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第87話 カツサンド♪カツサンド♪

 私は収納魔法からキャベツの千切りとカツとソースを出すとサリアの目はキラキラと輝く。


 「お姉ちゃん。味見用のカツ少し大きめにカットしない? もう食べたくて我慢できないよ!!」


 「特別だよ!!」


 「やった!! カツ♪カツ♪ソースかけちゃうぞ♪」


 私はサリアのカツ音頭を聞きながらカツをカットしていく。


 味見分は元々一口サイズにする予定だったが、サリアの希望により二口分の大きさにする。


 お父さんとお母さんにバレないようにこっそり小さな器を食器棚から取り出しキャベツを引いてその上にカツを乗せる。


 よし。


 味見の準備は後もう少しだね!!


 「お姉ちゃん。次はソースだね!! このソースすごい美味しいからたっぷりかけちゃおうかな?」


 「かけすぎると、せっかくのカツの味が台無しになってしまうから程々にね!!」


 「はーい。」


 私はソースの入っているボトルの口を開けてかけすぎないように気をつけながらかける。


 このソースは、サラサラのソースとお好み焼きソースの中間ぐらいの液状。


 お好み焼きを作った時も多分このソースになるが、問題無さそうだ。


 私は自分とサリアの分もどちらもかけ終わって味見の作成を完成させる。


 「せーの。」


 「「完成!!」」


 もちろん小声で言うが、小声で言う機会がなかったので顔を合わせて少しにやけてしまう。


 お父さんとお母さんは未だ気づかずに話しているので問題なく味見ができそうだ。


 今回はさっきの魚と違い一緒に味見をする予定。


 「じゃあ。食べようか。」


 「うん!!」


 私たちはアイコンタクトで合図を出して、キャベツとカツを口の中に入れる。


 「んん!!」 やっぱり出来たてのカツは最高!!


 それに甘いソースとキャベツが合わさり満足感を増加させる。


 サクサク感とシャキシャキ感の組み合わせ。


 これを考えた方は天才だろう!!


 「美味しい!!」


 「ね!!」


 「夕食はこれをパンで挟むから楽しみにしててね!!」


 「もう今から楽しみすぎてヨダレ垂れてきちゃうよ!! 味見ももう一口あるからじっくり味わって食べるんだ!!」


 そうして、私たちは二回目の味見を終了した。


 大満足だったことは言うまでもないだろう。


 味見が終わったので、私たちはカツサンドの作成を開始する。


 まず最初の工程はパンのカット。


 分厚い用と普通用の二つを作るので、私とサリアで分担することになった。


 「お姉ちゃんこのぐらいのサイズでいい?」


 サリアは包丁をパンの上にかざす。


 サリアは普通用担当なので、大体のサイズが理解しているのでサイズはバッチリだ。


 「うん。そのサイズでお願い!!」


 「ありがとう!! お姉ちゃんが切るパンはどれぐらいなの?」


 「ちょっとまっててね!!」


 そうして、私はパンをカットする。


 パンの厚さは3cm程だ。


 「流石にそれは大きすぎじゃない? それで挟むと口の中に入らないよ!!」


 「大丈夫!! 大丈夫!! 口いっぱいにカツサンドの味が楽しめるから食べるの楽しみにしてて!!」


 「……うん。」


 少し不安そうなサリアの隣で私はパンをカットしていく。


 初めてこと大きさを見ると口に入らないと思うが、疑似体験時に口を大きく開けて入らないと思う程のハンバーガーを食べた時の満足感と、食べられるんだという感動が凄かったから是非味わって欲しい。


 普通のサイズのものと、味が変わっていくのが醍醐味だよね!!


