表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/190

第83話 念願のご飯!!

 私たちはメニュー表二つを取って近くにあるテーブル席に座る。


 もちろん私の隣にサリアが来て対面にお父さんとお母さんだ。


 サリアは私の隣確定だからね!!


 人族領の近くのお店だから食品サンプルがあるかな? と思っていたが、このお店にはないみたいだ。


 あれは疑似体験のみで実在したものなのかな?後で紗夜ちゃんに聞いとこ。


 私は隣にいるサリアとメニュー表をペラペラめくりながら考える。


 メニュー表には、名前と値段と写真がのっていてよくチェーン店で見るメニュー表になっている。


 私はどれも疑似体験時に食べたことがあるから味がわかるが私以外は食べたことの無い料理が並んでいるので少し迷っている様子。


 味噌漬け魚セットや焼き魚セット、煮魚セットなどといった魚セットから人族スペシャルセット(ご飯と漬物とお味噌汁と梅干し)、かつ定食などといった幅広いメニューがある。


 かつ定食のソースが売ってるなら、買っておきたいな。と考えながらメニューを見ていると、


 「お姉ちゃん。初めて見るメニューだらけでよく分からないよ。これはやっぱり人族の料理なの?」


 「そうだと思うよ。どれもお姉ちゃんが疑似体験時に食べたことのある料理だからね。サリアはどういう系のご飯が食べたい?」


 「お肉!!」


 「それなら、かつ定食はどうかな? カツはいつもカツ丼で使っているお肉で、ソースとマヨネーズだったりかけて食べるんだよ。」


 「ソース?」


 「そう。特別なソースがかかるのすごい美味しくなるんだよ。ここで売ってるか後で聞きたいんだ。かつ以外にもソースがあれはもっと色んな料理が作れるようになるから売っていて欲しいんだけどな。」


 「そうなんだ!! 私それにする!! ソース売ってて欲しいな。」


 そうして悩みに悩んだ結果、私は煮魚セットにした。


 お父さんとお母さんもメニューが決まったみたいだったので、一緒に食事処の受付に行き注文をする。


 お父さんはうどんセット、お母さんは海鮮丼セットを頼んでいた。


 ページをパラパラ見た程度なのでどんなものか覚えていないので、着いてからのお楽しみとなっている。


 みんな美味しそうなの頼んでるな。


 なんでも、お母さんは以前私がお寿司やら海鮮丼やら話したことを覚えていたらしく、せっかくなら食べてみることにしたと言っていた。


 お父さんは、「うどんが世界一だからな」という言葉を残しながらうんうんと頷いていた……。


 多分だけど、どんな味か分からないから怖くて頼めなかったのでは……。


 私たちは食事に期待しながら、今後の予定を話す。


 「今度つくるおにぎりってここのメニューに載っていたものか?」


 「そうだよ。ここのおにぎりはご飯の中に具材が入っている感じだったけど、それ以外に炊き込みご飯のおにぎりだったりも作りたいんだよね。さっき買った海苔との相性が最高なんだよ。」


 「そうなのか……。なんだかおにぎりが食べたくなってきたが、ここは我慢だな。みんなで作って食べる時が初めてのおにぎりにしたいからな。中の具材に梅干しやら魚やら書いてあったが、さっき買った食材が入ってるのか?」


 「そうだよ。真ん中に具材を入れるんだよ。塩むすびと言って具材がなく塩で握ったおにぎりもあるけど、大体は入ってるよ。」


 「真ん中にって難しそうね……。お米も熱いから大変じゃないの?」


 「難しそうに見えるけど、意外とそんなに難しくないんだよ。今度作りながら教えるけど、意外とすんなり出来ると思うよ。握る時はたしかに熱いけど、冷たい水で手を濡らしてからどうにかなるはず……。熱すぎたら少し冷ましたあとにすれば大丈夫だよ。」


 「なんだかもっと楽しみになってきたわね!!」


 「ね。早く作りたいよ!! それと、みんなの料理せっかくだから少しずつ分けようよ!! みんなの料理がどんな味するか気になっちゃう」


 「そうね。みんなで分けましょう」


 「「やった!!」」


 私たちが話していると店員さんが注文の品をテーブルまで持ってきてくれた。


 まずはお父さんのうどんセット。うどんとお味噌汁とおいなりさんが二つ。


 そして、お母さんは海鮮丼とお味噌汁とミニ漬物(たくわんぽい)


 サリアはご飯とお味噌汁とキャベツとカツがドンと乗ってソースとマヨネーズが後がけとして容器に入っている。


 そして私!!煮魚とご飯とお味噌汁とミニ漬物だ!!


