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特別編 HappyHalloween

 ある日のハロウィンの日……。


 日付的には疑似体験と同じだけど、四季がないから全く気づかなかったけど、今日はハロウィンか……。


 私は起床後の日光浴を浴びながらふと思い出してしまった。


 別になにか嫌な記憶がある訳では無いが、何となく思い出してしまった。


 そういえば、疑似体験ではハロウィンだからといって特別なことをするわけはなくいつもと変わらない日々を過ごしていたな。


 でも心の中では、友達とわいわい騒ぎながら美味しい料理でも食べたいと思っていたな……。


 叶うこともないと悲しんでいたが、今年は一味違う!!


 家族と一緒に暮らしているし、イベント事大好きなサリアもいるんだから!!


 仮装パーティーでも始めちゃおうかな?


 そんなことを思っていると、珍しく朝からノックされる……。


 誰だろう?


 「お姉ちゃん起きてる?」


 「起きてるけど、どうしたの? いつもはリビングで顔合わせしているのに? 何かあったの?」



 私はなにかサリアにあったのではないかと不安になりながらドアを開けるとそこにはシーツを被ったサリアがいた……。



 子供がやるから可愛いが、サリアがやるとある部分が強調される……。


 そう、私が持っていないある部分……。



 同じ姉妹だと言うのに、ここまで差が出るのかと思うぐらい私とサリアの胸の成長は違うのだ。


 私は絶壁、サリアはトランポリンみたいな感じだ……。


 「へっへっへっ。お化けだぞ!! お姉ちゃんトリックオアトリート!! お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ!!」


 「お菓子?」


 「そうお菓子!! 紗夜ちゃんがこれ言えばお菓子くれるって教えてくれたんだ!! あとお化けの仮装するとお菓子の量が増えるって昨日寝る前に言ってたもん!!」


 「紗夜ちゃん……。」


 紗夜ちゃんは、いつもいらない知識をサリアに与えるのだ……。


 それで一度揉めたことがあったが、最近頑張っているサリアのご褒美かもしれない。


 それにしても困ったな……。


 部屋にお菓子なんてないし、収納魔法にも入っていない。


 入っていたとしても、お米やカレー粉ぐらいだろうか……。


 私がどうしようか迷っていると、続けてサリアが話しかけてくる。


 「お姉ちゃんあと10秒で答えてくれないとイタズラしちゃうぞ!!」


 「10秒?!」


 「10、9、8、」


 私はカウントと合わせて焦るが、考えても考えても何もお菓子が出てこない!!


 もう一層のことイタズラされちゃうか?


 サリアがイタズラしても可愛いものだろう。


 あっそうだ!!


 私もトリックオアトリートと言ってサリアからお菓子を貰ってそれを返せば何とかなるかも!!


 「サリアちょっと待って!!」


 「お菓子の準備できた?」


 「トリックオアトリート!! お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ!!」


 「お菓子はないもん!! お姉ちゃんイタズラしてもいいよ♡」


 「……。」


 そうだった。


 サリアお姉ちゃん大好きっ子だからイタズラされるのが本望だ……。


 こうなったら私に無いものをぶら下げ、シーツから強調されているところでも揉んで困ってるところ急いで1階に行こう!!


 親の前ではサリアは暴走しないからね!!


 サリアの場所から倒れると床と100%ぶつかるので、まずはベット近くに誘導する。


 「サリアこっちにお菓子あるからこっち来て!! でもシーツ剥がしちゃダメだよ!! だってサリアはお化けなんだから!!」


 「確かに!! これだったらお姉ちゃんの顔見れないの残念……。まぁしょうがないか!!」


 そう言いながらサリアは私の思い通りに動いてくれてサリアの後ろにベットがある状態まで持ち込めた。


 決して押し倒す訳では無いからご安心を!!


 私はサリアの耳元だと思うところに顔を近づけて小声で話し始める。


 「サリア。今日はちょっとだけイタズラしちゃおうかな? さっきしてもいいって言ってくれたからね!! どんなものにしようかな?」


 私はそう言いながら、サリアのおへそぐらいに指を当てて徐々に上にあげて行く。


 「お姉ちゃん。ちょっとそんなに焦らさないでよ!! こんなことしてくれるなんて、夜のうちにしとくべきだったかな? お姉ちゃん!!」


 サリアが私に抱きつこうとしてきたので、ここで胸を揉みながらしゃがんでかわす。


 「んん!! お姉ちゃんのえっち!! もっと触って!! 」


 「……。」


 相変わらずのお姉ちゃん大好きだな!! を確認したところで、私はサリアの胸を押しながらサリアを後ろに倒す。


 もちろんベットなのでなんの問題もない。


 「!! 後ろベットだったんだね!! ちょっと驚いちゃった!! 私が見えない感じなんだね!! お姉ちゃんいいよ。」


 「一人芝居でもやっといてね!!」


 「お姉ちゃん?!」


 私はベットで寝っ転がってるサリアを見届けてリビングに降りる。


 そもそもサリアとそんな関係になるつもりがないからね。


 一度は危ない思考になったけど、紗夜ちゃんから色んな魔法を教えてもらった私にはもうそれはありえない。


 もしもヤバい時は精神安定魔法を自分にかけるだけ。


 かけられないぐらいヤバい時はどうするんだ!! と思うかもしれないが、多分サリアか紗夜ちゃんそれに家族ぐらいしか私にチャームなどといった魔法をかけられないから別に問題がない。


