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神のご加護?
「……それで、今の私の状況はやっぱり七福神さんのせいなんですか?」
「いや七福神じゃないからね? それはお主が勝手に重ね合わせてるだけだからね? ――じゃが、察しが良いのう嬢ちゃん。まさしく、お主のその状況はわしによるものじゃ。神秘なる神のご加護を受けた、この神々しきわしの能力に因るものじゃ」
そう、何とも誇らしげに話す七福神さん。……いや、察しが良いも何も、この流れじゃそれしかないでしょ。あと、神のご加護受けてんだったら神様じゃないし。
まあ、それはともあれ……結局、なんでそんな不可解なことを――
「――それはのう、嬢ちゃん。お主には、この世界――源氏物語の世界にて、ちょっくら筋書きを変えてほしいと思ったからじゃ」
「………………はい?」