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エッセイ集

都合のいい時だけ窓の外見るのやめませんか?

作者: 水井時零

つい先日、都会には雪が降った。それは騒ぎとなり都会は混乱した。もちろん僕の住んでいる地域も雪が降った。


雪は朝から降っている。いつも通り外を見たら銀世界だった。昨日までの色は白い絵の具が被さり、新たな世界を造った。僕はやれやれなんて思いながらいつも通り朝の支度をした。それから街を歩く。寒い。とてつもなく寒い。しかも、斜めに降るので傘が意味を成してない。だが、寒さの中には美しさが溢れていた

屋根に積もる雪、気に積もる雪、塀に積もる雪。全てが僕の視界に入って思い出となっていた。


それから暫くたった時に誰かが溜息をついて言った。

「雪なんて降らなきゃいいのに……」同感と同時に呆れた。分かってた。けど雪が美しいと感じていた、僕にそれは真逆だった。そして気づいた。何人か窓を見ている。どうやら帰り道が心配なようだ。更に僕は呆れた。なぜなら普段は窓の外なんて見ないからだ。自分に必要な時だけ窓の外を見る。なんて虚しい生活だろうか。失礼ながらそう僕は思ってしまった。

僕は普段から窓の外を見る。そこには何の変哲もない

風景が広がっているように見える。だが僕には何の変哲もないなんて思わない。雲の流れ、人の流れ、走る車、山の風景、それらは日々、変わっていく。そこに変哲もない

風景なんてないのだ。


この世には空がある。当たり前だがそれが事実だ。

普段から窓の外を見ることはそれが事実であって良かったと感じる。やはり空って美しいと僕は思っている

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