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第68話 魚ぶっ刺さりパンとは……

 何をやるか決まっていない私たちは、とりあえず街ブラをしながら考えることになった。


 「どうする?」


 「そうね。お父さんが帰ってくるのが分かればいいんだけど、それがね……。ここまでしっかり考えてなかったわ。とりあえず、お昼ご飯でも食べながら考えましょうか。」


 「「賛成!!」」


 「私ね。パン食べたい!! 街のパンは、里とどれぐらい違うか気になるし、持ち帰ることもできるから最高だよ!! みんなは?」


 「私も少しパン屋気になるかも!! 見たことがない料理と出会えるチャンスだし。それに、美味しい料理を作るヒントになるかもしれないから。」


 「いいわね!! 行きましょ!! パン屋の場所が変わってなければ、分かるわ。とりあえず向かいましょう。」


 「「はーい。」」


 そうして、私たちは街のシンボル噴水の近くにあるパン屋にやってきた。


 パン屋が見えてくると、お母さんは「良かった。」と安心していた。


 どんなパンと出会えるか楽しみだな!!


 「入るわよ!!」


 「はーい」


 「いらっしゃいませ」


 パン屋の中には、色んな種類のパンが並べられていて、お客さんも私たち含めて十人ぐらいいる。


 イートインコーナーはないけど、噴水近くにベンチがあるから問題ないだろう。


 サンドイッチなどは、レジの下のガラスケースに並べられてあり、他のパンはトングで取るタイプとなっている。


 私は周りを見渡してどのパンがあるか確認するが、あるパンに目が止まる……。


 ほぼピザのパン。


 大きさは、中華まんぐらいの大きさ。


 上にチーズとトマトみたいなものが乗っている……。


 これで決定だ!!


 他のパンも見たが、物珍しいパンが何種類かあった。


 キノコと魚が崩したものがパンの中に入っているものだったり、バナナやブルーベリーがごろごろ入っているパンだったりだ。


 サンドイッチは、漬物サンドイッチや、油揚げサンドイッチから、王道の卵サンドや、イチゴジャムサンドイッチなどがあった。


 私は、器とトングも持ってピザのようなパンを器の上に置いた。


 「お姉ちゃんはそのパンにするの? 少しちょうだいね!! 私はまだ迷ってるの。特に、魚ぶっ刺さりパンがすごい気になってるの!! 美味しいのかな?」


 「……。どうだろうね。」


 サリアが場所を教えてくれたが、そこにはまん丸のパンに右から秋刀魚のような魚の頭。


 左に尻尾……。


 多分真ん中に突き刺してあるのだろう。


 このパンは里では、見た事がない……。


 美味しいのかな?


 「二人とも、どうするの? 私はもう決まったから、アリアあっちにお願いね。」


 「お母さんは、どのパンにするの? 楽しみ。楽しみ!!」


 そうして、お母さんが食べたかったパンはフランスパンのようなものだった。


 長さは三十センチぐらいあるだろうか。


 名前は、ハドナロパンという名前だった。


 「このパンは、この街の名物なのよ。なんでもこの街で作られたらしいわ。里にはソーセージが必ず入ってるから、このパンは食べられないのよ。もちろんお父さんにはソーセージ入りのハドナロパン。どこのパン屋行っても、このパンを食べるんだから。」


 「確かに!! お父さんはいつもこのパン食べるよね。お母さんはソーセージなしで本当にいいの? 後でなにか入れるの?」


 「違うわ。ここには、マーガリンやジャムセットが売ってるのよ。それと一緒に食べるとすごい美味しいのよ。食べる時あげるから楽しみにしててね。」


 「やった!!」


 「ありがとう!!」


 そうして、私たちはサリアのパンが決まるまでゆっくりパンを見て欲しいものがどんどん増えていった。


 最終的にサリアは、魚ぶっ刺さりパンを器の中に入れた。


 本当にどんな味なのか……。


 「すみません。お願いします!!」


 「はーい!!」


 「あと、マーガリンジャムセットと、漬物サンドイッチください。ハドナロパンは、カットでお願いします。」


 「あと、卵サンドも!!」


 「キノコサンドもお願いします!!」


 「はーい。少し待っててください!!」


 そうして、パンとサンドイッチを袋に入れてくれた。


 お会計はお母さんが持ってきてくれたお金で払ってくれた。


 それにしても、みんなでパンをシェアできるから、たくさんの種類食べられるから楽しみだな!!


 そうして、私たちはパン屋を出て近くのベンチに座った。


 お父さんのパンはお母さんが収納魔法(時間止まっている)に入れていた。


 「ここから噴水見れていいね。 それで美味しいご飯も食べられるんだから幸せだよ。」


 「それでは食べましょう。」


 「「いただきます!!」」


 私はピザのようなパンを一口食べる。


 !!


 味もほぼピザ。


 トマトソースの上にチーズがっていてすごいシンプルで美味しい。


 チーズはとろける系のものではなく小さな固形がパラパラとかけられてある感じだ。


 ここのパン屋は、ピザに似ているパンはこの種類しかなかったが、別の場所には色んなピザのようなパンが売ってるだろうか?


 今度王都に行った時にしっかりパン屋に偵察行かないと!!


 そんな右隣で、お母さんはカットされたハドナロパンにマーガリンをつけて美味しそうに食べている。


 左隣では、サリアが魚ぶっ刺さりパンを食べながらニコニコしている……。


 二人のパンをこれからシェアするけど、サリアのパンどういう味なんだろう……。


 期待と不安が混み上がってきた瞬間であった。

 今回は近況報告のところに魚ぶっ刺さりパン(レシピ)を載せますのでぜひ作ってみてください!!

 もちろん。私は作ったことはありませんが!!


 それと、このぶっ刺さりパンを作った後に調べて分かったのですが似た料理を判明しました。


 それが、スターゲイジー・パイです。


 味や作り方は全く違いますが見た目が似てる存在になる為ここで紹介します!!


一度食べてみたいです。


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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