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帆弥には無理?

 まあ、そんな感傷はさて措き――今回、彼に協力してもらったのは例により邸宅やしきからの外出、そして須磨への案内。そして、先の二件――空蝉うつせみ六条ろくじょうさんの時とは違い、今回はこれといった策もない。ただ、逢いに行くだけ――ただ、紫の上(わたし)げんちゃんに逢いに行くだけ。彼女と――明石あかしきみとはまだ逢っていないだろうし、きっとそれだけで十分だと思う。


 ところで、実際のところ二人の――源ちゃんと明石の君の逢瀬を防ぐ必要があるのかと言えば、これと言って別に……と言うか、むしろ紫の上(かのじょ)にとっても最終的には良かったのかもしれない。


 ――だけど、それはあくまで本物の紫の上(かのじょ)の場合。よもや、夫が別の女との間に儲けた子であっても心から愛せる彼女の場合であり、帆弥わたしにはまず無理だろう。

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