26話完敗と意外な助っ人
かなり急いでかきました。誤字脱字があったら教えてください。
腕は綺麗に切れていた。俺はすぐに腕を治そうと[パーフェクトリカバリー]を使うが腕に包まれた光がすぐに弾ける。そして俺は察する。自分の体の欠点を。俺のスキル[魔法全反射]は、自分の魔法も反射するのだ。俺はすぐに切り替えて止血を行う。師匠の元であらかたそういったことは教わった。[アイテムボックス]から包帯を取り出して止血をした。痛みは強いが今はそれどころではない。渉は俺の元に来ようとするが
「動くな‼動くとお前も同じようになるぞ。」俺は叫ぶ。
「気づきましたか。はい私の糸はたった今部屋に仕掛け終わりました。下手に動くと死にますよ。」マッドハッターはそう言いレーネの元に向かう。
「さあおいで貴重な鬼人族の娘よ。君もこの二人のように私のコレクションに加えてあげよう。」するとレーネの拳がマッドハッターの仮面をめがけてとび、マッドハッターの仮面は割れて地面に落ちた。そしてその顔が現れる。顔の左上を目の上から顎にかけて一本の傷ができていた。
「ふざけないで私のお母さんとお姉ちゃんを元に戻して!!」するとマッドハッターは
「全くひどいことするよね。私の顔はあまり見せたくなかったんだけどな。それにこの二人はもう元に戻らないよ。だってこの二人はもう死んでるんだから♪綺麗でしょ、こんなに綺麗な死体見たことある?さすが超稀少種の鬼人、それに私は体を縫うのがとっても上手いんですよ。この糸でね。だから貴方がバラバラになってもすぐに縫い合わせてあげるからね。」
そう言うとマッドハッターは腕を動かし糸を操る。あそこには糸は張っていないようだ。糸は透明だが手を動かしているので操っていると言うことがわかる。
だが俺の回りの糸は見える。それは俺の血で紅く染まっているからだ。その糸は完全に俺の動きを封じていた。少しでも動けば体が切れる。だが俺にはこの方法しかなかった。俺は左足を[硬化]し、おもいっきり蹴った。しかし左足は床に落ちた。だがそのお陰で全ての糸が緩む。俺は
「マナ、俺をお前の[影移り]であいつの影まで頼む。」マナは無言で俺のもとまで[影移り]で移動した。そして俺を連れてマッドハッターの影についた。俺はマッドハッターを[クロノス]で切りつけた。勝った、そう思ったが[クロノス]はマッドハッターの手前で止まっている。まさかこんな一瞬で糸を張るなんて、戦い慣れしすぎている。勝てない、そう思った瞬間俺の体を糸が貫いていた。
「少し静かにしていてください。邪魔です。すぐに貴方もコレクションに加えてあげますから。」俺はここまでかと思った瞬間、聞き覚えのある声が聞こえた。
「はあ、マッドハッターそこまでにしてくれないか。それは僕の獲物なんだ。勝手に殺そうとしないでくれ。」現れたのは何とゼータだった。
「何故貴方がここに?」マッドハッターは聞く。
「別にどうでもいいだろ。それよりもここから今すぐに立ち去れ。」
「それはできません。ゼータ様はこのものたちの味方をするのですか?それを行うとゼータ様、貴方は魔王軍の反逆者になりますよ。」
「味方じゃないよ。ただもう一度こいつが強くなってから戦いたいだけ。それで魔王軍の反逆者になるのならばそれでいい。」
「そうですか。では裏切り者の貴方には私のコレクションになっていただきます。」そう言い終えるとマッドハッターは腕を動かし糸を操りゼータに向ける。だがゼータには効かなかった。
「忘れた?僕には[物理攻撃無効]がついているんだよ。」するとマッドハッターは糸に魔力を流した。だがそれより先にゼータがマッドハッターを蹴り飛ばしていた。
「もう一度言う、失せろ。」ゼータが今までとは違う本気の雰囲気で言う。するとマッドハッターは消えていく。その前に俺はステータス鑑定を行う。
名前:マッドハッター
性別:男
Lv: 680
年齢:270
種族:魔人
職業:魔王軍四天王長
能力値
HP:37000
MP:42000
SP:43000
ATK:37000
DEF:24000
AGI:579000
スキル
身体強化
迷彩
魔力サーチ
魔力衣
ユニークスキル
人形遊び
糸操作
かなり強かった。助かたのか。ゼータに一言声をかけられる。
「もっと強くなれ、魔王はもっと強いぞ。そして傷を治せ。全てが終わったら僕とまた戦え、最高の状態でね。」ゼータはそう言い消えた。良い奴なのか戦闘狂なのかわからない。ただこれだけはわかったあいつは悪いやつじゃない。そして俺は完全に意識を失った。
続く
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