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13.仲が良い幼馴染。

ルビがない回。

「何で、俺が怒られないといけなかったんだよ。寧ろ、俺が怒る立場だよな?」

「悪いって、ラファエル。でも、お前に伝えたい事があるんだ!」



そうして、ルーマ様はレイナ様から時計を受け取ると、機能を発動させる。この方もあっさりと機能を発動させてしまうのですか。二度ある事は三度ある。先人の言葉は正しいですね。また、悲惨な光景を見る羽目になりましたよ。



ラファエル様は吐きそうになる。吐きたいのは、この光景を何度も見ている私の方なのですが。ルーマ様は先程は気にされていなかった事件が起きる時刻を見ていました。それは、私も予想していなかったですね。追加した時もあまり気にせずに細工しておりましたから、時刻が表示されるのは考えてもいませんでした。そして、日にちも表示されるとか、本当に便利ですね。



「今のは、何だ?アリシアが死んじまう映像が頭の中に思い浮かんだんだが・・・。」


ルーマ様はこれまでの事を全て洗いざらいに報告します。説明は正直、省略いたします。


~~~~~~~~


「要するに、例の強盗犯がアリシアのところを狙うのか?つーか、“悪しき魔女”の持ち物って便利だな。」



そう、“虚無魔法”は便利です!・・・いえ、そういう話でないですね。問題なのは、強盗犯がアリシア様のところで犯行を及ぶという事です。


「じゃあ、俺も今日はルーマのところに、泊まるか?」

「そんなに、俺の家、広かねーし、ラファエルはせめーとか文句言うから、却下で。この鍵で、家来いや。」



鍵をお渡しになる。あれま。ルーマ様は時間を指定いたします。先程、見た時間ですね。私も確認いたしました。帰りは歩きで帰りました。




ルーマ様の自宅に帰ると、自宅前にアリシア様が料理をお持ちになって、待っていました。いい幼馴染さんですね。ルーマ様には、この幼馴染さん同士で、くっついてほしいですね。



アリシア様はむぅ・・・と頬を膨らませます。


「おっそーい!!また、ラファエル様のところに行っていたの?そして、この方達、どなた?」

「この方達は、お客様・・・かな?アリシアは今日も料理を届けてくれて、ありがとう。今日は人も多いから本当に助かる。」

「・・・?この方達、ルーマの家に泊まるの?」

「うん。・・・下の兄弟達は元気?」

「元気よ!もう、これまでないくらいに、はしゃいでいるんだから!!」

「ははっ。そりゃあ、いい事だな。子供は元気な方が頼もしいし。」

「えー?私は本当に大変な思いをしているんだから!!他人事みたいに言わないでよ!」

「でも、楽しいでしょ?」




本当に仲がよろしいようで、微笑ましいですね。こういった会話って、死亡フラグに繋がらないといいんですが。いやいや、私がいるんですもの。絶対に貴方を生かしてみせます!!待っていてくださいね、アリシア様!!



~~~~~~~~



犯行時間まで、あと少しになりました。私達はアリシア様の住む家が見える窓から、見ております。少々、眠いですが一応仮眠を取りましたし、大丈夫でしょう。時刻は11時を回っております。しばらく見ていると、ギルドで会った人物がアリシア様の家の近くにやってきました。ルーマ様は声を上げます。



「あっ、あの男だ!!」


流石に、声が大きかったので、私は口を押さえます。


「シーです!バレては元も子もありません。」

「ご、ごめん・・・。」


その男は、アリシア様の家の窓を破壊いたします。それを見て、私達は、ルーマ様の自宅を出まして、犯人が侵入した窓から、侵入いたします。男はどこに行ったのでしょうか?


レイナ様は神経を尖らせます。


「あの殿方、闇魔法の使い手のようですわね。闇魔法の使い手はメアリー様も同じですから、分かりやすいですわ。・・・ルーマ様は水魔法をお使いになるようで?」


ギクッ。私が“虚無魔法”はともかく、他の属性が使える事は隠しております。実際に、闇魔法しか使えないように、隠蔽しております。“虚無魔法”は本当に便利ですね。


「・・・レイナ様、すごいですね。俺の能力分かるんですね。」

「私は、世界でも稀な光魔法の使い手ですわ。きっと、貴方達がディアラント王立学園に通う頃には、私は学園で教師になっている事でしょう。」



そういうレイナ様の表情は真剣そのもので今も男の様子を窺っている様子。そして、顔をしかめる素振りを見せる。



「まずいですわ!!犯行を及んでいる男の近くに誰か、近寄っていますわ!!リビングに行ってくださいまし!!」



私達は、リビングに向かう。そうすると、男がアリシア様を襲い掛かる寸前でした。

アリシア情報


ルーマと同い年。赤髪が特徴的なセミロング。勝気な性格で、でも兄弟が下に多くいるので、お母さん的なところもある。

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