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第65話 勇者はナンパ師?

 「終わったよ〜。今回は、あんまり緊張しなかったからスムーズに倒せたよ。」


 「「お疲れ!!」」


 私はみんなのところに到着する前にサリアが走ってきて、私の右手を握ってきてので仲良くみんなと合流した。


 私はサリアのことを向くとサリアはすごい嬉しそうに「えへへ。」と笑っている。


 先程の光景が再度現れることなく終わって本当に良かった。


 私はそのまま紗夜ちゃんがいつの間にか魔法で作った木の椅子に座った。


 「それにしても、こんなにも鵺がいるとはな。生態調査をしっかりしてるのか? Aランクが近い距離でバンバン現れたら、何も知らない冒険者は命を落とすぞ。ギルドに戻り次第しっかり伝えてくれ。多分丸投げすれば大丈夫だろう。」


 「そうですね。感じる魔力的に鵺以上の魔物は今はいませんが、このまま続けばSランク並の魔物が出現しそうですね。」


 「ああ。唯一の救いは、この近辺に街などがないことだろう。それにしても、アリアはよくやっよ。二回目は、精神魔法をかけているとはいえ、前回のトラウマが残っていると思う。その状態であそこまで迅速な対応で倒すことができるとはな。これなら、今後も大丈夫そうだな。」


 「その分すごい疲れたけどね……。多分次回からは大丈夫だと思うから期待しててね!! サリアは、もう一体魔物狩るの? 前回の戦闘的に大丈夫そうだけど。」


 「魔力的に鵺っぽいのいないしもういいかな。お姉ちゃんと同じ魔物を狩りたい!! って思ってけど、魔力的にいないからおしまい!! 少し疲れたから、何かあったらお姉ちゃんに助けてもらおう。」


 「サリアは強いんだから、大丈夫だよ。」


 「えへへ。」


 時間的にもまだゆっくりできるので、私たちは椅子に座りながら今日の魔物退治について話したりしていた。


 「そういえば、今度王都に行ってみたいんだよね」


 「? 王都なんて危ないところどうして行きたいのよ。エルフを見たら攫われるって誰かが言ってたわよ!!」


 「オーブンとか欲しいんだよね。私がすごい好きな料理が作れるようになるんだよ。その名もピザ!! ピザ。ピッツァというのもあってね……。待って!! 釜を作れば入れるんじゃない!! 紗夜ちゃんどうかな?ピザ窯作れる?」


 「そうだな。作れるが、今後のことを考えたらオーブンや、レンジが欲しいところだな。王都まで行けばオーブンとレンジが併用されてる物があると思う。ウサ今度みんなで行ってみないか? 修行した二人なら攫われることもないと思うし、もしもそうなっても自力で出来ると思う。出来なくても、私が対応するから。」


 「ん……。美味しいものは食べたいけれど、やっぱり王都って聞くとね……。二人が強くなったことも十分に分かってるんだけどね……。二人も絶対に勝手な行動しないって約束できるなら行けるけど、どうする? 絶対にだよ。」


 「私はできるもん!! だってお姉ちゃんとずっと手を繋いで行動するから!! それに、お姉ちゃんが好きな調理道具をゲットしたらもっと美味しい料理食べられるし、またみんなで作りたい!!」


 「私も大丈夫!! 見たいものが多いと思うけど、ちゃんと相談して決めるから。それに、今回の鵺をギルドに出せばお金が貰えるはずだし!! これで併用買えるといいな。」


 「決定ね!! また紗夜さんよろしくお願いします!!」


 「もちろん。王都以外でも手伝うことがあったら、いつでも声をかけてくれ!!」


 「「はーい!!」」


 「それじゃあ街に帰るか。魔力循環に戻しとくように!!」


 そう言って紗夜ちゃんの姿は見えなくなったので、私たちは魔力の使い方を魔力循環にして街に向けて走り出す。


 行き同様に身体魔法をしたので、すぐに街に着いた。


 エルフ自体が力を隠しながら冒険者として生きるのですごい苦労するらしいが、私はバレてしまっているので問題ない!!


