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第55話 修行再開!! 私最強?

 「みんなにはこれから火球を撃ってもらう。予想以上の大きさや強さになってしまうかもしれないからくれぐれも注意して撃ってね。まぁ、火球は低級魔法だからあまり被害が大きくならないと思うが……。それと一人ずつ撃ってもらうから順番は話し合って決めといて。ウサは、魔力の一体化したあとに魔法を撃ったことはある?」


 「ありません。あの後は撃つ機会がなかったので」


 「そうか。火球の的は、土魔法で出すからそれに撃ってくれ」


 「「はい!!」」


 紗夜ちゃんは土魔法で、地面からドアのような形の的を作った。


 魔法を撃つ順番は、お母さん、サリア、私の順番になった。


 私は魔力的関係で、最後になった……。


 コントロール出来るよね……。


 もしも謝って空間に亀裂が入ったら……。


 それは自意識過剰か。


 「私から撃ちます!!」


 「分かった。とりあえず的に向かって打ってくれ。それと修行だけど、最低限の詠唱しか教えないつもりだから。そうした方が最短で色んな魔法が撃てるし、魔力量を増やせば問題解決するから。」


 「分かりました!! では、始めます」


 私たちはお母さんから少し離れたところで、体育座りして待つことに。


 お母さんは、魔力との一体化をした後に手を伸ばし火球を撃つ準備をしている。


 「火球!!」


 「「!!」」


 お母さんから出た火球は、家ぐらいの大きさで的に当たった瞬間大爆発を起こした……。


 爆風で私たちの髪がなびく。


 普通の火球なら、サッカーボールぐらいの大きさでそこまでの力は無い。


 この威力なら上位魔法レベルだろう……。


 「……。これが一体化……。」


 「気をつけて欲しいのは魔力との一体化をしたからと言って魔力量が増加した訳では無い。無駄なところに魔力を使わなくなった分魔力を温存できることと、早く魔法を撃てること。慣れない内は結構魔力を込めて撃つ傾向があるからしっかり気をつけて欲しい。」


 「そうね。さすがにこれ程の魔法が火球なんて、誰も信じないわ……。」


 「次はサリアか。少し魔力量を抑えて撃ってみて」


 「はい!!」


 そうして、サリアはお母さん同様に魔力を一体化した後に火球を放出。


 お母さんの半分ぐらいの火球が的にあたり爆発。


 先程と同様に的の土が周りに飛び散った。


 「いい感じゃない? いい感じゃない?」


 「そうだな。初めてだといい感じだな。この調子で魔力の調整をすれば空間外でも撃てるようになるから頑張ってね。」


 「はい!!」


 「最後はアリアか……。すごい少しの魔力で撃つこと。いいね!!」


 「分かったよ。」


 私も魔力を一体化して、魔法を撃つ。


 一体化が上手くいくか少し不安だったが、問題なくできた。


 少し不安があったせいか魔力が少しなびいていたが、できるという自信で魔力はなびかなくなった。


 私はすごい少しだけの魔力で火球を撃つ。


 「火球!!」


 大きさはお母さんと同じぐらいだったが、威力が全く違った。


 的を通り越して地面に当たるが、地面に当たった衝撃で地震が起きた。


 それプラス爆発ので、爆風。


 地面に這いつくばっているが、風で倒されそう……。


 私の魔力が多すぎるせいだ……。


 「やっぱりこうなるか……。さすがに魔力のコントロールが難しいか……。」


 「結構魔力を少なくしたつもりだったんだけど……。」


 「魔力量が多すぎる為少しにしたつもりでも、一般と比べればすごく大きくなってしまうのだろう……。まず初めは三人とも火球を適正の大きさ、威力で撃てるように。それができたら、色んな種類の魔法を覚えていこうか。」


 「「はい!!」」


 私たちはそこからひたすら火球を撃ちながら魔力の調整に入った。


 お母さんとサリアは、半年ぐらい経てばだいたいできていたが私は全くできていなかった。


 やっとお母さんと同じ威力になった程度。


 魔力を縮小する癖があるらしいので、縮小する度に紗夜ちゃんに教えて貰っていた。



 そこからまた半年。



 やっと私の魔力調整が完成した。


 完成と言っても火球した撃って来なかったので他の魔法で撃った時にどうなってしまうのかが少し不安だ。


 お母さんとサリアは、最後の半年間はひたすら精度を上げていたので多分他の魔法でも大丈夫だろう……。


 また足を引っ張りそうで嫌だな……。


 「今日で火球は終わり。次は火放。アリアとサリアは、始めてだったな。この魔法は放出し続ける魔法。途中で魔力を込めると強くなるし、弱くすると弱くなる。だからこそ、修行にもってこい。まずは、一定の強さで撃てるようにしていこう。これが出来れば、多分他の魔法でも、問題ないと思う。これだけ火球を撃って体に慣れさせたんだから。」


 「「はい!!」」


 私とサリアは、撃った事がないので紗夜ちゃんからのアドバイスを貰いながら火放を撃てる方にする。


 魔力量的にサリアから始めることになったので、その間は火球の精度を上げる。


 数日後サリアが火放を撃てるようになったので私の元に紗夜ちゃんがやってきた。


 「今までと魔力の使い方が違うから最初は戸惑うと思う。それに魔力量が多いアリアだからこそ、困ることも多いと思う。火放が撃てるようになった後も私がついているので安心して欲しい」


 「分かった……。頑張るよ。」


 そうして、紗夜ちゃんの指導が始まった。


 まずは、手から魔力を注ぐ練習から。


 基礎中の基礎だが、これを怠ると実際にできた時に安定しないことが多いらしい。


 魔力量が多ければ多いほど基礎を固めた方がいいと言っていた。


 そこから私は魔力を注ぐ練習をし、数日でなれるようになったので、火をイメージしながら魔法を撃ち続けるトレーニングを開始する。


 初めは想像以上の火が出るので驚いたり、熱くないのに熱く感じたりとすごい大変だったが、1ヶ月もすると私は火放が撃てるようになった。


 撃てるといっても、本来の大きさではなくバランスボール二個分の大きさの炎が私の手から出続けるというなんとも言えない感じだが……。


 紗夜ちゃんは、「火球を練習しなければ、どうなっていたか……。」と言っていた。


 それを考えると恐ろしい……。



 そんな感じでまた一年経過。



 一年後には魔力の安定がだいぶ分かってきて、火放も問題なく元のサッカーボールぐらいの大きさで撃てるようになった。


 その後は紗夜ちゃんが教えられる魔法を次々に覚えていき、なんやかんやで10年間経っていた。


 そのおかげで、紗夜ちゃんが使える魔法の8割は使えるようになった。


 使えない魔法はほぼ詠唱系などだ。



 この空間に入って12年……。



 お父さんと会えないのがすごく寂しい……。


 「今日でこの空間から出る!! みんなに教えることはほぼないからね。これからは魔物を倒したりして恐怖心などを鍛えて貰うからね。ウサは大丈夫だと思うが、アリアとサリアは、覚悟しといて」


 「「はい!!」」


 「「はーい」」


 そうして、紗夜ちゃんが開けゴマ魔法を放ち元の世界に帰ってきたのだ。


 元の世界では数秒経った程度……。


 もしかして私最強になってしまいましたか?

最後の一文が、すごい異世界小説感半端ないですよね!!

中の内容はほぼ省略したので、後々の回想で使えればな。と思ってます!!

時間が経つのは、あっという間だな。と昔のことを思いながら、しみじみ感じました。


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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