 私たちはパンのカットが終わったので、パンにマヨネーズとソースを塗りその後カットしたカツを乗せ、キャベツの千切りを乗せていく。


 「お姉ちゃん、少ししかキャベツ乗せられないよ?これでいいの?」


 「キャベツは溢れるばかりに乗せちゃって。パンで無理やり挟めるからどうにかなるから。」


 「それでいいの?」


 「うん!! これが美味しいんだよ!!」


 不安になるサリアの隣で私はニコニコしながらカツサンドを一つ一つ完成させていく。


 サリアは最後までこれで合ってる?みたいな顔をしながら作っていた。


 もちろん。作り終わったら、いつも恒例の挨拶をしないとね。


 「せーの。」


 「「完成!!」」


 「ん!! できたか。」


 「テーブルの準備は私たちがしましょう。」


 そうして、お母さんとお父さんはテーブルの準備をしてくれるので、私たちはカツサンドを机に持っていく。


 サリアにおにぎりとカツサンドどちらを先に食べたいか聞いたが、カツサンドだっためカツサンドから食べることになった。


 カツサンドを見たお父さんとお母さんは目をキラキラと輝かせながら食器を運んだりしていたが、少しヨダレが出ていて垂れそうになっていた。


 さすがにここまでいい匂いとこの見た目を見てしまえば、我慢が出来ないよね。


 みんなの準備が終わり、席に着くと


 「いただきます」」


 「「いただきます!!」」


 まずは普通のサイズのカツサンドをいただく。


 カツのジューシー感とソースの甘さをキャベツとパンが包んでくれる。


 オーク肉の味が口いっぱいに広がったと思うとキャベツ、マヨネーズ、ソースの味が僕もいるよ!! と主張してくる。


 主張してくるのも、ちょうどいいバランスを保ちながらの主張だからこの美味しさなのだろう。


 「美味しい!!」


 私は無我夢中でカツサンドを食べてしまう。


 口の中が終わると同時に、次がどうしても欲しくなってしまう。


 一個なんてあっという間に終わってしまった。


 まだ食べたい!! という願望が心の底から湧いてくる。


 だからこそ、カツサンドはやめられないんだよな!!


 私が食べ終わって余韻を楽しんでいるが、みんなはまだカツサンドを食べているみたい。


 それにしても、お父さんがすごいにこやかで食べていてなんだか変な感じ。


 脂身が多いところと少ないところで分かれてしまうのはしょうがないが、お父さんは自分が好きは部分が当たったのだろう。


 私は脂身が好きなので、持ってくる時に脂身を自分のところに持ってきた。


 料理を作った特権だからね!!


 結局カツは想像以上に余ったのでまた別の機会にいただくことになっている。


 みんなが一つ目のカツサンドを終わるとなんだか悲しい顔をするのが面白い。


 それほど気に入ってくれて嬉しい反面、お店の人が作る大変さを改めて感じる。


 一日数百個販売するってそれもすごいけど、作る方がスゴすぎだよ!!


 なんだか、こっちの世界に来てから疑似体験の素晴らしさに気付かされるな。


 よし!みんなで2つ目を食べるぞ!!



 私たちはアイコンタクトで意思疎通をし二個目(パンが分厚いカツサンド)をいただく。


 パンが分厚い分口に入らないと思うので、思いっきり口を開けてカツサンドを食す。


 これでもかと溢れるばかりの量を口いっぱいに入れることによって満足感アップ!!


 うん!!


  こっちは先程と違い、サクサク感とシャキシャキ感も感じるがパンのふわふわの食感をよく感じる。


 パンが多いことによって、全体がマイルドになったように感じて優しい味わいが口いっぱいに広がるし、満足感もアップ!!


 これはどちらも美味しいが、パンの分厚い派普通派で別れてしまうだろう。


 これはしょうがないよね!!


 先程の勢いは止まらず、味わいながらぺろりとカツサンドを食べてしまう。


 これは、色んなサンドイッチでもパンの分厚さを楽しめそうだ。


 「美味しかった。」


 美味しすぎてつい無意識に出てしまった。


 無意識で出てしまうものなので、みんなには聞こえるか聞こえないぐらいの大きさのボリュームだ。


 私が満足していると、みんなが食べ終わったのでみんなで意見交換開始!!


 「カツサンドどうだった?」


 「お姉ちゃんすごいよ!! 大きくて口の中に入らないかな? っておもってたけど、口いっぱいにカツサンドになってすごい美味しかった!! パンの優しい味が口いっぱいに広がるのが一番好き!! 私はパン大きいの好き!!」


 「これは悩ましいわね!! どちらも違う美味しさがあるからね。それにしても、このカツサンド自体美味しいわ!! かつ定食やカツ丼も美味しかったけど、パンでも美味しいなんてカツはなんでも合うのかしら? 次どんなカツ料理が出るかが楽しみだわ!!」


 「そうだな。俺は普通のサイズのカツサンド派かな。大きいサイズもいいんだけど、普通のサイズの方がお肉のジューシー化が口いっぱいに広がるのがたまらなくてな!! やっぱりソースとの相性抜群!! これから、どんな料理にソースが使われるか楽しみだな!!」


 「「ね!!」」


 「次はおにぎりだよ!! カツサンドとは全く違う種類だけど、こっちも美味しいから期待してね!!」


 「「うん!!」」


 机の上を少し片した後に私は、収納魔法から鍋敷きと土鍋と海苔と焼いた魚を机の上に出す。


 これから第二ステージ開始!!

最近甘いものをよく食べるようになったのですが、何故か体重は落ちていってます……。

謎?


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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