卓の家族 Chapter2.
卓の家族 Chapter2.
石田家と江藤家が揃い一気に賑やかになった卓の実家。
その声を聞き、卓の父親は起きてきた。
「あっお父さん!おはようございます!お邪魔してます!」
智輝は大きな声で言った。
そんなに大きな声出さなくても良いのに・・・
と卓は思ったが、同時に
そこは智輝さんの良さであるとも認識しており
卓は平然とお茶をすすった。
将暉は卓にべったりくっつき
最近買ってもらったゲームをやっている。
海斗は持ち前の世渡り上手な性格で
石田家にも江藤家にも馴染んでいた。
海斗の隣には千夏がいて
千夏と海斗はずっと会話をしている。
「ねぇ2階って遊ぼう。あれやりたい。かくれんぼ」
千夏はそう言うので
卓と海斗は子供たち3人を連れて2階で家の中でかくれんぼをして遊ぶことにした。
卓は面倒見がよく、友が里帰り出産をした際には
当時は実家暮らしだったため、赤ちゃんのおむつ替えはもちろん、
お風呂や寝かしつけ等を手伝っていた。
大きくなってからもご飯を食べさせたりとお世話の仕方が慣れていた。
それが3人もいれば尚更である。
一方海斗は、実のところそこまで幼子と接するのは得意ではなかったが、
小学生くらいの年の子どもとは上手く接せるのだった。
もっとも、卓との付き合いがあったのも大きく、
それまで子どもと接する事がなかった海斗にとっては貴重な経験でもあった。
卓にとって3人は我が子の様に愛おしく大切な子ども達だ。
しばらくかくれんぼをして遊んでいると
1台の車が石田家にやってきた。
卓の弟の和がやってきたのだ。
和は、あまり実家には帰ってこないが
卓にとっては可愛い末っ子の弟のため
来るたびに可愛がりたくなる。
和の前では、久しぶりー
位の感じで軽く流すが心の中では
かずくんだーー!
と騒いでいる卓だったのだ。
そんな和だが、
兼ねてよりお付き合いをしていた夏美さんを今日は連れて来ていた。
卓の母から聞いてはいたが、
実はつい先日結婚の報告に石田家に来ていたと聞いていた。
まだ両家の顔合わせはしていないので後日会う予定らしい。
今日は石田家でお祝いも兼ねて全員集合する運びとなっていたのだ。
夏美さんは、笑顔が素敵な女性で
物静かだがスポーツの経験もあり体育会系のノリにもついていけた。
和が幸せになるのは卓にとっても嬉しい知らせで
千夏さんとも親しくなっていった。
卓の実家に全員で11人。
それが一軒家に入っているのだから家の中は人だらけになる。
とは言ってもそれほど狭さはあまり感じなかった。
17時が過ぎた。
まだ9月ということもあり、日は落ちきっていない。
卓の家には広めな庭があり
今日はその庭でバーベキューをすることになっていた。
ベンチと机が並べられ
肉を焼くためのコンロが用意されていた。
これは和の発案で、
バーベキューやりたいという事で
お土産にお肉も用意してきていた。
「ちょっと早いけど先に子ども達お風呂入れちゃおっかー」
卓母の言葉に卓は
「将暉お風呂いこっか」
と卓は言うと、うんと返事をして
一緒に風呂場に向かった。
卓の家では夏はシャワーだけでお風呂を沸かさない。
将暉が子どもの頃は体を洗ってあげていたが
今はもう1人で体を洗えるようになっている。
卓はそれを見ながら自分の体も洗っていた。
将暉が体を洗い終えて出ると次に入ってきたのは千夏である。
卓は千夏の髪の毛・体と順に洗い終えると2人で浴室を出たのだった。
そうして順番順番に次々浴室に入っていく。
終わる頃にはバーベキューの準備が出来ていた。
海斗はいつも一番最後に入るようにしているため待っていたが
「まだ夕飯の支度があるから先に入って良いよ」
と卓母の言葉に、海斗は先にお風呂を借りるのだった
そうして準備が終わる頃には18時を過ぎて
みんなお腹が空く頃になっていた。




