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第74新たな修行始められるのか……。  

「はぁ〜。」


 起床した私は、いつものルーティン(日光浴、洗顔)をしてリビングにやってきた。


 今日はお父さんはお仕事おやすみなので、疲れもあるので寝ているかと思ったがもう起床していた。


 そしてお母さんも。


 二人はお茶を飲みがら、お母さんが修行中の出来事を嬉しそうな顔で話している。


 お母さんの体感では、十数年お父さんと会っていないので、久しぶりの二人の時間が幸せなのだろう。


 幸せな二人の邪魔をしては行けないと思い自室に戻ろうとするが、階段から音がしたのでそのままリビングに入ることになった。


 長老の修行は、おやすみなので二人の時間を作れることはできないが今度ゆっくり出来る時間を作ってあげたいな。


 サリアと紗夜ちゃんと計画立てないとね!!


 「おはよう」


 「「おはよう」」


 私はリビングルームに入るとキッチンに直行し私ともうすぐ起きてくるサリアの分のお茶を注いでテーブル席に座る。


 座る場所もサリアが入ってきた時に座りやすいように奥側だ。


 対面にはお父さんとお母さんがゆっくりお茶をすすりながら私が席に着くのを待った。


 「おはよう!!」


 「「おはよう」」


 「お茶用意しといたから、座って。少しみんなで大事なお話があるから。」


 「「?」」


 不思議がっているサリアが私の隣に座ったタイミングで、両親の顔を見るが二人ともなんとも言えない顔をしている。


 ……。


 まだ何も話してないよ!!


 「アリア。もしかして、勇者のことで悩んでいるのか。」


 「え?」


 「あんなやつほっとけばいいのよ。結局勇者が欲しいのは、強い力。入れだけよ。あなたが手伝ってあげることないわ。あなたにはこの人生楽しく生きて欲しいのよ。」


 「お姉ちゃん……。勇者のところなんて行っちゃヤダ!!」


 「……えっ?」


 どうしてこうなった。


 勇者なんて半分忘れかかった存在だよ。


 確かに昨日一悶着あったが、パーティーズがどこで何をやっているかなんて知らないし、興味もない。


 そもそももう会いたくないし。


 今度ふざけた態度をとってきたら、模擬戦でもして一生私の所に近寄らないようにしようと考えているほどなのに……。


 私はなんとも言えない気持ちになりながら紗夜ちゃんとの修行のお話を話し始める。


 「勇者はどうでも良くてね。紗夜ちゃんから新しい修行をしないか。と言われてそれの了承をね……。」


 「「えっ。」」


 「力が付いた私たちの次のステップが、ミニ旅なんだけど里を出て馬車移動になるからみんなと話し合うことになってね。それが大切なお話なんだけど……。」


 「あら。そういうことだったのね。それにしてもミニ旅……。名前道理旅をすると思うんだけど、どんな旅にするつもりなの?」


 「それは私から説明。こないだ行った街から王都まで馬車移動をして旅に慣れさせるのが今回の目的かな。学校に通えば近いプロセスを味わうことになるけど、初めてでは慌てることも多いし今の時点で学んだ方がいいと思ってね。馬とは契約魔法をして、後ろの荷台は収納魔法。場所に関しては、近くの森や気に印をつけて次に転移魔法で飛べるようにって考えている。旅に行くと疲れがたまることだから、毎日とは言わない。それに長時間するつもりもないって感じかな。」


「「……そうですか。」」


 お父さんとお母さんは、全く考えてもいなかったことだったのかポカンと口を開けたままただ頷くことしかできなかった。


 それとも、紗夜ちゃんのマシンガントークに耐えきれなかったのだろう……。


 私も急に言われた時は半分ほどしか、理解してないし……。


 しょうがないよね。


 そんな中サリアの目だけはキラキラと輝いていた。


 「旅に出られるの!! 知ってるよ!! 旅をしながら食べるご飯は格別だって!! 昔に図書館にあった本で読んだもん!! 楽しみだな。ご飯♪ご飯♪」


 「馬車移動になるから、その練習とかもあるけど大丈夫?」


 「大丈夫だよ。ご飯の為って思えばなんでもできるんだからね!! お姉ちゃん期待しててね!!」


 「うん。」


 自信満々に「期待しててね。」と言われると考える時間もなく「うん」としか反応できなったが、今回は変な方向にころがないで良かったと安心する。


 もしも、サリアがまた暴走して変な言葉に「うん」と言ってしまったら本当に大変なことになってしまう……。


 気をつけないとね。


 再びお父さんとお母さんの顔を見るが、お父さんがなんとも言えない顔をしている。


 「街から王都まで旅に行くのよね。その旅ですが、私も行っても大丈夫ですか?」


 「もちろん。元々ウサとアリアとサリア。そして私で行く予定だったからな。最近のことについては一番ウサが詳しいから何かとお世話になると思う。ディーロに関しては仕事があるからな。私たちだけ楽しい思いをして申し訳ないが、修行の為だと思ってくれ。」


 「話は分かりましたが、私の感覚はまだアリアとサリアは子供で何かあると守らなくてはいけないと思ってしまいます。ウサから、鵺やグリフォンを倒したと聞きましたが急に言われても少し信じ難いと言いますか……。もちろん紗夜さんがいれば安心とは思いますが、その前に二人の実力を確認してもいいですか。二人に実力がなければ旅をしても助ける余裕もありませんので」


 「そうだな。ゆっくり朝食でも食べ終わった後に二人の実力を見してもらうことにするのはどうか? せっかく四人が揃っているんだから絶好のチャンスだと思う。いつ行くかはまだ決まっていないが、やっておけることは早めにやっておきたいしな。二人ともいいかな?」


 「分かったよ。」


 「もちろん!! お父さんをびっくりさせちゃうんだからね!!」


 「楽しみにしている」


 お父さんは不安そうなと悲しみが合わさった顔で私たち二人を見ていた。


 そんなお父さんにお母さんが「大丈夫よ。」と優しい声で囁くと少しだけ普段の顔に戻った気がした。


 急に娘が成長すれば、親離れだと思って悲しくもなるよね……。


 後で肩もみでもしてお父さんに元気だしてもらおう。


 その後いつも通り紗夜ちゃんが消えて、残された私たちはなんとも言えない空気感。


 これを打破するのはやっぱり美味しいご飯だよね!!


 「ご飯の準備開始するよ!!」


 「お姉ちゃん私も手伝うんだからね!! 二人はゆっくりしながら楽しみにしててね!!」


 そうして、キッチンに行きエプロンをつけたのであった。

 ついに次回お父さんに進化したアリアたちの力を見せつけます!!

 子離れというものは気づくとあっという間に終わってますからね。

 あれをしたい。これをしたい。と思う頃にはもう子供が大きく成長しているため、友達と遊んでくる!!とかで一緒にいれない日々……。


 悲しい……らしいです。


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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