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遅ばせながら
「……はぁ、とんでもないことになった」
皓々と月が輝く、その日の宵の頃。
部屋の中にて、溜め息と共にそんな呟きを零す。部屋とは、淑景舎――別名、桐壺と呼ばれる、天皇の妃である女御や更衣の居住のことで。
――さて、遅ばせながらこの辺りで自己紹介を。私は沢山帆弥――京都市の公立高校に通う二年生で、血液型はAB型。好きな食べ物は生八つ橋、それから趣味は……いや、別に良いか。私の情報とか、何処にも需要ないだろうし。
「……はぁ、とんでもないことになった」
皓々と月が輝く、その日の宵の頃。
部屋の中にて、溜め息と共にそんな呟きを零す。部屋とは、淑景舎――別名、桐壺と呼ばれる、天皇の妃である女御や更衣の居住のことで。
――さて、遅ばせながらこの辺りで自己紹介を。私は沢山帆弥――京都市の公立高校に通う二年生で、血液型はAB型。好きな食べ物は生八つ橋、それから趣味は……いや、別に良いか。私の情報とか、何処にも需要ないだろうし。
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