表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
保管資料室  作者: 黒薙神楽
呪いの宝石と白月姫
20/30

ダンジョン

石板(ストーン)級ダンジョン【土の骸】

 このダンジョンは最大深度20階層の要塞都市における初心者向けダンジョンとして広く知られている。その内部はシンプルな土でできた洞窟であり、一般的なダンジョンのイメージにかなり近く、出現する魔物も雑魚やボスすらもゴブリンやスライムといった雑魚の代名詞的存在かその上位種しかでてこない。


 そんなダンジョンにルセはやって来た。アーティファクトを持っているルセならば簡単に攻略できるかも知れないと思っての行動だった。もちろん緊急時の対策はしているが。



「『止まれ』」


 3体のゴブリンに対して精神支配を行い、動きを止め、ナイフで喉を掻っ切る。

 本来なら精神支配は言葉を発さなくてもいいのだが、まだ使い手が未熟なため何らかの補助(言葉を用いる事)を用意しないと十分に扱うことができないのだ。


「これが魔石で、こっちのは…ハズレ」


(…それにしても魔物にも精神支配が効いてよかった。効かなかった時用に準備はしてたけど)


 腰のホルダーに入れてある煙玉と閃光玉を確認しながら目当てのドロップアイテムが出たかを確認する。


 ダンジョン内に存在する魔物は死ぬと塵となって消える。理論も何も解明されていないがそれが常識だ。そして塵から魔石等のドロップアイテムが出現する。ただ、ゴブリン程度のドロップアイテムはたかが知れている。



(もう少し精神支配を練習しないと。それに借り物のナイフじゃなくて自分用のを買わないといけないかな)


 先のことを考えながら、今は自分の実力を知り、高めることにしたルセは、それから毎日ダンジョンに潜り、ついでにできそうな依頼を受けようと考えていた。


(依頼は魔石を20個納品なのに、1個しか手に入らなかった…)




 【土の骸】2階層

 シンプルに出現する魔物の数が増えるだけだが、初心者にとってはそれが少し難しく感じるらしい。しかしルセの場合、本人の素早さと小柄な身体によって、そちらのほうが効率の面で良かった。


「しっ!」


「グギャァ!」


 ナイフを振るってゴブリンの首を切り捨てる。


「ふっ!…はっ!」


「ゲヒャァ!」

「グギャ!」


 二体のゴブリンに対して、まず一体のゴブリンの首を切り、残ったゴブリンの心臓に一突きすることで倒す。



 ルセは刃物の扱いが上手だった。仲間たちから手放しで褒められるほどに。また、元々魔力を持っていたがアーティファクトに触れたことで少しは使えるようになり、魔法に関する本を読み、宿屋で魔力操作を練習したことで基礎的なものに限るが魔法を使えるようになった。


(魔法、試してみようかな)


 魔力が十分使えるようになって確認の為とはいえ魔法を何度か試したならば、実戦でも魔法が使いたくなるのだ。ルセは移動してゴブリンを見つけたら魔法を発動しながら接近してナイフで斬る。


「『鋭利化(シャープネス)』、はっ!」


 強化魔法のうち、切れ味を上げる魔法でゴブリンをすれ違いざまに切り捨てていった。その発動の速さはかなりのもので、これまでの戦闘からも剣の才能が、今は魔法の才能の片鱗が見えている。




(……これで依頼は達成。早めに帰ろう)


 ルセは依頼を達成して直ぐにダンジョンから出て探索者組合に向かい依頼の報酬を受けとった。



「こちらが報酬の2000レアです」


 無愛想な受付嬢から報酬を受け取った後、要塞都市で中の下くらいの宿を取って眠りについた。




 翌日、ルセは起きた後、顔を洗って軽く体を動かしてから朝ごはんを食べた。パンと干し肉と茹でた野菜。この世界の一般的な朝食だ。


 ご飯を食べたら宿を出て探索者組合に行き、良さそうな依頼を確認したらダンジョンに潜った。



 その後、暫くの間ルセの行動はそれから変わることは無かった。

 しかし、その行動が日常となってきた頃に宿屋でルセに話しかけに謎の男がやって来た。そこから、少しずつ帝国を叩き潰すための復讐が動き出す。




――――――――――――――――――――


すみません、短くなりました。

次回から新章入ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