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遼の家族 Chapter6.

遼の家族 Chapter6.


リサが遼の家族と顔を合わせてから数時間。

リサの事を深く知りたい遼の両親はリサを質問攻めに色々聞いていた。


「リサちゃん趣味はなんなの?」

遼母は聞くと

「旅行が好きです。あと体を動かす事も好きですっ!」

「そうなの?遼も良く旅行に行くから良かったわ」

「リョウママとリョウパパとも皆でいろんな所行きたいです。

日本はあまり詳しくないので知りたい所や見てみたい所いっぱいあります」

リサはお母さんとお父さんからママとパパに変わっていた

それが自然と受け入れてしまえるのがリサのスゴイ所なのである。

「良いわねぇ。お父さん」

「あぁ・・・そうだな。他にはなにかあるかな?」

今度は遼父からリサに質問をした。

「お菓子作りですかね。

私子どもの頃からパティシエになるのが夢だったんですが、

好きな事は趣味だけにしようかなと思って諦めてました。

でもリョウが目指しても良いんじゃないかって・・・

だから日本で一度チャレンジしてみようと思います」

リサの言葉に遼父はうんとうなずいた。


「遼、リサさんをしっかりとサポートしてやるんだぞ」

遼父の言葉に

「分かってるよ」

と遼は少し鬱陶しそうに答えた。

「そういえば、リサちゃんって今国籍はどうなってるの?日本?それともアメリカ?」

遼母の問いに

「私はずっと日本です。

アメリカにはパパの会社の都合で転勤という形になっていましたので。

いずれ日本で暮らそうと考えていました」

リサの言葉に遼は、敦との結婚を真剣に考えていたんだなと思っていた。

「お母さん。お父さん。俺もリサももう年だし、結婚を真剣に考えてる。

俺達の交際を応援して欲しい」

遼は両親に伝えると

「もう遼も大人なんだ。自分の道を信じて進みなさい。

遼が信じた道を私は応援する。リサさん。遼の事を宜しくお願いします」

遼父は深々と頭を下げた

「顔を上げてください。私もリョウさんと一緒になりたい。

リョウさんが愛したパパさんやママさんと一緒に家族になりたいと思っています。

宜しくお願いします」

とリサも頭を下げると遼も一緒に頭を下げた

「もう全員顔をあげて。リサちゃんよろしくね」

遼の母はそう言うと3人は顔をあげた。


時間は流れ、辺りは暗くなり夕ご飯の準備をする時間になった。

リサは遼母と一緒に台所に立ち準備をしていた。


「いいのに、リサちゃんは座ってて」

遼母の言葉に

「そんな事言わないで下さいよ。好きでリョウママのお手伝いしてるんですから」

とリサは返した。

「そう。それじゃあ、手伝ってもらおうかしら」

と遼母は言うと、リサに指示を出した。

2人で台所に立ちながら、遼母は嬉しそうに微笑んでいた。

「まさか、こんな素敵な女性を遼が連れてくるなんてね。

美人で可愛らしくて、本当に遼にはもったいないわぁ・・・」

「そう言ってもらえると嬉しいです」

「うちはほら、皆男ばっかりでしょ。女性がいると華やかになって良いわ」

「そんな。ママさん一人で華やかですよ」

「私はおばさんだから」

「そんな事ないですって。まだまだいけます」

「フフフ。リサちゃんのそういう所好きよ」

「私もママさんの事大好きです」

2人はそんな話をしながら手を動かしていた。


「そういえばうちの旦那、不愛想だったでしょ。怖くなかった?」

「全然っ!優しくて思いやりのある人だなと思います」

リサの言葉に遼母はクスっと笑うと

「そうね。あの人は表情に出さないだけで優しい人だから。そういう所に惚れたのかもね」

「そういう所リョウと似てるかも・・・

普段は自分の気持ちをはっきり言わないけど、でも根はやさしい。

ママさんはパパさんの両親との挨拶の時どんな感じだったんですか?」

リサの言葉に遼母は

「そうねぇ。飯田家へ最初に挨拶行った時は緊張したわ。

それこそリサちゃんと同じように言葉遣いとかいっぱい勉強した。

ほら飯田家って由緒正しい家柄だったから、

そこに嫁ぐとなると気合いれてかないと思ってね」

「それは私も分かります。緊張しました」

「すごく緊張しちゃったわ。

それでいざ飯田の家に行ったら・・・いたのよ。虫が・・・」

「虫?」

「そう。あの蚕・・・苦手なの。

家から飛び出しちゃって・・・」

「アハハ・・・」

私は全然虫平気だから全然分かんないや

とリサは思いながら

「虫苦手な方も多いですからね。特に女性は・・・」

「製糸業を営む家系では蚕のことをとても大事にしてて。

カイコサマって様付けしてたりするの。

でもそれを気持ち悪いって逃げ出しちゃったから。

家ではお義父さんもお義母さんも大激怒しちゃって」

と遼母は苦笑いをしながら言い、続けて

「それでもね・・・」

と続けると

「あの人は、家系よりも私を選んでくれた。

家から追い出されても、彼女と一緒にいたいって

実の両親の前で堂々と言ってくれたの。あの時の姿かっこよかった」

遼母の表情は母親の顔から1人の女性の顔に変わったのをリサは感じた。


「素敵な話。リョウパパ。かっこいい・・・」

「そうやって両親の反対を押し切って結婚をしたんだけど2人での生活も凄く大変だったわ。

両親との仲は遼が生まれてから徐々に良くなったんだけど。

あの時の苦労があるから遼や光には結婚して家を継いで欲しかったんだと思う」

リサは遼母の話を黙って聞いていると

「でも・・・リサちゃんは無理に飯田家に嫁がなくても良いのよ。

一人娘だから遼が立花家に入る事も出来るんだから。

もし結婚することになったら2人で良く話し合って決めてね」

遼母の言葉にリサは、はいと返事をした。


遼母とリサは食卓に夕飯を用意すると遼と遼父を呼んだ。


リサは遼の家族に自然と馴染んでいた。

こうして一日が流れていった。


翌日からは

遼の休みの日はリサと2人で暮らす新しい家を探すために2人で不動産会社を回っていた。

普段はリサが遼の家の家事を手伝いながら仕事を探した。


新しい日本での生活の準備は始まったばかりだ。

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