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第56話 久しぶりの我が家

 「久しぶりの我が家だって言うのにこっちの世界では全く時間が経ってないのよね……。ホコリとか一瞬気になっちゃったわ。」


 「そうだね。私たち12年間もあっちの空間でいたんだから、すごい変な感覚だよ。」


 「久しぶりに疑似体験時のご飯食べられるからすごい楽しみ!! 何作ろうかな?」


 私たちは裏庭につくとこっちで何をやろうかという期待で胸がいっぱいだった。


 あの世界では修行のために修行以外は、ほぼしなかったからね。


 今後の予定としては、今日はゆっくり休んだ後に明日街で依頼を受けて魔物の討伐。


 お父さんも街まで帰ってくるので一緒に我が家に帰る予定。


 あわよくば急に目の前に現れて驚かしたい!!


 お父さん待っててね!!


 私たちは、玄関から家に入り手洗いうがいをした後にリビングでくつろぐ。


 「それにしても、お父さんもあの空間の修行誘えばよかったね。依頼とか受けたりするから、一番必要だと思うからね。」


 「そうね。今度紗夜さんに頼んで魔力の一体化と魔力慣れだけ修行してもらおうかしら。でも、急に強くなったら、一緒にいるメンバーに怪しまれるかも…。」


 「そうだね。エルフは、魔力の流れが見れるからね。魔力ホースを使わない時点で怪しまれるよ。」


 「この話は無かったことにしましょう。」


 「「賛成!!」」


 私たちはその後も三人でゆっくり話をしていた。


 紗夜ちゃんは、少し旅行中。


 色んな種族の強さなどを確認しに行くらしい。競技場でもあるのかな?


 私たちが話していると、お昼頃になったのでご飯を作ることに。


 「何か食べたい料理ある? せっかくだしなんでも作るよ!!」


 「私ね。カツ丼!! あの空間で食べたくて紗夜ちゃんに言ったんだけど、ダメって言われちゃってずっと我慢してたの!! 紗夜ちゃん厳しいんだから。」


 「そうね。でも、健康で過ごせたのは紗夜さんの食事のおかげなのよ。栄養のこととかしっかり考えて作ってくれたからね。」


 「そうだったんだ……。でも一回ぐらい食べたかったな。その分今日たくさん食べるもんね!!」


 「そうね。いっぱい食べましょ。」


 「今日のカツ丼だけど、少しだけカツ余らすからね。今日の夕食はカレーで、明日の夕食はカツカレーだから。」


 「「カレー!!」」


 「ついに食べられるのね。アリア、念の為に無時間(イグナ)収集箱リゾームに入れときなさい。収集箱(リゾーム)だと時間が経過しちゃうから」


 「はーい。」


 私は保管庫でスパイス目がけて「無時間(イグナ)収集箱リゾーム」を使う。


 お母さんがうっかり持っていたら十年以上経ってしまったことになるので本当に危なかった……。


 スパイスは、カレーにとって命だからね。


 私がリビングに帰ってくると二人ともエプロン姿で、材料の準備をしていた為、私も急いでエプロンを来て手伝うことに。


 お肉はもちろんあの時のオーク肉。


 ヤバい。見ただけでヨダレが垂れてきそう……。


 早く食べたい!!


 私は急いでオーク肉をカットする。


 お母さんは、やさいのカット。


 サリアはパン粉など、揚げ物の準備をしてくれている。


 肝心の油の準備がまだなんだけどね……。


 私はカットが終わり次第急いで油の準備を始める。


 「お姉ちゃん。今日のカツなんだけど、私たちの食べる分もいつも以上に増やしてくれた? カツカレーで使う以外も増やしてね!!」


 「もちろん増やしてあるよ。なんて言っても久しぶりよカツ丼なんだから。食べすぎて夕食食べられないってことはしないでね。夕食はすごく美味しいから。」


 「楽しみ!!」


 油が揚げ物の温度になる頃には揚げ物以外の準備は終わっていた。


 今回はサリアにも揚げ物を作ってもらうことに。


 紗夜ちゃんからちょうどいい魔法を教えてもらったからね。


 「防御壁反射落フィシィネェリリフレーション


 私が魔法を唱えるとサリアの前に防御魔法が展開される。


 これでサリアを油という危険なものから守れるぞ!!(本来は敵の攻撃から、防御するために使います。しかも防御魔法の中でも結構上の方です……。)


 「ありがとうお姉ちゃん!! でも、もう少し弱い魔法でも良かったんじゃない?」


 「念の為だよ。もしも何かあったら大変だからね。」


 「ありがとね。」


 私が指示を出しながらサリアが揚げ物を始める。


 油にお肉を入れる時すごいそっと入れたが、ぶくぶくと泡が発生して急いで手を引っ込めていた。


 「びっくりした!! 知っててもいざ自分がやると怖いね。バリアのおかげで私にかからなかったよ。ありがとうお姉ちゃん!!」


 「抱きつかないの。料理中は、ふざけてると本当に危ないんだから。」


 「わかったよ。」


 「もう食べたいわ。早くできないかしら……。」


 「カツ丼じゃなくてかつ定食にする? 待って、ソースがないんだった……。もしも作るとなってもすごい大変だし……。」


 「今度街に行くから聞いてみましょう。ソースがあれば新しい料理に出会えるから楽しみだわ。」


 「楽しみ。楽しみ!!」


 その後カツを揚げ終え、カツ丼をどんどん作っていく。


 カツ四枚は、明日の夕食用として無時間収集箱(イグナゾーム)に入れといた。


 明日もできたてのカツが食べられるからね。


 「「完成!!」」


 カツ丼を机に置いて急いで椅子に座る。


 私たちが持っている以外のカツ丼は、ご飯がよそっていない状態でキッチンに置いといた。


 その場でご飯をよそってすぐにカツ丼完成するので、とても楽ちん。


 おかわりするころには冷めていないことを願うが……。


 「みんな揃ったね。いただきます!!」


 「「いただきます!!」」


 私たちは一切話すことなく黙々とカツ丼を味わいながら、かきこんでいった。


 キッチンに置いてあったカツ丼は、ひとつ、またひとつとなくなっていき、最終的にはサリアはカレーカツに使うカツを出してと言ってきた。


 まだ食べ足りないのだろう。


 後で揚げればいいじゃないか。と思うかもしれないが食べすぎると夕食が食べられなくなるので私たちはカツ丼4、5杯で終わりになった。


 「美味しかった。」


 「ね。今まで生きてきた中で一番幸せだったよ。我慢すればするほど、食べた時の幸せが大きくなるなんて思ってもなかったから。」


 「これからも我慢するの? 私は我慢できないけれど」


 「絶対にもうしない!! もう我慢できないもん」


 私とお母さんは、サリアの返答に大して笑っていた。


 確かに我慢は出来ないな。


 こんなに美味しいものを食べてしまったら……。


 それに今日の夕飯は、カレーか。


 楽しみだな。


 もちろん明日の夕食はカツカレーも楽しみだ!!

急な温度差マジでやめて欲しい。

温度差のせいで体調不良になるし、寒気が止まらないし……。

皆さんは大丈夫ですか?


多分数日経てば治ると思いますが、それまでがな……。


早く治らないかな?


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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