23懐かしい声
すいません最近風邪が長引いていた1話書くのにかなりの時間を使ってしまいます。
俺が起きたのは朝方だった。昨日はかなり早く寝てしまったようだ。辺りはまだ薄暗く紫色の空が広がっている。俺は朝食の準備をしようと魔道具と食材をアイテムボックスから出す。それと同時に馬車にのせていた昨日の少女が目覚める。
「ここは?私はたしか捕まって…」少女をよく見てみると小さいが角らしきものが額から生えている。
「おはよう、そして初めまして。」
「誰!?」少女はナイフを取り出し警戒体制をとる。その声でシルフィア達も起きてくる。
「タスク君、その子起きたんだね。そんなに警戒しなくても大丈夫だよ、タスク君はとってもいい人だから。」シルフィアが少女の警戒をとく。
「俺の名前はカゲミヤ.タスク、君の名前は?」
「私はレーネ」
「レーネか、じゃあレーネはどうして捕まっていたの?」
「私は連れていかれたお母さんとお姉ちゃんを救うためにアルヘムを目指してるときに捕まったの。」
「ところで君の種族は?」
「私の種族は鬼人です。」鬼人か、この世界の三大希少種族の一つじゃないか。ちなみに残りはシルフィアのハイエルフとヴァンパイアだ。
「鬼の種族は少数ゆえかなりの戦闘力を持っていると聞いたけど。お父さんは?君を捕まえてた奴等(ロイ達)ぐらいなら倒せると思うけど。」
「私たちの家に来たのはそいつらじゃなくてもっと強い二人組だった。お父さんは頑張って一人倒したけどもう一人に殺された。そしてお母さんとお姉ちゃんは私を逃がして連れていかれた。」成る程、幹部クラスが来たってことか。それなら納得だ。
「すまない、辛い話をさせてしまって。」
「大丈夫、それとありがとう。じゃあ行くね。」レーネは馬車から降りようとする。
「ちょっと待って。まさか一人で行く気?」
「お母さんとお姉ちゃんを早く助けないといけないから。」
「一人じゃ無理だ。それじゃ捕まりに行くようなものだよ。」
「じゃあ私にお母さんとお姉ちゃんを見捨てろと!?」レーネは声を荒らげた。
「そうは言ってない。一人じゃ無理だと言ったんだ。どうだレーネ俺たちと行かないか?」
「助けてもらってそこまで迷惑をかける訳にはいかない。」
「遠慮すんな。ここで会ったのも何かの縁だ。それに俺たちの目的地もアルヘムだ。」
「ほんとにいいんですか?迷惑じゃないですか?」
「迷惑じゃないよ。それに旅は人数が多い方が楽しいからね。」それに一人で行かせると後ろの人達がなんて言うかわからないし。
「それじゃあよろしくお願いします。」
そのあと俺たちは朝食を済ませすぐに出発した。
それから2日後の朝方、俺たちはアルヘムについた。アルヘムに入る前に馬車をアイテムボックスに戻してから馬を放した。
「ここがアルヘムですか、大きい国ですね!」マナが目を輝かせて言う。
「そうだな。この国はベルナール王国の2倍の面積があるからな。」ルーシェはそれに答える。
「この国にお母さんとお姉ちゃんがいる。」
「大丈夫、タスク君が助け出してくれる。私たちもタスク君に助けられたから。」
「そうだな絶対に助けるよ。さあ行こうか。」
シルフィア達にフードつきのローブを着せて性別をわからなくして門に向かった。門番はオークがしていた。オーク?オークってたしか
「ちょっと待てお前その後ろに連れているのは女だな。」
「[ファイアーボール]」俺は反射的に魔法を放ちオークの頭を吹っ飛ばした。
「ふう危なかった。」
「危なかったじゃないよタスク君、今の音で気づかれちゃったよ。」前方から数百の敵が来ていた。
「パパどうしますか?殲滅しますか?」怖い、うちの娘がとっても怖い。まあ可愛いからいいけど。
「情報も聞き出さないといけないし一番強そうなのだけ残して殺っちゃおうか。」
「わかった」とルーシェ
「はいパパ」とマナ
「わかりましたタスク君」とシルフィア
「うん」とレーネ。さっきステータスをチェックした時
名前:レーネ
性別:女
Lv: 32
年齢:15
種族:鬼人
職業:格闘家
能力値
HP:3100
MP:700
SP:2000
ATK:5000
DEF:4500
AGI:4000
スキル
鬼化
身体強化
硬化
ユニークスキル
無し
流石は戦闘種族という感じのステータスだった。俺がそう思ってるうちに半分は片付いていた。
俺も戦闘に参加しようと思ったが必要ないと思い後ろから援護魔法をかけてあげたりしていた。10分程で終わり、マナがお男を一人引きずって来た。
「パパこいつがあの中で一番強かったです。」俺はそいつをみた。そいつはLv47の魔族だった。恐らく捨て駒でなにも知ってそうになかったので俺はそいつを投げ捨てた。他はほとんど魔物で喋れるかも微妙な雑魚だった。
なので俺は魔力サーチをかけた。ここにはレーネの母親と姉はいないようだったので先に進むことにした。まあ鬼人はかなりの希少種族、いるとすれば王城だろう。
「城に向かうよ。」俺は皆に伝え王城を目指す。
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「さてとこの国にいるんだね将。待っててねいまあいにくから。」アルヘムの反対側の門にはタスクの親友の渉がいた。
「さてこの雑魚が邪魔だね。殺そうかな。」渉は魔法で敵を殲滅し女神から貰ったスキル[サーチ]でタスクを探す。
「見つけたよ将」渉は将の元に向かった。
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その頃タスクは
「ここが王城か」王城の前に来ていた。
「ここにお母さんとお姉ちゃんが」レーネはそう言う。
俺が城の門を壊そうとしたときだった。
「将!!」懐かしい声に呼ばれたのは。
続く
頑張ります。3月までの完結目指します。