 魔力量の多さと信用性の差だね。


 私はリビングに着くといつも通り楽しそうに会話をしている両親が見えるので、微笑ましく思う。


 こんな当たり前の時間がいつまでも続けばいいな。


 「おはよう!!」


 「「おはよう」」


 「今日はハロウィンだから、かぼちゃのシチューでも作るよ。楽しみに待っててね!!」


 「「ハロウィン?! かぼちゃのシチュー?」」


 シチュー自体は食べたことあるが、かぼちゃが入っているものは食べたことがなかったみたいだ。


 それに、エルフ種にはハロウィンという文化自体がないので私と紗夜ちゃんとサリア以外のエルフはほぼ知らないだろう。


 私がハロウィンの話をするとお母さんもお父さんも張り切ってみんな一緒にかぼちゃのシチューを作ることになった。


 仮装に関しては、難しいところがあるのでお預けだ。


 かぼちゃのシチューについて話しているとシーツを被っていないサリアがリビングに現れた。


 「おはよう……。」


 「「おはよう!!」」


 「それにしても、そんなに不貞腐れてどうしたの? これからみんなでかぼちゃのシチュー作るんだよ!! サリアももちろん作るでしょ!!」


 「作る作る!! かぼちゃのシチューか。美味しそう!! 確かパンがあったよね!! 私はパンをつけながら食べる!!」


 「俺はご飯かな? ご飯はなんでも合うから絶対にシチューとの組み合わせも最高だと思うんだよ。楽しみでしょうがないな。」


 「私はどっちも食べるつもりよ。だって一つだけなんて選べないもの。」


 「「両方食べる!!」」


 サリアは美味しいものを作ると聞いてすぐに機嫌を、治してくれた……。


 ちょろいけどいつか悪い人に騙されないといいけど……。


 前に好きなのはお姉ちゃんだけだから!! とか言ってたし大丈夫か!!


 私たちは朝食を食べた後、シチューとハロウィンについて話し合い夕食作りまでまでお菓子作りをすることになった。


 お菓子はミニホットケーキだ。


 こないだホットケーキを作ってから家の中で大ブーム中なので即決だった。


 今回は生クリームだけでなくいちご、ブルーベリージャムを作る予定!!



 そんな感じで、ホットケーキとジャムを作り、昼食を挟んだ後に夕食のかぼちゃのシチューを作った。


 時間はあっという間に過ぎていきこれから夕食タイム!!


 「「いただきます!!」」


 私はまずかぼちゃのシチューだけで頂く。


 疑似体験時でも、かぼちゃのシチューは食べたことがなかったので初チャレンジだ!!


 んん!!


 かぼちゃの甘みとクリームシチューの濃厚なコクがここまでマッチしているとは……。


 色んなテレビで取り上げられていて美味しそうだと思っていたけど、ここまで美味しいか……。


 続いて、ご飯と一緒にだね!!


 これも行ける!!


 かぼちゃを入れて甘くなったことによってご飯がよりマイルドに感じる。


 それに、しっかりかぼちゃの味も感じられてかぼちゃ好きにはたまらない!!


 って、パンとの相性もいい!!


 なんだよこのメニュー……。


 体も心もあったまるし、どこをとっても美味しいメニュー……。


 ハロウィン以外にも食べたくなっちゃう!!


 でも、ハロウィンに特別感を出したいのでハロウィン以外は我慢するつもり。


 エルフの寿命を考えてもあと二千回以上は食べられるから問題ないね!!


 私は美味しすぎてつい自分の世界入り込んでしまっていたので、一度世界外に出てみんなの反応を見るが表情だけで分かる。


 人族領は四季がしっかりしているので、寒い今の季節だとちょうどいい食べ物だろう。


 一年中あたたかいエルフの里でさえこの美味しさなのだから、人族は美味しく感じるのだろう。


 「みんな美味しい?」


 「お姉ちゃんすごいよ!! シチューは元々好きだったけど、もっと大好きになった!! かぼちゃ自体が好きだったからすごい嬉しい!!」


 「そうだな。かぼちゃの甘みがちょうどよく出ていて食べやすいな。明日の朝食もこれで決定だな!!」


 「まだそんなこと言うの早いわ!私たちが全部食べちゃうかもしれないんだから!!」


 「それもそうか!!」


 私たちは、そんな会話をしながら夕食を楽しみ、夕食後のデザートもしっかり食べた。


 「美味しかったね!!」


 「ね!! また来年もハロウィンしたいな!!」


 「そうだね!! 来年はどんなハロウィンになるか楽しみだね!!」


 「そうね!! 初めての今年がこんなに成功だったのだから、来年は総合もできないほど成功するに違いないわ!!」


 「そうだな楽しみだな!!」


 私たちは、寝るまで家族でお話をしてハロウィンという特別な日を楽しんだ。

 HappyHalloween!!


 今回はハロウィンということで特別編になります!!

久しぶりに少しエッチな回にしようかな?とか色々考えながらハロウィン要素を入れていくのが楽しかったので、多分クリスマスの時もすると思います!!

 寒くなってきた季節にシチューは最高ですよね。パイに包まれているシチュー?みたいな料理すごい美味しいですよね。

 何度か食べたことありますが、あれこそ冬の食べ物って感じがします。


 みんなにとって幸せなハロウィンになりますように!!

(数十分後にハロウィン終わりです……)


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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