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第85話 生クリーム溶けちゃう問題?!

 私はソースを貰えた嬉しさよりもなんとも言えない気持ちで胸がいっぱいになる。


 疑似体験時に一度死んでしまったが、死ぬ事がどれほど身近なものかをすっかり忘れていた。そして、歳をとると力が衰退することも。


 最近若い勇者とあった後に、年老いた元勇者にあった影響が強いのだろう。


 若い頃ならなんでも自分で解決するだけの力を持っているが、歳をとる事に体が言うことを効かなくなる。


 歳を取った時に楽したいが為に今頑張るという考えもあるが、いつ死ぬか分からないこの世の中ではそうはいかないな。と改めて実感する。


 もっと家族といる時間を大切にして、もっとみんなを笑顔にする料理作ろう!!


 「お姉ちゃんどうしたの? なにか歩きながらボーとしてたけど……。もしかして、もうソース買えないかも!! って困ってるの? 」


 「そうじゃないよ。大丈夫!! 家に帰ったら、カツでも揚げてカツサンドにでもしようかな。」


 「カツサンド!! 絶対に美味しいよ!! 楽しみ!!」


 「おっ。また新作の料理か!! 楽しみだな。勇者のことは色々あると思うことあると思うがあまり気にしすぎるなよ。その事で、頭いっぱいになってしまったら美味しいご飯のことついつい忘れてしまうからな。アリアが幸せなのが一番だからな。」


 「サリアは? サリアは?」


 「もちろんサリアもだぞ。みんな幸せが一番だからな!!」


 「そうね。とりあえず帰って家でゆっくりしましょうか。」


 「そうだな!!」


 そうして私たちは街を出て転移した森に戻って家の玄関に転移して戻ってきた。


 今回は収穫がすごいあったからまたあの街に行く予定だ。勇者のことはなんとかなるだろう……。


 うん。


 私が気にしても解決しない問題だしね。


 私たちは手洗いうがいを済ませた後にリビングのテーブル席に座って少しゆっくりする。


 ゆっくりと言えばで思い出したが、コーヒー豆売ってなかったな。


 ホットケーキも作れるのだから、コーヒーとセットでゆっくりしてもいいと思う。


 あの空間はなんとも言えない幸せな時間。


 一瞬で別の世界に導かれ、時間のことを考えなければ嫌なことも考えない。


 ああ!! コーヒー飲みたくなってきた!!


 今度行った時に街の方々に聞いとこ。


 私たちはお腹がいっぱいなのと少し疲れたのでリビングでゆっくりした後に私とサリアでパン屋にパン1斤買いに行くことになった。


 「サリア、もうそろそろ行こっか。」


 「分かった!! またホットケーキ食べたいって言われちゃうかもしれないね!! お姉ちゃんまた作ってよ!!」


 「作りたい料理多すぎて困っちゃうね。」


 「楽しみだな。」


 「楽しみね!!」


 「じゃあ行ってくるね!!」


 「「行ってらっしゃい!!」」



 そうして、私とサリアは家を出てパン屋に向かう。


 途中、サリアとカツサンドについて話し合った。


 サリアはパンの分厚いサンドイッチを食べたことがなかったので、サリアに伝えると「一度食べてみたい!!」と言ってくれたので今日の夕食はどちらも作ることに。


 食べ比べだね。


 そんなことを話しているうちにパン屋に着いた。


 疑似体験時の時間では三、四時ぐらいなので私たち以外にお客さんはいないみたいだ。


 もうすぐ経つと最後のパン焼きに入って混んでくるので今の内に買って帰らないとね!!


 「いらっしゃい!! おお、二人とも!! まだ新メニューは開発中なんだよ。生クリームをどう使うかで迷っててな。なにかアイデアないか?」


 「アイデア……。うーん。」


 「お姉ちゃんなにかいいのある?」


 生クリームか。


 パンと生クリームと聞くとミルクフランスを思い出す。


 でもこれは生クリームを塗っているという訳ではないからな……。


 それに作り方も分からないし……。


 なにかいいのないかな?


 私が考えていると、私から離れてパンを物色しているサリアから声がする。


 「お姉ちゃん!! ホットケーキが売ってるみたいだよ!! 今は値札しかないけど、これなら生クリームと合うよ!! すごい美味しかったからね!!」


 「確かに!!」


 私はサリアの方を見ると手をほっぺたに当ててホットケーキを、食べたことを思い出している様子が伺える。


 あんなに幸せそうな顔をしているんだから、また作らないとね。


 「それなんだがな。生クリームって溶けやすいだろ。だからホットケーキのみで売ってるんだよ。本当なら、みんなにもあの美味しさを味わって欲しいんだけどな……。」


 「それなら、小分けにしてレジで販売はどうですか? 冷蔵庫に入れて置いて声がけがあったら冷蔵庫から取り出して販売する形を取れば家で生クリーム付きホットケーキが食べられますよ!!」


 「それだ!!」


 店主のパラナーレさんはレジ側から嬉しそうな顔をしながら拍手をしてくれる。


 周りにお客さんがいたら恥ずかしかったが、今いるのは私とサリアと店主のパラナーレさん。


 奥にパラナーレさんの奥さんのシノさんがいるだけだ。


 良かった。と安心していると、裏からシノさんがやってくる。


 「どうしたの?」


 「アリアがな。生クリームのいい販売方法を教えてくれたんだよ!! それがな、レジ販売!! レジで販売することによって冷蔵庫に入れられるだろ。だから溶けないんだよ。これで里のみんなは大喜びだぞ!!」


 「そうね!! 二人ともありがとうね。」


 「「いえいえ!!」」


 サリアも私も照れて恥ずかしそうにしている。こういう時に同じ行動を取ってしまうところが、姉妹だな。と思う。


 別に合わせたつもりではなくてもつい同じになってしまうと嬉しさ倍増だからね。


 「それにしても、何を買いに来たんだ?」


 「「あっ。」」


 私達はその後パン一斤を持っていくレジに行くと、いっきんじゃ足りないだろ!! とのことで三斤無料でくれた……。


 最近何かと貰ってばっかりな予感……。


 「またなにかいいアイデアがあったらいつでも言ってくれな!! アリアが教えてくれるパンは食べたことの無いパンだから楽しみなんだよ。パン巡りの旅をしても会えないパンだぜ!! すごいぞ!!」


 「ありがとうございます!!」


 「サリアちゃんもありがとうね。」


 「えへへ。パンありがとう!!」


 私とサリアはパン屋を出て家に向かう。


 「お姉ちゃん。こんなにパンがあるんだから、なにか新しいパン作れるんじゃない? 色んなサンドイッチ作ろうよ!! パン祭りだよ!!」


 サリアはパンを見ながらニコニコと笑いながら話しかけてくれる。


 サリアはパンが大好きだから楽しみなのだろう。


 どんなサンドイッチ作ろうかな?


 楽しみだな!!


 パン祭り開催!!

もうすぐ二ヶ月になります……。

毎日投稿一年とかやってるの凄すぎて言葉にならない。

とりあえず頑張ります。


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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