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なんか陰湿じゃない?

「……おや、それも主人から聞いておられなかったのですね。ええ、この私が一つ一つ丹念に裁縫して――」

「あれって縫ってたの!?」

「……それにしても、本当に主人について何にもご存知ないのですね……ぷぷっ」

「性格()りぃなおい!!」


 そう、何とも意地の悪い笑みで話す天女様にすかさずツッコむ。……うん、今更だけどもう隠さなくなってきたよね、私への嫌悪。


 ……あと、ついでに分かったわ。異世界より来し者に対する、あの理不尽な扱い――あれは、私に対する彼女の嫌がらせで……うん、なんか陰湿じゃない?

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