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わたしの住処は

時代的には昭和をイメージしてください。

はじめは怖いけど、最後まで見たら怖く無くなります。

全3話で解決、第4話は解説

3話の投稿は6月24日、解説は7月2日

…………


「わたし」は駅の周辺の草むらに住処をを作って住んでいた。「わたし」はバキバキと近所の奴らを捕えては食料にした。

なぜ「わたし」は奴らを食べるのだろうか?「わたし」とはいったい、、、、


(あらすじより引用)







 バキバキ、ムシャムシャ


 ああ、うまい。

 今日のはご馳走だ。何日ぶりの食事だろうか。

 口の中で何とも言えない味わいが広がっていく。


 バキバキ


 胴体にかぶりつくと、噛んだ場所からトロリと体液が滴り落ちてきた。

 ああ、もったいないなぁ。この汁がうまいのに。

 わたしは胴体に口を当てて、汁をすすった。


 わたしが夢中になって体液をすすっていると、胴体から足が外れ、地面に落としかけた。


 ああ、足がもげてしまった。もったいないなぁ、、。

 この足は明日の食事用にとっておこうか?

 うん、それがいいだろう。


 しっかり糸でくるんで保管しておこう、、、


 …………







 わたしは線路脇の草の生えた地にささやかな住処を建てて暮らしている。

 この場所は朝はガタゴト電車がうるさいものの、周囲に気の狂った輩はおらず、まあ、平和な場所だ。

 食料も豊富で飢えを心配する必要もない。


 しかもわたしの住処は夏になると草木が生い茂り、涼しい木陰に包まれる。

 実際、今も住処の周りはわたしの身の丈を超える草に覆われ、今日もわたしの住処に大きな影を落としている。


 今は夏真っ盛りなのだ


「さて、今日も仕事にかかろう!」


 わたしは自身に喝を入れて仕事に取り掛かることにした。

(まぁ仕事と言っても、自宅警備、食料確保をするだけなのだが、、、)


 わたしは仕事をするのに、わたしの住処から出る必要がない。

 わたしの住処は今日のご馳走を捉える罠でもある。

 今日は既に1日前に採ったご馳走が保管されているため、食料がかかればいいな、くらいの軽い気持ちで罠を見張る。

 ただ見張っているだけで良いのだ。


 ザザッ


 家の前を近所の奴らが通った。


 目を向けるといつもの団体さんがいた。

 正直こちらからは顔の違いがわからないような奴らが前の奴の尻を追いかけるように通っていく。


 いつも見る光景だけれど、やはりシュールなものだ。


 奴らは本当に働きもので、あまりに働きすぎるからだろうか、それともこの暑さのせいだろうか、たまに道端で死んでしまう奴がいる。


 死んだ奴は地べたにほかっておけばいいのに、わざわざ住処に運び込むほどの働きっぷりだ。

 正直あんな奴らに生まれてこなくてよかったと思う。

 毎日、あんな調子で働いたら死ぬ奴が出て当たり前だ。


 自分は自宅警備兼、食料調達だ。

 奴らと違って今日ものんびり獲物がかかるまで待とうではないか。





 ……………



 しばらく待つと前にふらふらの獲物が、わたしの仕掛けた罠に飛び込んできた。


 バタバタ


 まったく、暴れるんじゃない。わたしの住処が傷付くじゃないか!


 わたしは慌てて獲物を糸でぐるぐる巻きした。


 今日のは大物だ!


 わたしは思わず口元をわななかせた。

あと、2話くらいで完結予定

殺人は犯罪です。


次回は4日後の投稿


ぜひつぎの投稿日までに色々考えてみてください。

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