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第81話 サムラの街

 新たな街のギルド。そこでは前回同様にいざこざがあるのか!?

 果たして!!

 次回明日投稿


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 私たちはいつもの街とおさらばし、再度森に戻ってきた。


 大事な山葵はもちろん収納魔法(時間無経過)に入れてある。鮮度が大切だからね。


 私たちが、転移した場所に到着すると今まで姿を消していた紗夜ちゃんが私の目の前にふっと現れる。


 「人族領近くだから、この街と文化が違うことで揉め事に巻き込まれるかもしれないから注意してくれ。遠くよ遠く。四方八方どこまでも天にまで伸び、あられもなく現れ、人々は喜びと悲しみに包まれることであろう………………いざ、舞い上がれ。転移!!」


 転移したと思うが、転移した場所が森? の中なので先程の景色と変わらない……。


 本当に転移したのだろうか?


 多分いつもの街同様、街の近くの森に転移したのだろう。


 うっすら魔物の魔力も感じるが、鵺と比べれば全然大した魔物では無い。


 どれぐらいのランクか気になるが今回はその目的では無いので、ほっとくことに。


 「ここから、私がいる方向にまっすぐ進めば街が見えてくる。その街の名はサムラ街という名前で、人族が多くいる街だから気をつけるように。」


 「「はい!!」」


 私たちの返事と共にまた紗夜ちゃんは姿を消したので私たちは歩き始める。


 それにしても、どんな街なのかが非常に気になる。


 これまで人族の料理は日本食メインだったので、今回行く街の風景は日本をイメージできるものだろうか?


 それとも、人族領域では無いので別の文化なのか?


 私は期待を胸に膨らませ、街が見えるまで歩いていく。


 「お姉ちゃん。どんな街なのか楽しみだね!! 美味しいご飯の方がもっと楽しみだけど!!」


 「そうだね。それもそうなんだけど、お米が沢山売っているといいね。ここでお米が売ってなかったら、当分食べられないかもしれないからね。」


 「……!! ピンチだよ!! ぜったいお米売って貰わなくちゃ!! お米♪お米♪」


 「二人とも多分大丈夫よ。人族の主食なのだからここでも売ってると思うわ。エルフが買うことに店員さんが驚くのが目に浮かぶわ。」


 「そうだな。ついでに、なにか珍しいものでも売ってたら買っちゃうか!! 楽しみだな。」


 そんな会話をしていたら、森を抜けて少し遠くに街が見えてくる。


 相変わらず、街はコンクリートみたいなものに囲まれている……。


 魔物対策だからしょうがないと思うけど、なんかね……。


 唯一街の外から楽しめるのは大きな風車があることぐらいだろうか。


 「みんな見て!! あの街なんか変なのがあるよ!! 登れるかな? あそこからだと街全体が見えてすごい綺麗だと思うんだ!! もしも登れたらみんなで登ろうよ!!」


 「いいわね。初めて来た街記念になるわ。この街に行くたびに楽しい思い出が蘇るのは素敵なことだからね。あなたとアリアどう?」


 「いいと思うぞ。プロペラがあるから登れるかどうか不安だがな。」


 「登れたら登ろうよ!!」


 謎の巨大風車に登ることを決めて私たちは街の入口門まで向かう。


 今回は誰も並んでなかったので、すんなり門番の所に行くことに成功。


 そして、門番は人族。


 あの街も人族だったし、門番適応人なのかな?


 それとも、この街は人族領から近いからかな?


 そんな疑問を抱きながら門番のお兄さんのところで私たちは止まる。


 「身分証の提示お願いします。」


 「「はい!!」」


 そうして、一人一人のギルドカードを謎の石にかざして罪がないかチェックした後に通ってもいいサインを出してくれた。


 初めて来る街出し、後ろも誰もいないからお米が売っている場所も聞いちゃおう!!


 「すみません。お米はどこで売ってますか?」


 「米か? エルフなのによく知ってるな。ちょっと待ってな。」


 「「?」」


 そうして、門番のお兄さんは後ろの戸を開けてもう一人の相方を呼んでくれる。


 この方も人族でこっちは女性だ。


 若い女性はほっぺにそばかすがあり、三つ編みツインテールをしている。


 なんというか、農業キャラで出てきそう。


 「米がほしいんだと、案内してくれ。」


 「私忙しいんだけど、それにかわりばんこって約束じゃん。」


 「それは門番をかわりばんこにするって約束だけだろ。案内もしっかりしないと減給されるぞ。今でさえ安いのに。」


 「わかったよ。エルフさんたちはお米が欲しいんだよね。着いてきて!!」


 「いってらっしゃい!! 楽しんでいってね!!」


 そうして、私たちは街の中に入り門番お姉さんのあとをついて行く。


 人族領に近いから建物も日本ぽいのかな? と思ったが、いつも言ってる街とさほど変わらないがこの街の中には畑が何個もある。


 家の隣に畑が必ずセットになっているような感じだろうか。


 この街にギルドがあるなら少しよって情報でも仕入れたいな。


 なんて言ったって、ギルドで情報仕入れるって異世界感ですごい憧れだからね。


 私はワクワクしながらお姉さんの後をついて行く。


 お姉さんは街の中心部に向かっているらしく、中心部に向かえば向かうほど畑の数が減ってきて、最終的には家と家が隣り合わせになってきた。


 「おまたせしました。このギルドの中で売ってます!!」


 「「えっ。」」


 私たちが案内されたのは冒険者ギルドだった。


 しかも、中でお米が販売しているらしい……。


 どういうこと?


 私たちは彼女に礼を告げたあと、少しチップとしてお父さんが大銅貨を渡すとすごい喜んだ顔で走って行ってしまった。


 走って転んでお金を落とさなければいいけど……。


 それよりも!!


 行きたかった冒険者ギルドにもいけるんだから早く中に入ろう!!


 「ほら、入るよ!!」


 「お姉ちゃん待って!!」


 「そんなに慌てなくても大丈夫よ。」


 「楽しみだな。」


 そうして、私たち家族は冒険者ギルドの中に入った。

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