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出会い Chapter3.

出会い Chapter3.


乾杯をしてから1時間。

リサは案の定、卓と海斗の2人について根掘り葉掘り聞き出していた。


「ねぇ、そういえばカイトはいつからタクの事好きだったのぉ?」

酔いが回り、目がトロんとしたリサは海斗の方を見ながら言うと

「えぇー・・・それ聞いちゃぅ?」

と海斗はまんざらでもない様な表情をしながら卓の方を見た。


卓はシロブチ犬のクッションを両手で持ちながら話を聞いていたが、

突然海斗が自分の方を向いてビクッとした表情をしながら聞きたそうにしていた。


「最初はSNS上のただの仲の良い趣味が合う友達だったんだけどさぁ。

やり取りしているうちに卓の魅力に惹かれていったんだよね。

思えば顔も見た事無いけどその時から好意があったのかもしれない。

そこから直接会って、実際に話して気づいてたら好きになってた。」


海斗はそう話し終えた時、卓の方を見つめた。

卓は海斗の出会った時の事を思い出していた。


今思えば、積極的だった。

会ってすぐに手を繋いだり・・・。

夏には会って二回目でハグされた・・・。

思いだしただけで顔が赤くなりそうで卓は少し顔を隠した。


「あれぇ?何でタクが赤くなってるの?」

とリサは言うと

「フフ・・・そういう所が好きなんだよな」

と海斗は笑顔で応えた。


「あぁ・・・!もうこの話はこれでおしまいっ!」

と卓は言うと

「えぇー何でよ。これからが良いとこなのにぃ。

それじゃあタクに質問。どうしてカイトを選んだの?」

「それ本人がいる前で聞くっ!?」

と遼がリサにツッコむと

「良いじゃん。もう過去の事なんだからさー」

「俺も聞きたい。卓そう言う事教えてくれないから」

と海斗も聞きたそうに卓の方をみつめた。


卓は、遼の方を見ると

「別に俺の事気にすんなって」

遼がそう言うので卓は語りだした。


「俺の中で遼とは告白をしてフラれた時に終わりにしよう・・・

忘れようと思ったんだ。

それで海斗と一緒にいる未来を考えた。

でもそれって遼の代わりみたいで失礼だなと思ったんだ。

だから・・・あの小説を書いた。

あの小説はさ、遼を忘れるために書いたんだ。

それが巡り巡って遼の所に届いて遼が俺に告白してくれて・・・嬉しかった。

でも・・・」


と卓はあの時を思い出す様に上を見上げ海斗をみつめた。


「嬉しさよりも、最初に思い浮かんだのは海斗の哀し気な表情だった。

遼と一緒に成れる喜びよりも海斗を傷つけたくないと思った。

あの笑顔を・・・守りたいと思った。

一人にさせたくないと思った。俺は・・・」

卓は海斗の方を見た。



「その時初めて、海斗の事がすげぇ好きなんだって気づいた」



卓の言葉に海斗はうんとうなずいた。

「俺も卓の事が好き」

海斗の顔が酔っぱらっているのか顔が赤く火照っていた。


「あぁぁ・・・イィー!メッチャイイィー」

とリサは、言いながらそれを見て2人だけじゃなかったと卓と海斗はすぐに向きを返した。


「あっぶねぇー2人っきりのスイッチ入ってた」

海斗の言葉に

「たまに3人でいる時もなるよなぁーお前ら」

と遼は細目で見ながら言った。


「おおおおおれ達の話ばっかりでずるいよ。今度は2人の出会いの話とか聞かせろよ」

と卓は恥ずかしいのか慌てながら言った。

「俺とリサの話?そうだなぁ・・・まぁ出会いは普通だったよ。

仕事の同僚って感じだったし。まさか家が隣だったのは驚いたけどな」

と遼は言うと

「そうそう。あぁー隣に誰か引っ越してきたなぁとは思ってたんだけどね。

たまたま帰り道偶然一緒でさ、しかも隣だよっ!びっくりだよ」

とリサは言うと

「ねぇ第一印象どうだったの?」

と海斗はリサと同じ様にグイグイと聞き出した。

「リサでしょ?あぁなんか・・・すげぇ人がいるなぁって印象」

「あぁぁ」

と卓と海斗は納得した様に頷いた。


「あぁぁって何よ。すげぇ人ってなによ」

「いや、妙に納得したというか・・・」

「俺も多分、第一印象はすげぇ奴だなと思ったわ」

と卓はリサの方を向きながら言った。


「失礼しちゃうわ」

とリサはぷいと顔をしかめながら言うと

「それで遼の第一印象はどうだったの?」

と海斗は聞くと、リサは一言

「ふつう」

と応えた。


「あぁぁ」

と卓と海斗はまた納得した様に頷いた。

「なんだよ。普通って!他になんかあるだろ」

「だってさ、俺も確かに遼と会った時、普通の男性だったなと思ったもん」

と海斗は頷きながら言った。

「俺って特徴ないのかよ・・・」

と遼はがっくしとした様子で頭を下げた。


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