイアは、壁に叩きつけられた。
「久々に強いものを見た。礼だ本気で葬ってやる。紅月!!」紅黒く光月が現れた。
「これ程の魔力どうしたものか。」(勝つにはあれしかない。)
「これで終わりだ。」(今だ)アルヘルトは蒼結晶剣を構えた。
「最終奥義蒼白龍の咆哮!!」その瞬間蒼結晶剣から蒼白い咆哮が放たれその咆哮は紅月を撃ち抜きそのままガイアに向かった。ガイアは、抵抗することなく。
「俺の完敗だお前に負けたのなら悔いはない。」そう言って咆哮に飲み込まれた。それでも咆哮は止まることなく魔王城の壁も突き破り上空に登り空にかかっていた雲を吹き飛ばし弾けた。
「勝 ちま したか。 」そう言ってよろけ倒れそうになるがそれを地面剣を刺して持ちこたえた。
「ここが二階層かさっき物凄い音がしたけど大丈夫か?」レーネとルーシェを担いでロイが上がってきた。二人とも動ける状態では無いが這いつくばってでも上に行きそうだったので仕方なく担いできた。
「あそこに誰か立ってるぞ。」するとルーシェが
「アルヘルト!ロイ私をあそこに連れていけ。」仕方なくそのまま近づいた、すると。
「アルヘルト アルヘルト アルヘルト!!」ルーシェが呼び掛ける。
「嘘?」アルヘルトと呼ばれる男は壁の穴から差し込む日の光に照らされ清々しい顔をして死んでいた。するとルーシェが。
「私はまだお前を越えていないのだぞそれで先に死ぬなどそれに、アルカクリスやアルトには、何と言えばいいのだ。答えろ。」だがルーシェも動けるからでもない無理をしたのだろうそのまま気を失った。
「レーナちゃん上にいこう。
「でもアルヘルトさんは」
「この人は、この人の意思と信念で動いたその人の行動を否定するようなことは俺はしたくない。タスクさんも同じことを言う思う。だから先を急ごう。」
「わかりました。」(この人ってこんなにかっこ良かったっけ?は‼?私は何を考えて。)
再び俺は二人を担ぎ上の階層を目指す。
続く




