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第50話 ついにホットケーキ完成!!お味は?

 「まず、小麦粉と砂糖とベーキングパウダーと塩をお鍋に入れるよ。」


 「「塩?」」


 「塩はほんの少しだけ、完成したものはしょっぱくないから安心してね。」


 「ほんとかな?」


 サリアは少し疑いながら材料を入れていく。


 サリアは量が分からないので、私がしっかりとストップ合図を出している。


 目分量だが、だいたいあっているだろう……。


 「お姉ちゃん全部入れ終わったけど、次はどうするの?」


 「次は卵と牛乳を入れてもらおうかな。せっかくだし、お母さんにも手伝ってもらおう」


 「わかったわ。じゃあサリア卵割っていくけど、殻を入れないように気をつけるのよ。もし殻が入ったら、しっかり箸で取り除くこと。」


 「もう分かってるよ。」


 そうして、サリアとお母さんは卵を割って鍋の中に卵を入れていく。


 サリアは失敗することなく綺麗に卵を鍋の中に入れられて少し嬉しそうにしていた。


 お母さんは、そんなサリアを見て微笑んでいた。


 その後もしっかり牛乳を鍋に入れ、私の指示を待っている。


 「次は混ぜます!!」


 「さっきみたいに固形になるまで?」


 「今回は全体的に馴染むまでかな?」


 「はーい。お母さん私がやってもいい? すごいやりたいんだよね。この作業が一番大事な感じがするから。ねぇ。いい? お願い!!」


 「分かったわ。慌てずに落ち着いてやるのよ。」


 「やった!! ありがとう!!」


 そうして、泡立て器でサリアは鍋の中の材料を混ぜ始める。


 卵を潰すときグサグサ刺しながら潰していたが、なんだか嬉しそうな顔をしていた。


 そうして全体的に混ぜ終わった生地を見てサリアは「ドローっとしてる……。」と言っていた。


 本当に固形にならなかったんだって思ったのかな?


 「いよいよ焼きます!!」


 「やった!! 遂にあの形になるんだよね。これが楽しみでしょうがないよ。」


 「お母さんも焼きたいから順番で焼きましょ。もちろんアリアとサリアの次でいいからね。」


 「「はーい。」」


 「教える感じで私からでいいかな?」


 「「分かった。」」


 私はフライパンをあたためてそこにバターを少し入れて溶かす。


 溶け終わったら、生地をフライパンの中央に入れ、蓋をする。


 「お姉ちゃんなんで蓋するの? せっかくのホットケーキが見えないよ。」


 「蓋をすることによってふっくらするんだよ。ふわふわにする秘密の工程だから、ここだけの内緒だよ。」


 「内緒……。分かった!!」


 「それにしても不思議どわ。生地を引いて蓋を閉めるとふっくらするなんて。早く蓋を開けたくてしょうがないないわ。」


 「もう少し待っててね。」


 「「はーい。」」


 少し時間がたった後に表面上にぷつぷつできているか確認する。


 蓋を全開開ける訳ではなく私一人が見れる程度に開けたので二人は後ろでソワソワしている。


 ホットケーキはしっかりぷつぷつなっていたらひっくり返えせるから。


 初めての二人にも分かりやすくて助かる!!


 「では、蓋を取るよ。準備はいい?」


 「「うん」」


 私が蓋を取ると二人ともすごい驚いた顔をしている。


 これだよ。これ。


 私はこの顔が見たかったんだよ。


 私も初めてホットケーキを作った時の感動は未だに忘れることが出来ないからね。


 「すごいよ。本当にすごいふっくらしてる。それに少しぷつぷつもしてる!! 次は裏返すんだよね。早く早く!!」


 「本当にすごいわ。こんなにしっかりふっくらすると本当に美味しそうだわ。早くだべたくてしょうがないわ。」


 「ぷつぷつしてるのは裏返す合図だよ。裏返すから、みんな見ててね。」


 私はヘラを取ってホットケーキを裏返す。


 二人の顔を見たが、すごいワクワクしている顔をしている。


 これは失敗できない。


 お好み焼きよりは裏返しやすいので、失敗することはないと思うけど……。


 私は少し不安になりながら、ホットケーキを裏返す。


 「「すごい!!」」


 「でしょ!!」


 私はドヤ顔で二人の顔を見る。


 二人ともホットケーキに集中しすぎて私の顔は一切見ていない……。


 少しは見てよ。


 「本当に美味しそうな色ね。裏面を少し焼いたら完成だったかしら?」


 「そうだよ。後数分焼いたら完成だよ。」


 「最初の一枚はみんなで分けて食べようよ。自分で焼く分まで我慢できない!! ねぇ。いいでしょ。いいでしょ。」


 「もちろん。一枚目はみんなで食べて、二枚目以降から各自焼いていこうか。」


 「やった!!」


 サリアは飛び跳ねて喜ぼうとしたので私が急いでとめた。


 キッチンで飛び跳ねると色々危ないからね。


 私はまた蓋をして二人と話してホットケーキの出来上がりを待つ。


 「もうできてると思うから蓋を開けるよ。」


 「「はーい!!」」


 「やっぱりすごい綺麗な焼き色だね。もう完成って聞くとすごいお腹が減ってきちゃっとよ。」


 「そうね。この匂い。この見た目……。まさに完璧なデザートね。後味がどれだけ美味しいかがすごい気になるわ。早く食べましょ。」


 「そうだね。お姉ちゃん。このお皿に乗せて!!」


 「わかったから、慌てないで。」


 私はホットケーキをサリアが持ってきてくれたお皿に乗せる。


 今回はホットケーキの写真に出るようなしっかりとふっくらしていて少し平べったく大きいホットケーキだ。


 私もホットケーキがお皿に乗ると急にすごいお腹が減ってきた。


 早く果物などを乗せて食べたい!!


