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8.フラグは突然に。

一回はルビ振りたい衝動に駆られる作者。

「ルーマァァァ!!!??!何で、俺を庇った?攻撃を受けたのは、本来俺だろ?ルーマが攻撃を受ける事なかっただろ!?」

「・・・つい、咄嗟に身体が動いていて・・・。それに、相棒の危機には居ても立っても居られなくて。」

「ルーマァァァ!!!」



・・・ごめんなさい。何この茶番劇。私、付き合っていられないのですが。マクシア様は未だに叫んでいるし、貴方はそろそろ、怪我が治っている事に気付きなさい。これで、どうやって仲が良くなっていくのですか。



私はため息をつく。そして、土壁(ウォール)で闇パーティの方々を天高く飛ばして、激流(スプラッシュ)で、地面に叩き落しまして、闇パーティの方達を一網打尽にしてしまいます。闇パーティの方々は意外と弱かったです。・・・私がチートなだけですか?気絶させるだけにしておきました。そして、私はルーマ様の前に出る前に、マクシア様に怪我が治っている事を申しました。



マクシア様はそれに気が付くと、ルーマ様の元に駆け寄ります。


「なぁ、この方の傷も治癒して頂けないだろうか。元はと言えば、俺の責任だ・・・。」


でしょうね。貴方が変な方とつるまなければ、ルーマ様は怪我をする事も、ラファエル様も無茶をする事もなかったでしょうに。ルーマ様の方を見ると、気絶なさっております。傷口を治療しなければ、きっと亡くなってしまいますね。



私もルーマ様の傍に寄ります。そして、治癒(キュア)の魔法をかけました。その際、口角を上げ、皮肉そうに笑います。これで、好感度が上がっても仕方ありませんから。



「・・・貴方の陳腐な正義感で、これだけの被害を及ぼして、今回は私がいたからよかったものの、チームプレーというものを今一度お考えになったら、よろしいのでは?私もチームの一人だったんですよ。貴方達はまだ子供なんですよ。大の大人に正面から向かって、勝てる訳がございませんよね?どれだけ、危険な行動をとったのか、それを自覚なさい。」



厳しい言葉で非難致します。これで、好感度も下がったのではないでしょうか?ただですら、悲しい思いをしているのに、そこに追い打ちをかけるような言葉。



「そこの・・・家出少年も、信頼出来るお方の見極めくらい出来るようになってはいかがですか?元は貴方の起こした事が元凶なんですよ。貴方のおっしゃる通り。」


キッと軽く睨みつけます。マクシア様はしゅうんと落ち込んでしまいます。マクシア様はワンコ系ですかね。可愛らしい小型犬が背景に見えるようです。皆さん、裏表ありますね。でも、私相手に発動させないでくださいね。



ラファエル様は私の方を向き、謝罪の言葉を口にされる。



「すみませんでした。そして、ルーマを助けて頂き、ありがとうございました。」

「感謝の気持ちを伝えられる事は良い事ですが、今後は出来るならもう少し周りを見なさい。時には冷静さも必要ですよ。」


私はサッとその場を去り、自邸に瞬間移動(テレポート)し、幻影(イリュージョン)の解除と、今、分身(アバター)の解除をして、記憶入力(インプット)して、分身(アバター)の記憶を本体に入力します。ついでに、時間移動(タイムトラベル)をして、分身(アバター)と入れ替わる時間を合わせる。




一つ、任務は完了しましたよ!これで、他の攻略対象には好かれていない・・・はずです。私は自邸で、勉学に励んでいた事にしましょうか。



~~~~~~~~



「最近、エスカルドの街で、立て続いて強盗事件が起こったらしいですね。」


数ヶ月後。私が7歳になってからの出来事です。ミヒャルド様はそう、端を発しました。何故、その話題を出すのでしょう?私は・・・エスカルドの街に行った事がバレているのでしょうか!?あまりに、タイムリーな話題で、一瞬言葉に詰まりました。


「そ・・・そうなんですか。何故、その話題をされたのですか?」


ミヒャルド様は答えます。なんだか、決意に満ちた表情を浮かべています。


「私は、ディアラント王立学園の教師になろうと思いまして、今からお金を貯めているのです。この事を旦那様に言えば、お金は出してくれるのでしょうが、これ以上の恩恵を受ける訳にはいきません。これからは、自分達が出来る事は自ら率先して、やらないとと思った次第で。それで、ギルドに所属して、仕事をさせていただいたのですが、人伝にそう伺いました。」


「それで、今度、旦那様がエスカルドの街に訪問されるご予定があるそうなのです。僭越ながら、この私がお供させていただく事になったのですが、物騒だなと思いまして。」



・・・よかった。私がエスカルドの街に行った事はバレていないのですね。でも、ラファエル様きっとまたやらかしますね。大丈夫でしょうか?それにしても、この時期から教師になろうとお考えなのですね。そして、ミヒャルド様は学園内でも魔法の能力が高く、戦闘能力も14歳にしながらも、大人を凌駕する能力の持ち主らしいと、レイナ様から伺いました。なら、きっとお父様も大丈夫ですね。お父様、魔法はお使いになりませんから。しかし、街の経営に尽力されており、評価は高い。公爵家の名に恥じない活躍です。流石、私のお父様です。

やたらと、ルビが多いところがありますね。

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