 煮魚はよくテレビなどで見るさかなまるまる一匹使ったものだ。


 実際にまるまる一匹使ったものは食べたことがなかったので、料理が運ばれると少しドキッとしてしまう。


 目が合ったからドキッと言うよりかは感動の方だ。


 それにしてもどれも最高に美味しそう。ここの食事処レベル高くすぎる!!


 「いただきます」


 「「いただきます!!」」


 魚を綺麗に一口分だけ取り食べてみるが、やっぱり美味い!!


 この甘辛い味付けがご飯を食べたい!! と無意識にお米を手に取ってしまう。


 私はお米が入っている茶碗を手に取り箸でお米を口の中に入れる。


 甘辛いタレがご飯との相性抜群!!


 そこに魚の味がふわと口の中いっぱいに広がる。


 うん!! 美味い!!


 こっちの世界では煮魚を食べていなかったから、これが食べたかったんだよ!!


 口の中が終わった段階で味噌汁をすする。


 !!


 魚のお出汁の味がすごい効いていて美味しい!!


 中にお魚のつみれも入っている。


 魚づくしとはこのことだね!!


 口の中がなくなったら次は漬物を頂く。


 疑似体験時ではあまり食べなかったが、これは美味い!!


 お魚の口になっていたのを漬物でさっぱりにしてくれる。


 ミニ漬物があると無いとでは全く違う一食になるな。


 前みたいにシェアする前に全部食べてしまえ!! となってしまわないように私はここで我慢してセーブした。


 美味しいものは後でのお楽しみ!!


 みんなの料理も気になるからね。


 そこから、みんなの料理を食べた。


 かつ定食だが、甘い辛いソースをかつにかけて食べたがサクサクに揚がったカツしっかり絡んでいて肉の美味さを引き立てる。


 そして、キャベツとの相性がベストマッチ!!


 もちろんご飯とも合って最後まで楽しめる最高の定食!!


 海鮮丼は、サーモンみたいなものといくらが乗っている所を食べたが久しぶりすぎて涙が出そうだった。


 疑似体験時では、ずっと日本で暮らしていたのにお刺身やお寿司などを食べれないのがこんなにも辛かったんだと実感する。


 安心できる味ってなんかいいね!!


 私は食べながら無意識に笑顔になっていて、サリアから「美味しいよね!!」と嬉しそうに言われた。


 お父さんのうどんもコシが里のものと違うし、タレも違う。


 うどんで満足した体においなりさんを食べるとセットの意味が理解出来る。


 うどんのさっぱりとした味の後においなりさんの甘さ!!


 今度家でもしよう。


 うどんは場所によって味やコシの違いが楽しめるのが最高!!


 そして、みんなの食事を少し貰ったあとはまた煮魚を食べ進めた。


 「「ごちそうさまでした!!」」


 「どれも美味しかったね!! このソースが売ってないか、食器を持っていく時に聞くつもりなんだ!!」


 「それはいいわね!! このかつ定食が入れでも食べられたら最高よ。カツ丼と言いカツはなんでここまで美味しいのかしら?」


 「全部美味しかった!! 今日買ったお魚さんたちも食べるのが楽しみになったよ!! 早く食べたいよ。」


 「そうだな。またこの街に来ようか」


 「「賛成!!」」


 そうして、食器を受付に戻す時にソースのことも聞いたがこの街にあるとあるお店で売っているらしい。


 地図を貰ったので私たちはこれからそこに行くことに!!


 人族の料理ってやっぱり最高だな。


 そう思いながらギルドを出るのであった。

 やっぱりソースは命だよね!!

 お好み焼きにコロッケにトンカツに……。

 ソースの種類は違ってきますがそこまで書けないので一種類のみにする予定です!!

 お楽しみに!!


 それと本日から時間変更!!

 また戻すかもしれませんが一週間ぐらいはこっちでやってみます!!


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