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第58話 お母さんもゆっくり寝たい

 カレーを食べた後はリビングで、ゆっくり話した後に自室に戻る。


 紗夜ちゃんに声をかけたが返答は無い。


 今日は帰ってこないかもしれない……。


 久しぶりに一人で寝るので少し心細い気持ちで寝るのであった。



 「よく寝た!!」


 久しぶりに子鳥のさえずりで起きたが、最高の目覚ましだと改めて感心する。


 今日から魔物退治か……。


 いくら強くなったと言っても、的にぶつけるだけだったので、上手くできるかすごい不安。


 的と違って敵は動くので、上手く対応できるといいが……。


 最高の目覚めの後に不安が襲ってきてなんとも言えない朝になってしまった。


 「よし!! 日光浴でもして、元気出すぞ!! 紗夜ちゃんが使える魔法だいたい覚えたんだし、絶対に大丈夫!! ……。大丈夫なはず……。」


 私はいつもよりも少し長い時間日光浴した後に洗面所で顔を洗いリビングに行く。


 リビングには珍しく誰もいない……。


 あれ?


 もしかして、先に買い物に行っちゃったのかな?


 私は周りもキョロキョロ見るが、特に置き手紙もない……。


 不安になった私はサリアの部屋に行ってこっそり覗くがすやすやと寝ている。


 その後にお母さんの部屋に行って確認したが、お母さんもすやすやと寝ていた。


 いつも私よりも早く起きていたから、起きるといるのが当たり前になっていた。


 お母さんだってゆっくり寝たい時だってあるよね。


 私はリビングに戻ってカレーを収納魔法から出して温める。


 時間が止まっている収納魔法の方に入れていたのでまだ温かいが、念の為沸騰して少し経つまで温める。


 家の麺つゆの残りを確認したが、まだまだあるので今回買わなくて大丈夫だろう。


 私が焦げないように混ぜながら温めているとサリアが起きてきた。


 まだ眠そうで目を擦りながらこっちを見ている。


 「おはよう。お姉ちゃんカレー温めてるの? 美味しそうな匂いが、廊下からすごいしたよ。」


 「今日の朝ごはんはカレーうどんだから、先に温めているんだよ。時間が止まってる方に入れといたらすぐに食べられるからね。」


 「そうだよ!! カレーうどん!! お母さんまだ起きてないの? 起きてないなら起こしてこなくちゃ!!」


 「待ってサリア!! お母さん疲れてるんだよ。もう少し寝かせてあげよう。うどんは私たちだけで買いに行こうか。」


 「そうだね!!  いつもお母さんに頑張ってもらってるもんね!! 私急いで着替えてくるよ!!」


 「急がなくてもいいよ。カレー温めた後に着替えるから、少し時間かかるから。」


 「はーい。」


 サリアはリビングをでて、自室に戻って行った。


 私はカレーを温めながら、カレーを使った料理を考えている。


 カレーライスにカレーうどん、カレードリアにカレーパン、パンをつけたカレーにカレーハンバーグ……。


 やっぱりレンジ欲しいな。


 レンジがあれば二日目のカレーを楽しめることができる。


 カレーは一晩開ける時に冷めてからタッパに小分けするのがいいらしい。


 食べる時はレンジでチンとすると、菌的にもいいらしい……。


 二日目のカレー上手いからな。


 冷凍ご飯も楽になるし……。


 これは収納魔法でいっか。


 疑似体験では、オーブンとレンジ両方使えるすごい優れものもあったが、こっちにはあるだろうか?


 こないだの街にはなかったから、王都にでも行かないとかな?


