7.何気に6人目の攻略対象、登場。
話の書き出しが思い浮かびませんでしたね。毎回、そうなんですが。
ラファエル様とルーマ様と離れようとしましたが、本当にパーティを組まされる事になりました。しかも、私が幻影の魔法を使用しているために、一番年上に見えて、表面上リーダーにされました。15歳くらいの姿で、グラマラスな体形ですが。正直、ゲームの中でも、メアリーはルックスも美しく、出ているところは出ていましたが。そして、話は戻るが、実際のリーダーはラファエル様です。
もうちょっと、上から目線でも良かったですかね?ルーマ様に、『何なら、本当に本日限りのパーティを組みませんか?』と言われ、ラファエル様に文句を言わさぬ態度で臨まれていたので、ラファエル様も断れなかったんでしょうね。
・・・というか、ルーマ様怒ると怖いですね・・・。好かれたら、ヤンデレ気味になってしまいそうです。そういう私も断れませんでした。くっ、ここにも破滅フラグがありましたか。でも、ルーマ様には好かれてもいないし、ラファエル様は好感度マイナスでしょうね。
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精神感応を用いて、奴らの行動を監視しております。もとより、ラファエル様もルーマ様もその考えでございました。ラファエル様には『寧ろ、お前が俺達の邪魔するなよ!』と言われる始末。いや、6歳の子供が言う言葉じゃないですよね。貴方達、仮にも相手は大人の男性なのですよ。いくら、魔法が使えると言っても、相手もかなりのやり手。私がついていないと、殺されてしまいますよ!!
闇パーティの方々を尾行しながらも、防御壁でこちらの姿を相手側から見えなくする。子供の尾行ほど分かりやすいものはありませんからね。だって、警吏の方もてこずっている相手ですから。
相手が、カモになる相手を見つけて、人気のない所へ誘い込みます。あら?カモになっているお方・・・。どこかで、見た事がある気が致します。
:(;゛゜'ω゜'):
このお方、攻略対象のマクシア・ウェン・ダースウェイ様ではございませんか!?確か、ラファエル様、ルーマ様、マクシア様の三人衆と呼ばれるグループがゲーム内で存在しておりまして、身分を超えた友情が芽生えており、誰も三人衆の仲を切り裂けないと言われているあの三人衆ですか!?そして、マクシア様はここから少しばかり離れた侯爵家の方。何故、こちらにやってこられたのですか。
早速、闇パーティの方々にカモにされて・・・ん?これ、3人が出会うイベントなのでしょうか!?私はとんでもない現場に遭遇しておりませんか!?
そして、ラファエル様が勝手な行動をされる。人質が取られたと勘違いされたのか、闇パーティの方々の前に出る。
「てめぇら、ここでなにしやがる!!」
:(;゛゜'ω゜'):
つい、防御壁を解いてしまいました。つまり、私達の姿が丸見えです。まずいです。私は彼らを無事に守れる事が出来るでしょうか。いや、守らねばなりません。恨まれたくはございませんから。
犯人達はまだ犯行に及んでもいないはずだったのに、子供が現れて、それもエスカルドの街を治めている辺境伯の息子が来たとなれば、痛めつける理由が出来たものと同じ。相手はニヤリと口角を歪める。そして、さっき逃がした獲物を見るような目で私を見つめてくる。気持ち悪いです。
闇パーティの方々は風魔法を発動させて、私達を近付けさせないように、そして、マクシア様を斬りつける。
「ぐぎゃあぁぁぁぁ!!!??」
あまりに痛そうな声を上げる。私は咄嗟に治癒の魔法をかけようとする。しかし、ラファエル様に止められる。
「女は黙ってみてろ!!ここは、俺達がどうにかするんだ!!」
いや、どうにも出来てないから助けようとしたんでしょう。何を勘違いなさっているのかしら。それに、下手すればマクシア様は亡くなってしまうのですよ?加速の魔法を自分にかけて、マクシア様に治癒をかけます。瞬時の出来事だったので、マクシア様は未だに痛がる素振をしますが、ただの勘違いです。しかし、勘違いで、人を殺せますからね。ただ、咄嗟の行動だったので、衣服を直していないのと、衣服に付着した血液は攻撃の悲惨さを物語っております。
勘違いはより加速する。ルーマ様は顔をしかめる。そして、ラファエル様はご自身に風魔法を纏わせて、相手に一直線。しかし、単調な攻撃は相手に攻撃を読ませるのと同じ事。すんなりと避けられ、逆に攻撃をされそうになりー・・・。
その攻撃をルーマ様が代わりにラファエル様を庇うように、相手に背を向けて、受けてしまった。ラファエル様の叫びはその場を支配した。
顔文字登場。