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第95話 楽しい時間はあっという間に

 紗夜ちゃんが散歩から帰ってくるが、ぬいぐるみの状態に変異したままだったので、どこかの可愛い妖精がやってきたのかと思った。


 「今後の道がどうなっているか確認してきたんだが、問題なく進めそうだ。今日はここでおしまいだから、明日また頑張ろっか。」


 「「おー!!」」


 紗夜ちゃんが私達の周囲に魔法をかける。


 この魔法の範囲内にいる物などの存在感を徐々に薄くしていく魔法だ。


 一気に無くなると流石に気づかれるらしいのでこっちをとることにしたらしい。


 私達は帰りの準備として馬車を収納魔法に入れて馬の様子を見に行く。


 周りに冒険者たちがいないから馬車をもうしまったが、本来であればもっと後にしまう予定だ。


 気をつけないとね。


 馬のマウとユンはもうご飯は食べ終わってゆっくりしていたので契約魔法を使い別の空間に行ってもらう。


 水や雑草が入っていたたらいもしっかりと収納魔法に入れといた。


 忘れ物がないがチェックしないとね!!


 よし。あとは私たちが帰るだけだ!!


 紗夜ちゃんはぬいぐるみのまま地面に向かって少しだけ魔力を流した後に私達は集合して自宅に帰った。


 あの魔法は周囲魔法で、家につけば自然と魔法の効果は切れるようになっている。


 なんでも、魔法発動者がいなくなると同時にあの魔法は消えるらしい。


 私も使えるが実践したことが無いので本当に消えているかどうかは分からないが紗夜ちゃんが使っているぐらいなのだから大丈夫だろう。


 私達はいつもながら玄関に転移されたので洗面台で手洗いうがいをした後にリビングのテーブル席に着く。


 なんだか、今日は色々ありすぎて久しぶりの我が家のような感覚がする。


 私はテーブル席に座ると、今日の疲れが一気にきてお茶を取りに行く元気させも無くなった。


 家に帰ってきたことで、緊張の糸が入れたのだろう。


 喉が渇いているけど我慢かな? と思ったが、サリアが全員分のお茶を持ってきてくれたので我慢せずにすんだ。


 ありがとうサリア!!


 「二人とも初めての馬車旅はどうだった? 家に着くとつい疲れが出てしまうものだけどどう?」


 「旅の時は全然大丈夫だったけど、家に着いて椅子に座ったらなんだか一気に疲れが出てきたよ。案外初めてのことっていくら魔力があっても疲れるんだね。」


 「私も私も!! 家にいるとやっぱり安心する!! もちろん旅も楽しかったけど、色々と神経を使ってたのが分かったよ。明日の旅もすごい楽しみ!! それに、いつも見ない風景を見ながらおにぎり食べるのも楽しみなんだ。」


 「楽しみすぎて眠れないってことがないように注意してね。馬車で酔うのが一番辛いから。」


 「「はーい。」」


 その後いつも道り紗夜ちゃんが居なくなり私達は三人の空間になった。


 私達は次の街がどんな街だといいか話し合ったり、漬物をお母さんに半分渡したりしてゆっくり過ごしているとお父さんが帰ってくる時間になっていた。


 今日はあっという間に終わってしまったな……。


 ってまだ夕食食べてないよ!!


 何にしようかな?


 「ただいま」


 「「おかえり!!」」


 お父さんが帰ってきてリビングのテーブル席についたのでいざ夕食何にするかタイム!!


 「夕食何にする? 材料的に大体のもの作れると思うけど。」


 「そうだな。やっぱりかつがいいな!! カツ丼もいいんだが、今回はあの街でサリアが頼んでいたようかつのようにソースをかけるものはどうかな?」


 「ソース!! 私ソース大好き!! かつもいいけど、お姉ちゃんが別の料理にも使えるって言ってたの気になる!!」


 「どんなものがあるのかしら?」


 「そうだね。お好み焼きに、コロッケに、焼きそばぐらいしか浮かばないかな?」


 「? どれも分からないよ!!」


 「そうだ。紗夜さんから頂いた料理本を見れば一発だな!!」


 「でもいっぱいあって探すの大変だよ!! どうする?」


 「それだったら、あみだくじにする」


 「「あみだくじ?」」


 私はあみだくじの説明をするとみんなが気に入ってくれたのであみだくじをして今日の夕食を決めることになった。


 私が料理本三品を下に書いてあみだくじを作っていく。


 もちろん料理三品を書いたあとはその部分を折って見えないようにしてあるからご安心を


 「それじゃあみんな一本ずつ線を好きなところに引いてくれる?」


 「どこでもいいのか?」


 「うん!! それがあみだくじの醍醐味だからね!!」


 そうして、みんなが「ここがいいのか……。


 いや、こっちか!!」と迷いながら線を引いてくれる。


 みんなが引き終わった時点ので次の工程に移る。


 「それじゃあサリアが上の三つからどれがいいか選んで。」


 「私?」


 「そう。サリアが選んだ料理を今日の夕食にする予定だよ。頑張ってね!!」


 「よく分からないけど、真ん中にする!!」


 「レッツスタート!!」


 私はあみだくじの歌を歌いながらサリアが選んでくれた真ん中から下に下がっていく。


 あみだくじ自体が長いものでは無いのですぐに折れ線のところまでやってきた。


 果たして何が夕食になるのか!!


 「開けるよ!!」


 「「うん!!」」


 「今日の夕食は……コロッケ!!」


 「「コロッケ!?」」


 「コロッケは揚げ物だから、一緒にかつも作ろうか。二つともソースとキャベツに合う最高のご飯だからね!!」


 「楽しみ!! 私お姉ちゃんのお手伝いする!!」


 「もちろん私もするわ!! アリアから色々と学びたいもの。」


 「お父さんはお風呂に入った後にゆっくり座っててね。」


 「……はーい。」


 野菜は保管庫にあったので畑に行くことなく準備に取り掛かることが出来た。


 お風呂自体沸かしていなかったので私が行こうとしたらお父さんが進んで行ってくれた。


 何かしら手伝っていたいとの事だ。


 料理はお父さんに任せられないからしょうがないよね……。


 それではレッツクッキング!!

最近つい食べすぎてしまう。

寒いから動きたくない……。

太りそう……。


【お知らせ】

 これから二日に一回投稿です。

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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