 私がぶつぶつと考えていると、サリアがリビングに帰ってきた。


 カレーも沸騰して、結構な時間温めていたので火を止めて収納魔法に入れる。


 「お姉ちゃんカレーって、もう終わっちゃったの!! 混ぜようと思ったのに……。」


 「そう言いながら味見したいだけでしょ!! バレバレだぞ!!」

 「さすがお姉ちゃん……。早くうどん買いに行こう!!」



 久しぶりに謎の空間のローテーション服以外を見たが、結構パツパツ……。


 サリアは六年目で胸の成長が止まったが、私は成長すらしていない……。


 どうしてこうなった……。


 身長は私の方が伸びたのに……。



 私はサリアに服のサイズを大きくする魔法をかける。


 「修復服リペアクローズファース


 「!!」


 サリアの服は少しずつ大きくなって今のサリアにピッタリのサイズになった。


 「ありがとうお姉ちゃん!! お胸が少し苦しかったから助かったよ。後でタンスに入ってるのやらなきゃ。」


 「私もまだ戻してないからやらないとな。」


 私はリビングをでて自室に戻り、タンスに入っている服一セットに魔法をかける。


 その後に他の服を大きくしたサイズに合わせる。


 どちらも同じ魔法なので楽ちんだ。


 私は急いで着替えてリビングに戻る。


 「おまたせ!! じゃあ行こうか。」


 「うん!!」


 私たちは家を出てうどん屋に向かう。


 うどん屋は、小麦粉とうどん(家で茹でる用)と麺つゆは、朝から売っているのだ。


 朝からうどんが食べたい方ようらしい。


 中のお店(店内で食べられる)のは、9時頃から始まる。


 「早く食べたいな。カレーうどん。あんなに美味しかったカレーにうどんだよ!! どっちも好きなものだから絶対に美味しいよ!!」


 「カレーうどんにする時は少し麺つゆも入れるから、少しだけカレーの味が変わるんだよ。」


 「え!! 楽しみ!! 麺つゆか。やっぱりうどんには麺つゆだよね!!」


 サリアとうどんの話で盛り上がっていると、いつの間にかうどん屋に到着していた。


 「いらっしゃいって、また小麦粉買いに来たのか?」


 「今日はね。うどんを買いに来たんだよ!! 今日は朝からカレーうどんだから!! 楽しみすぎだよ!! うどん六玉ちょうだい!!」


 「カレーうどん? なんだそりゃ。どうやって作るんだい。そんなうどん食べたこともない。どんなうどんなんだ。」


 「カレーうどんは、人間族のカレーという料理をうどんのタレにした料理です!! カレーはスパイスから作るんです!!」


 「もしかして、家まで着いて行ったらそのうどん食えるか? もし食べられるなら、一口でいい。食べさせてくれ!!」


 うどん屋の店主ミヤさんは、私たちに頭を下げた。


 私たち以外に客がいなかったから良かったが、もし居たとすると……。


 私たちのカレーが全てなくなることになっていた……。


 私はすこし考えた後に


 「分かりました。すぐに準備できるので、一緒に家に行きましょう。 それとうどん六玉お願いします!!」


 「あいよ!!」


 ミヤさんは奥に行ってうどんを取ってきてくれた。


 その間に、サリアに「カレー持ってるんだから出せばいいでしょ。」と言われたが、時間が止まっている収納魔法に入れているので断ったとしっかり伝えた。


 長老の耳に入ったら大変だからね。


 「はい。おまたせ!! サービスでうどん十玉!! お代はただでいいよ。」


 「お金払いますから!! 前回も無料で頂きましたし、今回は払わせてください!!」


「……ん。」


 ミヤさんはどうしようかすごい考えている。


 こちらとしても、またタダで貰うのは……。


 どうにかして、お金を払う方法を考えなければ!!


 「ネバネバうどんなんだけど、この店で売ってもいいか? 自分で作ってみたんだけど、すごい美味しくて。」


 「? 別にいいですよ。」


 「それなら、ネバネバうどんを教えてもらった料金として、このうどんをもらって欲しい。メニューは、命の次に大事なものだ。それをいただくって言うんだから、しっかりとお金は払わないといけない。本当ならうどんだけではすまない話になってくるが、それは販売する前日に話す予定だ。それと、カレーうどんを分けてくれる料金ってことでどうだ?」


 「……。どうしよう。」


 「お姉ちゃん。ここは貰っておこうよ。多分ミヤさんは引かないよ。それに、今回は特別ってことで。」


 「いいね。そう来なくちゃ!! アリアは、どうかな?」


 「分かりました。では、今回はいただきます。ネバネバうどんの料金のお話は、別にしないで大丈夫です。私たちは、みんなが美味しいうどんを食べてくれるだけで嬉しいので!!」


 「なんていい子なんだ!! よし!! これから、うどんを食べたい時はいつでも来てくれ!! いつでも無料で食べさせるからな!! 小麦粉とかもタダでいいからな!!」


 「今回だけ特別で……。」


 「分かった。次回からはタダとは言わないが割引をさせてくれ。さすがにネバネバうどんがうますぎるからすぐに売れ行きTOP3に行くはず。噂が広まればみんながうどん屋に来てくれる回数も増えるはずだから、せめて割引だけでも……。」


 「分かりました。次回から割引でお願いします!!」


 「お願いします!!」


 「ありがとな!! 一旦店閉めるから少し待っててな。」


 「「はーい。」」


 私たちはうどんを貰った後にその場で少し待機する。


 ミヤさんは急いで奥に行って何やら片付けをしているようだ。


 それにしても、割引してもらっていいのだろうか……。


 帰ったらお母さんに話しみないと……。


 「おまたせ!! では行くか!!」


 「「はい!!」」


 私たちはうどんを持って自宅に向かうのであった。

 今回はのんびり回です!!

 お母さんだって、ゆっくり寝たいんだぞ!! って感じの内容になってますが、紗夜ちゃんが帰ってくる前に起きられるか!!


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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