 生態調査依頼とかだって、そのおかげで頼めるんだから。


 便利なような、不便なような……。


 そう思いながら、検問を済ましギルドに向けて歩き出す。


 また勇者とかいう厄介者が現れたら嫌だな。


 強い強いとおだて上げられてるだけで、全然だったし関わったら面倒くさそうだし……。


 「お姉ちゃん、さっきの変な人いないといいね。もう絡まれるの嫌だよ。今回は、早く対応してくれるといいね。」


 「ほんとにね。別の里のエルフを初めて見たけど、私たちとあまり変化がなかったね。里が別でもエルフはエルフなんだな。って思ったよね。」


 「ね!! もっと変化があると思ってたよ!!」


 そういいながら、歩いているとギルドの前までにやってきた。


 はぁ。とついため息が出てしまう。


 頑張れ私!!


 あんな奴が絡んで来たら、最悪ぶっ飛ばして記憶を無くせばセーフ!!


 私は意を決して、ギルドの中に入るが……。


 ……。


 ……。


 なにこれ?



 「申し訳ございません!! あの冒険者は勇者様のことを知らなかったんです!! それに、最近冒険者になったばかりでランクもよく理解していなかったからあんな御無礼があったのです。何卒。何卒。このギルドのことを訴えないでください!!」


 ……。



 「落ち着いてください!! 我々はそんなことをするつもりではありません。それに、私のたちのことを介護してくれてありがとうございます。お陰様で目を覚ましました。私はあの冒険者について知っていることがあれば少しだけでもいいので知りたいのです。ギルド規定で話せないことも多いと思いますが、話せる内容だけでいいので何かないですか。」


 ……。


 私のことが知りたいだって……。


 本当にやめて欲しい。


 金輪際関わりたくないのに……。


 「それならな。あの子はエルフ種で、元Aランク冒険者ウサの」


 「ターロ!!」


 「ウサ!!」


 「「!!」」


 その瞬間驚いたような目で私たちを見るエルフパーティーズ……。


 この呼び方でいいのか……。


 勇者人族だけど、めんどくさいからこれでいいよね。


 私と犬族の……。


 名前知らないやつは私と目が合うと急にガクガクと震え出した……。


 可愛い顔だったら、ブルブルして可愛い!! となると思うが、おっさんみたいな犬がブルブル震えてもなんにも可愛くない……。


 エルフのチル? は、なんか変な目で見てくるし……。


 「先程は失礼しました。私は勇者リロと申します。一応Sランク冒険者ですので、あなたの先輩ということになります。もしよろしければ、どこかでお話でもしませんか? ここでは、なんですし喫茶店などで……。」


 「お断りします。」


 「ターロどういうこと? 勇者ってのは、ナンパをするために生まれたって聞いてないわよ。もしかして、今回の勇者はナンパ師なの!!」


 お母さんが少し怒った感じに言うと、ターロさんはすごく気まずそうな顔をしながら汗ダラダラかき始めた。


 それに、チル? さんは急にイライラしだすし……。


 「ウサ。勘弁してよ。ギルドマスターという立ち位置でな。何かあると、ギルド自体が……」


 「それも大事だけど、私は娘の方が大切なの!! 分かるでしょ。あなたも娘がいるんだから!!」


 「そう言われちゃうとな……。」


 ギルド内には、他の冒険者もいるがすごい気まずそうにしているが、私たちがギルド門のところにいるため外に出ることができない。


 それに、受付の方々がこっそり裏に逃げ始めている……。


 「すみません。興味が無いので、そこを通して貰えませんか? 私はターロさんに用事がありますので。」


 「でも!!」


 「辞めときましょう。今の私たちでは、何もすることができません。Sランクと言っても、私たちは一瞬で負けます。ここは、諦めましょう。」


 「だが、魔王が。苦しんでる方々が!!」


 「それでもです!! リロが負けてしまう方ですよ。私たちが説得できなければ、手はありません。」


 「ああ。わかった……。すみません。ターロさんの元に行ってください」


 「はい」


 サリアが私に聞こえるぐらいの声で、「やっぱり嫌い!!」と言っていた。


 私はサリアが嫌いな人と話す気はないから、もう話しかけて来ないといいな。

 楽しい空気をぶっ壊す勇者一行……。

 ってな感じでもう少しだけ勇者一行が出るのでなんだこいつ!! と思いながら読んでください!!

 今後の展開ぼちぼち考えないとな……。


 お楽しみに!!


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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