第90話 ミニ旅へのドキドキ感
あれから月日は流れ本日からミニ旅を開始する日になった。
ピザ窯はまだ結局作っておらず、今度のみんなの休みが揃った時に作ることに決定した。
楽しみだね!!
長老の修行では、力を隠しながらひっそりとやっている。
これがいつまでも続くのかとヒヤヒヤしながらする修行はなんとも言えないが一応あれから毎日欠かさずに通っている。
そういえば、長老が大事な話があるのか言ってたな?なんだろう?
そんなことを思っていると、急に眩しい光が差し込んでくる!!
眩しい!!
はぁ!!
夢か……。
なんだかココ最近にあったことを再度体験しているような感覚だったな。
私はベットから出ていつも通り日光浴をしながら考え事をする。
今日からミニ旅か……。
楽しみだけど、不安が募るからな……。
お母さんもサリアも紗夜ちゃんもいるから何かあったら助けてもらえるけど、頑張ろう!!
私は気合いを入れた後に自室を出てリビングに向かう。
そこには、もうお父さんとお母さんと紗夜ちゃんがいて何か話し込んでいるみたいだ……。
紗夜ちゃん!?
いつもなら透明魔法などを使って現れることがほぼないのにどうしてだろう……。
「おはよう」
「「おはよう!!」」
「朝から紗夜ちゃんどうしたの?」
「今日からミニ旅が始まるからそれの予定を打ち合わせしてるところだよ。アリアとサリアに伝える前に一度こっちで考えて起きたくてね。現状を少し見てきたけど、やっぱりこっちに詳しい二人の意見を聞いておきたくてね」
「そうなんだ!! それにしても、楽しみだな!!」
「気をつけて行くんだぞ!!」
「私が守ってるから大丈夫よ!!」
「それもそうだな。」
そんな会話をしているとサリアも降りてきたので、私はサリアと一緒にテーブル席に座った。
それにしても、今日は忙しい一日だな。
朝は長老の修行で、お昼に馬との契約。
その後にミニ旅……。
ボリューム満点の日になりそうだ!!
今日の朝食と昼食のお弁当はお母さんが作ってくれることになっているので、それも非常に楽しみ。
だって、馬車の中でご飯が食べられるんだよ。
これこそ異世界って感じだよね!!
ミニ旅がどれぐらい続くのか分からないけど、最後まで楽しむつもりだ!!
「お姉ちゃんすごい楽しそうだね。私も楽しみであまり眠れなかったよ。」
「馬車がどれぐらい揺れるのかが楽しみでしょうがないんだよ!!」
「そっか。アリアは馬車初めてだったか……。そこまで期待することでもないぞ。」
「そういうことは言わないの。これだけ楽しみにしてくれてるんだから、そのまま感じ取って欲しいじゃない!! 誰かの意見で左右されてしまっては楽しめるものも楽しくなくなるわ。」
「ごめんな。馬車は楽しいから……。一番楽しいから!!」
「……。分かったよ……。」
そんな会話をしていたら、お父さんの出勤時間になったので慌てて家を出て行った。
おにぎりをお弁当として持って行ってから、お父さんのお気に入りで特に梅干しを気に入ってくれた。
いつもはおにぎりとお母さんが作ったおかずを持って行っているのだか、今日は何を持っていったのかは知らない。
私達も同じなので、ここで知ってしまうと楽しみが減ってしまうからお母さんが気を使ってくれたのだろう。
ありがとうお母さん!!
私たちはお父さんを見送りした後に、キノコのバター炒めと白米と山菜炒めを食べて長老の修行場所に向かう。
「最近思うんだけど、なんで紗夜ちゃんは長老の修行を続けてって言うんだろうね?だって、私たちすごい強くなっちゃったから長老の修行楽勝なのに?」
「それは、何かあるんじゃない? 学校に行った時に周りに合わせる練習みたいな感じで?」
「確かに!! みんなびっくりして、誰も近づかなくなっちゃうもんね!! さすがだね!!」
「サリアはコントロール大丈夫? たまに魔力こめすぎてる時あるけど」
「そうなんだよ。魔力循環をするとつい魔力を入れすぎちゃうんだよね。長老が驚くほど込めてなかったからまだよかったけど、気をつけないとね。」
「ね!!」
私たちはそんな会話をしていると長老と一緒に修行をしている長老の孫のマーサとラッサーが集合場所にもういた。
相変わらずの速さだ。私たちは一度だって遅刻したことがないが、毎回ビリなのだ……。
しょうがないと言えばしょうがないけどね……。
「「おはようございます!!」」
「「おはよう!!」」
元気のいいマーサとラッサーはキラキラとした目で私たちのことを見てくる。
何故か最近生クリームを作ったのが私だと知ったみたいでそこから私たちを見る目付きが変わりキラキラとした期待の眼差しになった……。
期待したところで何も出ないけどね。
「そうじゃな。まずは大事なお知らせからいくか。アリアとサリアは来年には学校に行くって言っとるじゃろ。だから、今年の終わりに一度学校に行ってテストを受けないと行けないんじゃよ。今年の終わりと言ってもたったの半年ぐらいしかないのでな、もう少しだけ修行のペースをあげる予定じゃ。無理そうならはっきり言っておくれ。無理するのが一番体に悪いからのう。目標があった方が頑張れやすいと言ったもんだからそれを目標に頑張っておくれ。」
「「はい!!」」
そっか。
テストがあるんか……。
魔力テストなどがあったら、一番最初の方が基準値になるだろうな。
最初に選ばれないことを願うしかないね!!
私はそう思いながら、長老の修行を開始した。
今回は光魔法の練習でサッカーボール状のあかりを出現させ、維持させるのが修行項目だ。
正直言えば、この魔法は同時に何個も出現することができるし一年ぐらい続けて維持することもできるが、今はただ一つ出現させ、光の維持を続ける。
私たちは同じことをしながら真剣に長老の修行をこなした。
……。
うん。やっぱり簡単だね!!
今度から、魔力の流す量でどれぐらいになるかとか実験しながら修行でもしよ。 と思ったのであった。
「修行はここまでじゃ!! それにしても、二人は魔力の安定感がある時を栄に急に良くなったな。何かいい方法があるのか?」
「「……。」」
さすがにこの質問はヤバいよね……。
いつか来るとは思っていたが、一向に来なかったのでまだ後で考えればいいやってな感じでほったらかしてたからな……。
どうしよう?
私はそう思っていと、サリアは少し考えながら何か言い出す。
「お父さんとお母さんがたまに教えてくれるからです!! 頑張ってます!!」
「うん。2人の教え方がいいんじゃな!! 私の後任はディーロにでもしようかのう。」
長老はうんうんと頷きながら何か考え出したので、この問題は解決したらしい。
ほんとに良かった!!
その後、マーサとラッサーに遊びを誘われたが予定が入ってるとのことで断った。
いつも断ってばかりなので今度一緒になにかして遊びたいな。
私たちは自宅に戻り、リビングに到着すると紗夜ちゃんとお母さんが計画を立てていたのであった。
よし、まずは契約からだ、頑張るぞ!!
私は気合いを入れるのであった。
二日に一回投稿は、やっぱりいいですね。
毎日投稿を少しの期間やってましたけど、続ける大切さと続ける難しさをすごく学びましたね。
本当に毎日投稿をしている方々はスゴすぎる。
年末年始限定でまた毎日投稿いいかもしれませんね。
久しぶりにマーサとラッサー出ます!!
長老の孫です!!
【お知らせ】
これから二日に一回投稿です。
目標三月まで!!
最後まで読んで頂きありがとうございます。