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第60話 謎の冒険者パーティーズ?

 「街までまた歩くわよ!! お腹もいっぱいだから、沢山運動して夕食沢山食べましょう」


 「「おー!!」」


 私たちは少し歩きずらい道を進んでいき、今回も問題なく街が徐々に見えてきた。


 この魔力量になってから、初めての街。


 魔力量を抑え込む方法を教えてもらい、今でも実施しているけど、ふとした時に魔力量が放出しないように気をつけないと。


 エルフがいるかもしれないからね。


 私はそんなことを考えながら歩いていると街の検問に到着する。


 今回は運がいいことに並ばずに検問を受けることができる……。


 前回のトラウマがあるから少し緊張するな。


 「おっ。また来てくれたのか!! 身分証持ってきてくれたか? 持ってこなかったら、また調査することになるが」


 「はい!! 今回は持ってきました!!」


 「持ってきたよ!!」


 「そうか!! では、お嬢ちゃんたちから照らし合わせるからな。」


 「「はーい。」」


 そうして、検問員のおじさんはギルドカードを渡して謎の石にかざして出てきた情報を確認している。


 出てくる情報も魔力量とかではなく、犯罪歴などだけなので一瞬で終わった。


 「よし。次!!」


 そんな感じで、私の次にサリア、お母さんが終わり無事に街に入ることに。


 「よし。今回は異常なし!! そういえば、今日はすごいお方が冒険者ギルドにいるらしいぞ。本当は内緒だけど、今回は特別!! 誰かは言ってからのお楽しみだ!! しっかり楽しんでこいよ!!」


 「「はーい!!」」


 私たちは検問員のおじさんに手を振って街の中に入る。


 街に入るのは二度目だが、やっぱり感動するな。


 異世界感がぷんぷんする建物に色んな種族が何やら話しながら歩いている様子。


 それに、馬車が遠目に見れるのが半端ない……。


 疑似体験して、本当に良かった。


 お陰様で街に来ただけでこんなに感動だよ。


 王都などといった大きな都市に言ったら、私の感動はどうなってしまうのか。


 私は田舎者みたいに周りをキョロキョロしながら冒険者ギルドまで歩く。


 「二人とも、前みたいに誰かが絡んできても絶対に手を出してはいけないわよ。修行をしてしまった私たちなら、一瞬で勝ってしまうから。それに、手加減を間違えると大変なことになからね。もしも問題を起こしたら、絶対にターロが変なこと言ってくるから。わかった?」


 「「分かった!!」」


 私たちはいい返事をした後にギルドに入る。


 ギルドの扉は、年がら年中開きっぱなしらしいので私たちが入ったこともあまり気づいている様子はない。


 私たちはそのまま依頼板まで行ってどんな依頼があるか確認する。


 「あんまりいい依頼ないわね。私のランクで受けられるいい依頼も今の私たちなら一瞬で、終わってしまうし……。どうしましょう……。」


 「お母さん今回は、魔物への抵抗感を減らすだけだから強さはあまり気にしないでいいんじゃない?」


 「そう言ってもね。一瞬で終わってしまったら、それが当たり前に思っちゃうでしょ。そうすると、一撃で倒れなかった時どうすればいいのか慌てちゃうのよ。そうなったら怪我とかしちゃうかもしれないでしょ。」


 「お母さんそれなら、低級魔法のみで倒すのはどう? そうすれば絶対に大丈夫だよ!! 魔物は怖いけど、頑張って絶対に勝つから!!」


 「偉い!! なんて偉いの!! 私が初めての魔物狩りの時は、逃げ出したくてしょうがなかったのに。二人とも頑張りましょう!!」


 私たちはお母さんのランクで受けられる依頼書を持って受付まで行く。


 私たちが受付に向かっているを気づいたミラさん急いで受付から逃げ出す。


 逃げ出す時の顔が本気で逃げたい時の顔だったので少しショックを受けた……。


 「すみません。この依頼を受けたいんですけど……」


 「ひ!! ちょっ。まっ。えっ。あっ。待ってください!!」


 そう言いながら、ギルド職員は裏に逃げていった。


 それを見た周りの受付員も後を追うように逃げていった……。


 誰もいなくなっちゃった……。


 「お姉ちゃん絶対に怖がられてるよね。」


 「そういうこと言わないの!! 私だってショックなんだから!!」


 「そうね。このギルドは、もう少し気持ちをしっかりと持ってもらいたいわね。さすがに誰も居ないんじゃ依頼も受けられないから。それに、後ろにパーティーが並んでるわよ。どうするのかしら……。」


