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第45話 新たなデザートは……

 「そろそろ、リビングに行こっか。お腹すいたでしょ」


 「うん。お腹すいた。こっちの世界に戻ってきたんだから、お姉ちゃんの料理また食べたいな。せっかく本も買ったんだし今度作ってよ。」


 「今日作れそうなら、作ろうか?」


 「やった!! 今回はね、デザートになるもの食べたい!!」


 「デザートか……。一回確認してからかな」


 「それならお姉ちゃんの部屋に行こう!!」


 私たちは布団から出て自室に行った。


 自室の本棚にしっかりと並べてあるのでその本を取って私はペラペラとページをめくっていく。


 「本当になんて書いてあるのか分からないよ。私も読めれば、お姉ちゃんと一緒にこれ作ろうとか話せるのに……。」


 「絵が書いてあるからどういうものか大体は分かるんじゃない? 実際に作ったり食べたりしたことがあるけど、本当にこの絵と一緒だよ。」


 「そうだけどさ。この材料だと、難しいね。とか話したいの!!」


 「そういうものなのか?」


 私には分からない感覚だが、サリアは、ほっぺを膨らませて言う。


 それほどサリアにとっては重要事項なのだろう。


 私がペラペラとめくっているとある項目で手が止まる。


 ホットケーキ!!


 それは子供たちの夢の料理。


 ふわふわしていて、口に入れるだけで、幸せが口いっぱい広がって嫌なことなんで全て忘れてくれる。それぐらい美味しい料理。


 自分で作ったことはないが、よく喫茶店で食べたものだ。


 一緒にコーヒーが飲みたいところだが、エルフの里では育てていないので持っていない。


 こないだの商店街でもなかったので、結構レアなのかもしれない……。


 牛乳があるからいっか!!


 私はサリアにホットケーキのページを見せるとキラキラした目でホットケーキの絵を凝視していた。


 「お姉ちゃん!! この綺麗な料理を作るの!! しかも色んな果物が乗っていて美味しそう。この1番上にあるのは何?」


 「バターだよ」


 「バター? 料理の始めじゃなくて? ん??」


 「それは完成して食べてからのお楽しみ!!」


 「お楽しみ!!」


 「お楽しみ」と聞いたサリアは余計目をキラキラしている。


 それだけホットケーキに興味津々なのだろう。


 今度は絶対にオーブンやレンジを見つけて、ケーキを作るから待っててね!!


 私は心の中で囁くのであった。


 「料理も決まったし、リビングに行って朝ごはん食べようか。作る料理はお昼ご飯に食べる感じになるけど大丈夫?」


 「大丈夫!! 楽しみだな。ほっとけーき。」


 サリアはルンルンとスキップをしながら階段を降りようとしていたので、焦って止めた。


 転んで怪我でもしたらホットケーキどころではないからね。


 実際にホットケーキの元以外で作るのは初めてだから、上手くできかどうかすごい楽しみだ。



 「おはよう」


 「「おはよう!!」」


 お父さんとお母さんは、サリアのことを心配そうに見るがそれを声に出すことは無かった。


 多分だけど、思い出してしまうとおもったのだろう。


 私たちはテーブル席に座る。もちろん私の隣はサリアだ。


 「お母さん今日なんだけど、少しキッチン借りてもいい? サリアと一緒に料理作りたいんだけど」


 「!! もしかして、こないだ買った本に書いてある料理?! もしかして、ご飯を使った料理!!」


 「こないだ買った本ではあるんだけど、ご飯を使った料理ではないよ。今回はデザートだよ」


 「デザート……!!」


 「マジか……。今日仕事なのに……。残して置いてくれよ。家に帰ったら食べるから!!」


 「はーい。それと、これが今日作る料理だよ」


 「「!!」」


 私がホットケーキのページを机の上に出すと、お母さんは急いでキッチンからやってきた。


 お父さんは私の対面に座っているが、腰を上げて本を凝視している……。


 それだけ期待値大なんだろう……。


 成功するといいんだけど……。



 「ホットケーキという食べ物だよ。ふわふわで口いっぱいに美味しさが広がって幸せになれる料理だよ!! 疑似体験では、子供が喜ぶ料理ランキング(デザート部門)トップ3に入っている料理!! 楽しみに待っててね!!」


 「「うん!!」」


 今回のホットケーキのシロップは、メイプルシロップではなく、砂糖と水を煮詰めたものだ。


 いつもはメイプルシロップを使っていたので、そこがどう出るかも楽しみな点。


 お父さんはホットケーキの絵を見ながらすごい悔しそうにしていた。


 小声で「今日休んじゃおうかな」としっかり聞こえているからね!!


 二人がホットケーキに釘付けになっている間、私はこっちの言語でホットケーキの作り方を書くためにペンと紙を持ってきて、作り方を記述している。


 サリアは私が書いた文字を見て、すごい楽しみそうにしている。


 私が書き終わる頃には、本を自室に戻せるだろうと思っていたが、そんなに甘くはなかった。


 お父さんとお母さんは、まだ凝視しているのだ。


 お父さんに関してはもうそろそろ仕事に行く時間になってきたし……。


 「お父さん。もう時間じゃない?」


 「あっ? あっ!! もうこんな時間か!! ちゃんと残しておいて!! 行ってきます!!」


 「「いってらっしゃい!!」」


 お父さんは急いで自宅を出ていった。


 そんなお父さんを見て、お母さんもキッチンに戻り私たちの朝ごはんの準備をしてくれている。


 私はその間に自室に戻り本を置いてきた。


 「二人とも、朝ごはんは少しにしときなさい。大事なほっとけーき? が食べられなくなるからね!!」


 「……はーい。」


 「はーい!!」


 その後私とサリアは、朝食を食べ、自室に戻り着替えをすることに。


 私はホットケーキが楽しみで鼻歌を歌いながら着替えていると……。


 「お姉ちゃん!!」


 「ドアをノックしてから入ってって言ってるで……」


 こないだ買った大人のブラを胸に当ててるサリアがやってきた……。

 エッチな回は、終わったのでは?!っと言うことで、今回のお話は終了です!!

 こんな感じで次回お楽しみに回をもっと書けるようにしたいです!!

 頑張ります!!


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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