表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/26

23.終わり良ければ総て良し。

空気になっている人、多数。

まぁ、気にしなければいい話ですよね!要するに、命令をしなければ、いい話ですよね!!話は簡単です。


()()()、お身体の調子はいかがですか?」


ルナ様は顔をこちらに向けながら、答える。まるで、命令に従っているようです。瞳は、ルナ様が本来持つターコイズブルーなんですが。



「・・・()()()()()、私は、貴方のおかげで身体に変調をきたしておりませんわ。」


その言葉に、とある事に気が付くマクシア様。


「メアリー様・・・。この方が、名乗るところをルナは聞いていたのだろうか?」

「あぁ、そう言えば、その時、眠っていたはずだよね。」



ヒナタが意味ありげにこちらを見てくる。確かに、私のせいですよ!!というか、名前を呼んだだけでも、命令に変換される!?何という事でしょう。



しらばっくれるのが、吉です。しかし、鋭い視線でルナ様の様子を窺うレイナ様とミヒャルド様。



「・・・?さっきの“悪しき魔女”に身体を乗っ取られていた影響かしら?属性魔法が使えるようになっている・・・?」

「確かに、この方、属性魔法の素質が全くなかったと思うのですが・・・。光魔法と闇魔法が使えるようになっている・・・?」


その言葉に、ハッと気付き、目を輝かすルナ様。レイナ様の肩を揺さぶる。興奮している様子ですね。



「それ、本当ですの!!私、属性魔法が使えるようになっているんですか!?」

「・・・え?えぇ、お兄様の言う通りですわよ。」

「いや、ルナは“悪しき魔女”に身体を乗っ取られていた事を、気にした方がいい!!」



マクシア様は盛大にツッコミを入れる。ルナ様は疑問符を浮かべるものの、あっけらかんと意見を述べられる。まるで、またもや命令に従っているような、そんな様子が見て取れる。いや、気のせいですよね?



()()()()()が、“悪しき魔女”の呪縛から私を解き放ってくださったの。まるで、女神様のようでしたの。」


手を天に仰ぐように組み、私の方に向きながら、真っすぐに見つめる。ちょっと、聞きたい事がありますね。ルナ様はどこから、記憶があるのでしょう?操られていた時は、記憶が途切れていましたよね!?だから、マクシア様がおっしゃる通り、私の名を知る事が出来なかったはず。一体、どこから覚えているのでしょう?いや、覚えているはずもありません。そのはずなんです。



()()()、どこからどう記憶しているのですか?私は名前を名乗った事も、貴方にお会いしたのも、今日が初めてなはずですよ。」

()()()()()、貴方が私の瞳を覆って、私にかけられた魔法の術式を書き換え(リライト)した時。そこで、私の意識は“悪しき魔女”から取り戻す事ができました。まるで、闇から光の方へ引っ張られる感覚を覚えました。・・・しばらくは、記憶が定かではありませんが、私は貴方に助けられたのです。」



アッー!?完全にバレてしまいますよね!?()が命令した事も、全て全て!!しかし、周りはいい方向へ誤解してくれました。・・・本当に助かります。



「つまり、メアリー、君はあの一瞬で、術式の書き換えを行った訳だよね?君は本当にすごいよ。」

「私の天使様は、本当に、素晴らしい能力の持ち主ですね!!」

「まさか、あの一瞬で!?メアリーお嬢様は、規格外の能力の持ち主ですね!!」




皆さんの意識は術式の書き換えの方に集中していました。何故に!?その後の行動は確実におかしかったですよね!?むぅ・・・。



ヒナタは気を利かせて、予測不能(アンプリディクタブル)で、自邸まで私と、レイナ様、ミヒャルド様、ランドール様にミカエル様を送ってくれました。ちょっと唐突ですよ!?



~~~~~~~~


「全く、ヒナタの魔法は何なのですかー!?」


私は自邸に思いっきり叫びながら、到着しました。それに関しては、皆さんもうガン無視です。気にしたら負け・・・みたいなものが、“先代の悪しき魔女”との戦いで、身に染みたようです。思いっきり、空間を無視していましたからね。



そして、ランドール様とミカエル様が帰路についた後、こっそりと自室で、ヒナタが持ってきたゲームをやります。すごいボリュームになっており、やりがいがありますね。





今日は色んな事がありましたが、とっぷりとゲームに浸りましょう!!それが、一番ですよ!!

ちなみに、ランドール様が使える魔法(予定)は光魔法と火魔法。

ミカエル様が、風魔法と水魔法と土魔法です。

マクシア様は・・・?です。この人に関しては、使えるか否かを考察中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