 「サリアフルーツの盛り付けお願いしてもいい? 私は生クリームの準備をするから。お母さんは、バターを少し切ってホットケーキの真ん中に乗せてくれる?」


 「「はーい。」」


 そうして、各自やることをする。


 お皿に果物が乗っていくが、オシャレなレストラン出してくれるようなでき前……。


 服のセンスがないのにこっちのセンスがこんなにあるのはなんでだ……。


 お母さんがバターを乗せてくれるがちょうどいいサイズ。


 見た目もバッチリだね。


 私はホットケーキの横にホイップをたっぷりと乗せた。


 多分ホイップだけでも食べると思うから、少し多めにね。


 そして、最後に自家製シロップをたっぷりとホットケーキにかける


 「せーの。」


 「「完成!!」」


 「お姉ちゃん早く食べよう。もうお腹ぺこぺこだよ。これはお肉みたいにナイフで切るの?」


 「そうだよ。あっお母さんナイフとフォークありがとう。じゃあ切っていくね。」


 「「はーい」」


 私はバターを、全体に移動させ溶けさせた後にナイフでホットケーキを切っていく。


 そうそう。この匂い。


 私はホットケーキ一枚全て食べやすいサイズにカットした。


 「ホットケーキはね、フルーツを上に乗せて少し生クリームをつけて食べるんだけど、まずはホットケーキだけで食べてみようか」


 「「賛成!!」」


 私たちはフォークでホットケーキを刺して自分の口元まで持ってきた。


 今回は初めてなのでみんなで一緒に食べるつもりだ。


 一緒に食べた方が美味しいからね。


 「いただきます!!」


 「「いただきます」」


 私たちはホットケーキを口の中に入れると、「ん!!」 と声を漏らしてしまう。


 その後は感想を言うのではなく、しっかりとホットケーキの味を口の中から無くなるまでしっかりと味わう。


 本当に美味しい。


 ホットケーキの元とケーキシロップがなかったので、少し心配だったが、すごい美味しい。


 ケーキシロップよりも美味しく感じるのはみんなで食べてるおかげだろうか?


 私は口の中から無くなったあとも余韻に浸っている。


 「お姉ちゃんすごいよ。凄すぎるよ。こんなに美味しいなんて。それに、すごいふわふわして、口の中でとろけちゃう。」


 「本当に凄すぎるわ。こんなに美味しいスイーツがあるなんて……。想像以上の美味しさ。これにフルーツや、生クリームを一緒に食べるとこれと同じぐらいの美味しさが味わえると考えると……。ジュルリ。早く食べましょう!!」


 サリアはフォークを持っていない手を頬に当てて本当に美味しそうに食べていた。


 それに対してお母さんは、早く次のが食べたいのかフォークを持ちながらずっとホットケーキを見ていた。


 ホットケーキは逃げないから安心してね。


 生地沢山作ったから、多分大丈夫だから!!



 「次は生クリームを乗せて食べるよ!!」


 「はーい。」


 私たちは生クリームをカットしてあるホットケーキに乗せて口に運んでいく。


 「ん!!」 ホットケーキと生クリームが、口の中でとろけていく。


 生クリームの甘さがホットケーキに加わって口が幸せ。


 それに味も過去一美味しいし。


 こんなに幸せな時間がずっと続いてくれないかな。


 私は口の中のホットケーキを味わいながら二人を見るとフォークを台所に置き手を頬に当ててすごいにっこり笑ってる。


 美味しいものを食べると自然と笑顔になるってこういうことを言うんだよね。


 それにしても、こんなに喜んでくれてすごい嬉しい。


 作ったかいがあったよ。


 「もう最高よ。生クリームを乗せることによって、また新たな味わいに変化し、口いっぱいに幸せが広がっていく。毎日食べたいぐらいだわ。本当に美味しい。本当に。」


 「すごい美味しいよ。みんなホットケーキを食べてすごいニコニコしてるよ。美味しい料理をみんなで食べられて幸せだね。早くフルーツ付きを食べようよ!!」


 「はーい」


 私たちはフルーツ付きのホットケーキを食べたり、また生クリームを付けたりしてあっという間に一枚無くなってしまった。


 連続して食べたかったのか、少し悲しい顔をしていたが、次はみんなが作るんだよ!!


 ホットケーキの楽しみは食べるだけじゃない。自分で作って食べるところまでがワンセット!!


 そして、初めて作った時には、褒められて何があっても忘れられない幸せな思い出!!


 本当にこの世界に戻ってきて良かった。


 「サリアから、作っていいわよ。私は最後の楽しみにしとくから。」


 「ありがとうお母さん!! みんな見ててね。私が焼いたらまたみんなで食べようね!!」


 「「食べよう!!」」


 サリアは生地の入った鍋の中に入っているおたまを手に取ったのであった。

 皆さんはホットケーキに思い出などありますか?

 私は昔家族で作ったホットケーキが未だに忘れられないですね。その時が初めて作ったという訳では無いんですけど、何故か未だに思い出していまう光景です。

 あの時に戻りたいと思っても戻れない。

 なんとも言えない感情になりますが、それ以上に笑顔にしてくれるホットケーキの過ごさに感動します!!


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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