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ここどこ!?

「…………え?」



 朧な意識の中、寝惚け眼を擦りつつポツリと声を洩らす。そんな私の視界に映るは……えっと、木? 木組みの天井? 何て言うんだっけ、こういう……いや、そんなことより――


「……いや、ここどこ!?」


 朝一番、ハッと起き上がり叫びを上げる、いや、正確には朝かどうかも分からないけど……うん、どちらかと言えばお昼かな? なんか、雰囲気的に。


 ……いや、そんなことはどうでもいい。そんなことより……いや、ほんとどこ? ……えっと、なんか几帳とか簾とか、あと襖とか……ともかく、あの至って普通な私の部屋でないことだけは確かで――



「――あぁ、目を覚ましたんだね更衣こうい!」

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