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24.超越する時間。

メアリー様、チート過ぎる回。過去を変えるのは、色々と問題がありますが、それすら超越する・・・という事で、捉えてください。そういうところは、無視して読んでくれると幸いです。

10歳になりました。そして、ゲームをやっていた中で、大変な事に気が付きました。・・・それは、何か?新しい攻略対象が増えているのです!!ゲームは15歳になってから、主人公が高等部に入学してからのお話。


そこに、中等部の攻略対象に、天才肌のツンデレ少年『シュート』。12歳。貧乏少年で、兄弟が多く、家族に無理して、学校に通わせてもらっている。そして、両親はギャンブル狂。最悪な環境に生まれ、育った為、人を信頼できないらしい。



高等部の攻略対象に平民育ちの貧乏少年『グレイシア』。・・・けれども、その正体はランドール様の双子の弟。生まれた時、死んだとされる人。だが、その実情は生まれた時に、その時、出産に立ち会っていたメイドに、仮死の魔法をかけられて葬られた人。そして、お墓から取り出されて、仮死の魔法を解き、そこで、育てられたが、働いていたメイドはすぐに亡くなってしまい、スラム街で育つ。



私は即刻、時間移動(タイムトラベル)で、過去を変えにいきました。どうせ、パラレルワールドの世界に分岐して、私の能力で、今まで起きた世界の記憶に上書き(オーバーライト)するだけです。時間をも超越する“悪しき魔女”の能力。そして、今までいた世界は、時間停止(タイムストップ)をかけておきます。



~~~~~~~~


私は、生まれて半年後の世界へ。“カリン”とギルドで登録した世界で、活躍開始です!!“カリン”始動です!!



確か、メイドはもう亡くなってしまっている時期なのです。私は、まず『グレイシア王子』を救う為に、資金調達です。さっくりと魔物を退治して、資金調達すると、『グレイシア王子』の気配を察知します。



そして、『グレイシア王子』を発見しました。道路の真ん中で泣いております。私は、『グレイシア王子』を抱いて、宿へ。道中、『あんな道中で、赤子を捨てるなんて、あんたどんな神経しているんだい!?』との声が聞こえました。・・・本当に、すみません。ただの誘拐です。
























私は、“カリン”として、その赤子を育てていきました。年齢は不詳。・・・ここから、その情報がきているのでしょうか?私は、時頼姿を変えて接しています。私の本来の見た目年齢は、私が未来からここまで来た時の年齢のまま。つまり、10歳の姿なのです。しかし、幻影(イリュージョン)を用いて、姿を15歳の姿に変えている。



そのまま、5年が過ぎました。本来の見た目は変わらぬまま。()()()時間が過ぎていないからですかね?本当の・・・世界の・・・ね?



『グレイシア王子』はすくすくと育ちました。私は、彼が小さい頃から、一人で生活できるように、育ててきました。今では、すっかりと一人で魔物の討伐クエストに行ける程に、剣術を仕込み、魔法を教えました。姿は、ランドール様が父親似、『グレイシア王子』は母親に似ていて、兄弟は全然似ていない。しかし、使える魔法はランドール様と同じである。



「カリン!今日ね、やっとCランクになったんだ!!」

「あら、それはすごいわね。もっと、上を目指して頂戴ね?」

「でも、カリンみたいにはなれないの。Bランクには程遠い・・・。」



『グレイシア王子』はしょげてしまう。可愛いと思ってしまうのは、今まで育ててきた親心からでしょうか?カリンは貴方の実の親ではないと、小さい頃に言いました。その時は、ショックで家出してしまいましたが、今では、それすら乗り越えている。



「カリンは僕の傍にずっといてくれる?」

「・・・それは、出来ないの。私は、これから一人で旅に出ようかと思っているの。だから、ごめんなさい。」

「・・・そんな!僕一人じゃ、生きていけないよ。」

「いえ、生きていけるわよ。その為に、今まで他人よりも厳しく接してきたのだから。これからは、『グレイシア』だけで、生活できるように、ね?大丈夫。“カリン”の愛弟子よ。出来ない訳ないの。」

「カリン・・・。」



私は、そう言ってその場を去ります。後ろは、振り返りません。しかし、『グレイシア王子』は私についてきます。私は、つい嘘を吐きました。


「貴方がもし、ディアラント王立学園に通えるくらいになったら、またその時はお会いしましょう?」

「カリン・・・?」



『グレイシア王子』は動揺を隠せない隙に、私は、小走りで物陰に隠れると、すぐさま時間移動(タイムトラベル)で元の世界へと戻る。・・・ごめんなさい。『グレイシア王子』。でも、私は、次の攻略対象『シュート』に会う為、今度は『シュート』が5歳の時に時間移動(タイムトラベル)しましょう。

超展開になって本当に、申し訳ないですが、この路線で突っ走っていきます!

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