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あまりにテンプレなクソ平坦異世界転生物語  作者: なめ茸さん
同盟締結編
33/43

29話真実

親戚の対応で死ぬかと思った。明日からまた投稿していきます。

将達がアルベリック達の相手をしていた頃、魔王軍の幹部達は魔王の招集により、魔界にある魔王城に訪れていた。


「今日集まってもらったのは他でもない。ここにおらせられる魔王アルグマグナ様の弟様、カイラス様が殺された。」マッドハッターが言う。すると、回りがざわめき出す。だが魔王は前を向き、何も言わない。


「静まれ‼魔王様の御前だぞ。」と四天王の一人のバリシアスが怒鳴り、場を静めた。バリシアスは先代の魔王の時代からつかえる、古参の魔族である。その体はまさに屈強の一言。2mをゆうに越える背丈と筋骨隆々の体、肉弾戦で勝てるものは少ないだろう。


「そして、私はその犯人を特定した。それはタスクと呼ばれる男だ。」


その話を無言で聞く男がいた。その名前はアキ、転生者である。アキは見た目こそ青年だが、転生してから三十年以上が経過していた。


「そのタスクと呼ばれる人物を瀕死の状態までは持っていきましたが、思わぬ邪魔が入りまして。」


「誰だ?」とバリシアスが聞く。


「それが、ゼータなのですよ。」辺りが凍りつく。それもそうだ、ゼータは魔王の側近の内、最強の男だ。


「なぜゼータが?」さらにバリシアスが聞く。


「わかりませんが、その男に見所があり、戦いたいからというようなことをいっていました。どうしますか?魔王様。」


「裏切り者は殲滅する。」魔王は力を解放し、そういった。そして会議はそこで終わった。


会議が終わり、アキとバリシアスが二人で話をしていた。


「アキ、本当か?それは」


「間違いない。」


「だとすればそれは世の中を揺るがす大事件だぞ。」


「だからこそ、一番信頼のできるあなたに話をしているんだ。」


「魔王アルグマグナ様がマッドハッターに操られていると。」


「バリシアスも思っていなかったか?あんなに優しかったアルグマグナ様が三十年前のあの日、突然人が変わったように変貌したのはおかしいと。」


そう、アルグマグナは優しく強い魔王だった。弱い魔物や魔族を助け、強きものを従える。そんな魔王だった。そう、それこそそこらの王よりも余程正しい王だった。


「三十年前のあの日、彼女は変わってしまった。人間との戦争を殺戮で終らせ、自分が国をおさめ、五つの国に自分と四天王を配属したのだ。

そして、なぜか女を捕まえろと命じた。それでも僕は彼女が好きだった。

だから僕は彼女に従った。だが、それからの彼女は普段も死んだような目をしていた。僕はマッドハッターによって操られているのではと思った。だが確信が得られなかった。

だから三十年の間、ずったマッドハッターを見てきた。そして今日、ついにわかった。おそらくゼータが裏切ったことに対して腹をたて、隠蔽を完璧に行えていなかったのだろう。マッドハッターがアルグマグナ様に近づいたとき、わずかに糸で繋がっているのが見えた。それが確信した理由だ。女性の体をコレクションとするやつならば合点がいく。」


「そうだな。だがもしそうだったとしてどうする。やつは強い、恐らくだが俺たちでは勝てない。」


「だから協力を頼む。ゼータが認めたと言うそのタスクという者と、その仲間達に。」


アキは気づいている、タスクが自分と同じ転生者だと言うことを。今ここで魔王アルグマグナを解放するための組織がささやかに結成されたが、誰も気づいていなかった。もっと恐るべき存在が黒幕だということに。


続く

三月完結行けるかも。

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