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第79話 帰ってきましたいつもの街!!

 転移した私達はいつも通り森を抜け門番に到着した。


 今回もあまり並ぶことなく検査場まで行くことができたのは、色々頑張って運が上がったからだろう。


 そして、ちょうど私たちの順番が回ってきた。


 「ちょっと待ってねって、また来たのか!! 残念なことに勇者様が帰ってしまってな……。なんでも、ギルドで問題を起こしてしまったそうだ……。同じ人族として頑張って欲しい気持ちはあるけど、迷惑かけるのはな……。いつも通り身分証いいか。」


 「「はい!!」」


 そうして、私たち家族は身分証(ギルドカード)を渡して何も無いか確認し街にはいる準備完了!!


 門番のおじさんは勇者の話をしている時少し悲しそうな顔をしていた。それほど、人族にとって期待する人物なのだろう。


 期待をしすぎて問題を起こしても認めない人もいると思うが、門番のおじさんはそうではなかった。


 もしも、「勇者が悪くない!!」と言い出したら通りにくくなるからね……。


 本当に良かった。


 私達も何か申し訳ない気持ちになりつつ 「いってきます。」 と挨拶をしてギルドに向かう。


 ギルドに入ると以前とは違い私たちに気づいた冒険者が、 「真の勇者一行入られます!!」 という声の後に歓声の声に包まれる……。


 恥ずかしながらも受付に到着。


 今回は前回と違い受付係のミラさんが逃げていないのでターロさんでは無い方に対応してもらうつもりだ。


 「いらっしゃいませアリアさまとその後家族。本日はどのような用件でしょうか?」


 「昨日ギルドに提出した魔物の換金少しでも終わっていたら、お金を貰いたいんですけど……。少しでもいいので。」


 「そうですね。昨日貰ったばかりなのでできていないと思いますが、ギルマスを呼んできます。少々お待ちを。」


 そうして、ミラさんは従業員専用の裏口に入りターロさんを呼びに行ってくれた。


 今日一銭も入ってこなかったら、食材の買う量が減ってしまうからなんとしても多めに!!


 お願いします!!


 私が神頼みをしているとターロさんとミラさんが裏から出てきて、私たちのところにやってくる。


 「昨日の今日だぞ。できてるわけないだろ!! と言いたいところだが、色々迷惑かけたし申し訳ないな。と思ってグリフォンの換金と鵺の写し絵代は払えるな。もちろん、写し絵代は色をつけているから安心してな。ガハハ!!」


 「? 写し絵って、こないだのところに飾ってあった絵のこと? 見た時に鵺あったけど、なんでやったの?」


 「いい質問するねサリア。あそこにかざってある写し絵はそのギルマスの運営の評価に当たるんだよ。あの絵に小さくサインが書いてあったと思うがあればギルマスのサインでね。あの大きさの鵺を超えるまではずっと今回の写し絵がはられるんだよ。ギルマスにとってはあれが憧れってところがあったから、正直私の代で出来ればな!! っと思っていてね。本当にありがとなアリア!! これで、ギルマスをいつ辞めても悔いわない!!」


 「そんなにしたかったものだったら、結構な金額なのよね!! 期待してもいいんでしょうね。」


 「もちろん。なんて言ったって、初めての写し絵だからな。期待してていいぞ。では、写し絵代とグリフォンの換金で、金貨10枚だな。渡し方は金貨のままでいいか?」


 「サリアとアリアはどうしたい?」


 「お母さんに任せる!! お金の管理もお母さんに任せるつもりだよ!! いっぱい美味しいもの買ってね!!」


 「私もそんな感じかな。」


 「わかったわ。では、大銀貨20枚と金貨8枚でいいかしら。」


 「OK!! ちょっとまっててな。」



 そうして、ターロさんはまた後ろに行った後にトレーを持ってやってくる。


 トレーの上にはお金がたんまりと置かれている!!


 もしかして、オーブン買えるかも!!


 それに、お肉もお米も沢山買えそう!!


 良かった。


 「確認してくれ。大銀貨20枚に金貨8枚だ。」


 「うん。問題ないわ。収集箱(リゾーム)。次回はもう少し後で来るつもりだから、ゆっくりでも大丈夫だわ。」


 「それはありがたい。他の魔物もあるからな。まぁ、早く解体しないと痛み始めるからな。」


 「ターロさん聞いていい?」


 「なんだい?」


 「今回はAランクの依頼だったけど、Sランクの依頼とかもやってるの?」


 「そっか。あの時が初めてだったもんな。Aランク自体もほぼなくてな、勇者が来るからって王都から依頼を受けたものだ。普通だったらCランクぐらいが一番上の依頼だろう。そもそも、そんなに高ランクな依頼がこの街にあったら俺が困るしな。」


 「ちょっと待って。こないだ行った森そこまで離れていないと思うのですけど、依頼的には大丈夫なのですか?」


 「それはな。そもそもあの森を抜けて魔物がやってこないんだよ。何故かは未だに誰もわかっていないんだけどな。だから、あの依頼は特別なんだよ。依頼を受けたのはアリアの魔力が異常だったから、多分行けるだろうなって感じのノリだったが予想以上の結果で驚いたぞ!!」


 「それにしても、やっぱり娘たちのランクは上がらないのかしら。」


 「そうだな。ウサが依頼したことになってるからしょうがないな。その代わり、ランクが上がりやすくするつもりだ。今後ともよろしくな。ガハハ!!」


 「あなたが楽したいだけでしょ。」


 「ガハハ!!」


 そうして、私たちはギルドを出て商店街に向かう。


 お米もお肉も商店街のお店で買えるらしい。


 「それにしても、ここまでの金額が貰えるとはな……。俺でも稼いだことが無い金額だからな。みんなランクをあげたがは無いし、しょうがないか……。それに、高ランクの依頼自体もほぼないからな。」


 「お父さん気にしすぎ!! これで沢山美味しい料理食べられる!! でいいよ。サリアね。さっき思ったんだけど、オーブン? も買えるんじゃない?」


 「確かに!! こっちの物価は分からないけど、十分なお金があるから買えそうだね!! 後で紗夜ちゃんと相談してみようか。」


 「賛成!! お母さんも大丈夫?」


 「大丈夫よ。やっぱり大金を持っているからすごい緊張するわ。この街でチンピラに現れても楽勝に勝てるとわかっていてもね。気をつけていきましょ。」


 「「はーい!!」」


 歩きながら話していると、お肉屋さんに着いた。


 中に入るとよくでお肉屋さん見るようにガラス越しでお肉が販売されている。


 周りを見渡すが、お惣菜はないみたい。


 コロッケとか結構期待してたんだけどな……。


 今度、家で作るか。


  お肉屋さんのコロッケは自宅で作るのとひと味違って美味しいんだけどな……。


 食べたかったな。


 その後以前お父さんが持って帰ってきたオーク肉と同じランクの物を買ったが、想像以上に高かった。


 今度から節約して使わないと……。


 そうして、私たちは人族のものを取り扱っているお店に向かうのであった。

ぼちぼち物語が進んでいるようでこっちの世界ではまだ一ヶ月経たないか経つかレベル……。

約80話でこれなのだから、学校編はいつになるのか……。



【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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