巻き添え?
……まあ、それはともあれ――
「……でも、大丈夫なの? こう、懲りもせず私に会いに来て」
そう、前回を思い出しつつ尋ねる。隣から何とも言えない視線をひしひしと感じるけど……うん、もう今更だしね。
「ああ、もちろんじゃ! なにせ、今日は地元の仲間と天女会に行っておっての。じゃから、帰るのはきっと夜になるのじゃ!」
「……うん、まあ良いなら良いけど」
すると、私の問いに喜色満面で答える神様。……いや、まあ私は別に良いんだけど。あと、天女会って何するんだろ。ちょっと参加してみた……いや、そうでもないか。
……ところで、それはそうと――
「……ねえ、神様。それで、もう一つ聞きたいんだけど……その、あれからどうなったの?」
そう、恐る恐る尋ねてみる。お仕置き――そう、天女様は言っていたけど……果たして、どんな恐ろし――
「……ああ、あの後じゃが……今までにわしが告げた愛の言葉を三日三晩、一字一句洩らさず国全土へと流され続け――」
「思った以上にえげつねぇ!!」
いや思ったよりえげつねぇ!! 国全土ってつまりは全国民にだよね!? 私だったら軽く……いや、だいぶトラウマに――
……ところで、神様もだけど……いや、国民もだいぶ地獄じゃん、それ。