 「ほんとにね……。今度から紗夜ちゃんに頼んで転移する場所変えてもらおうかな……。でも、この街気に入ってるんだよね……。」


 「どうしましょうか」


 「あの。すみません。このギルドは、こういった事が多々起きるのですか? この街に来たばかりであまり分からないんですけど。」


 「「?」」


 私たちは後ろの方から声をかけられたので振り向くとそこには人族と思われる方と鬼族とエルフ族と犬族の方が、すごい重装備。


 そして全員オス。


 メスの取り合いで揉めることがないだろう。


 パーティーによってはそれが原因で解散があるらしい。


 話の内容から私たちのことを知らないのだろう。


 私は安心して、この冒険者パーティーに話す。


 「この街に来るのが二回目なので、これが毎回かどうか分からないんです。前回もこんな感じでしたので、ちょこちょこギルド員が総出でいなくなるのかもしれませんが……。」


 「そんなことあるわけないだろ!!」


 「?」


 私は振り向くとそこにはターロさんが腕を組んで受付に立っていた。


 多分私たちの担当はターロさんと決まってしまっているのだろう……。


 ターロさんがいない時に来てしまったらもう終わりだね……。


 そして、後ろのパーティーがターロさんに「お世話になってます!!」と言っていた。


 もしかして……。


 後ろのパーティーも私みたいにすごい魔力を、持ってギルド員から嫌われているのかもしれない。


 でも、あまり強い魔力を感じない……。


 魔力を抑える練習でもしたのかな?


 「で、もう来てくれるとは思ってなかったぜ。今回は何事だ?」


 「依頼を受けに来たのよ。それなのにギルド員たら、走っていなくなるんだから、どういう教育してるのよ。」


 「それは言わないでくれよ。さすがにあれを見てしまったらね……。これと今度からギルドに来た時はギルドの二階で待っててくれ。このままいくと冒険者が全員別の管轄に言ってしまうからな」


 「娘を前にしてそんなこと言うんだ。デリカシーがないと思っていたけど、ここまで無いとは思わなかったわ!! さすがにそれは言い過ぎよ!!」


 「それはすまないことを言った……。嬢ちゃんごめんな」


 「まぁ。しょうがないですよ……。ギルド員がいなくなる事態ですから」


 「……。」


 「話を聞いていたが、そんなにこの子が強いのか? そこまで魔力を感じないが」


 「「?」」


 私たちが振り返ると後ろのパーティーのエルフが私たちのことをすごい見てくる。


 エルフは、魔力の流れが分かるから今の状態を見て発言をしたのだろう。


 良かった紗夜ちゃんから魔力を抑える方法を教えて貰って。


 とりあえず、相手の魔力と同じだけに合わせればめんどくさい事にはならないだろう。


 私が魔力循環を始めると何故かパーティーエルフも魔力量を増やしていく……。


 何故?


 パーティーエルフの増えていく魔力量は少しずつなので、あまり強くないのかもしれない。


 もしも強力な冒険者だったら自分の力を誇示するために一気にある程度の魔力に持っていくだろう……。


 仲間だと思ったのに……。


 私は残念な気持ちで、魔力量を合わせていく。


 早く終わらないかな?


 「あの二人は何をやってるんだ? 急に何も話さなくなったが。それに何か変な感じもするし」


 「魔力循環する魔力量を増やしているのよ。私たちエルフは、相手の循環量が見えるからね。それにしても、ゆっくりあげるんじゃなくて一気に上げればいいのに」


 「ね。ゆっくりする方が疲れちゃうのにね。」


 それを聞いたパーティーエルフは、一気に循環する魔力量を上げて一定にしたので私も合わせる。


 多分これぐらいあれば、文句は言ってこないだろう。


 それに相手もこんだけの魔力ってことは、初心者だな。


 私と同じかも!! って期待して損した……。


 「!! 私の魔力量についてくるか!! ここまでの強者がいるとはな。それに少し余裕そうにも見える……。何もんだ?」


 なんだこいつ?


 パーティーエルフは、それを言い放った後に魔力循環を辞めていたので私も辞めた。


 初心者ほど、自分より格下の相手を見つけて優越感を得たいと聞いたことがあるけど、今回のこれがそういう事か……。


 疑似体験時のライトノベルの知識があって良かった。知らなかったら、ただのヤバいやつが声掛けてきたと思っちゃうからね。


 まぁ。初心者同士頑張ろう!!


 私はそう心で思ったのであったが、この後大変な問題に直面する……。

冒険者ギルドに怪しい人物が……。謎のパーティーズその正体とは!!

次回その正体が分かります!!


最近、少しだらけてしまうので改善したいです〜。


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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