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第44話 新たなスタート?

 んん!! よく寝れた。


 いつもなら、子鳥のさえずりで起きるところ本日はその前に起きたみたいだ。


 窓越しに部屋へ太陽光が差し込むみ、私の顔を照らしている。


 カーテンを閉め忘れたみたいだ。


 私は紗夜ちゃんを起こさないように?(寝ているのかどうか分からない)部屋を出てリビングに向かった。


 「おはよう」


 「大丈夫?! サリアから、あの世界のことを詳しく聞いたんだけど、すごい大変だったんだって。戻ってきた時に聞いていたけれど、改めて聞くと驚きがすごくてね……。」


 「本当に大丈夫か? 今日は長老の修行休みにしといたからゆっくり休みな。落ち着くまでは休んでゆっくりするのがいいと思うぞ。体の力一番だからな。それにしても、三日も寝たっきりだったから心配したぞ。」


 「……三日?」


 「「そう。三日」」


 以前にも疲れて一日中寝ていたことがあったが、さすがに三日は……。


 魔力暴走の疲れが未だ残っているが、だいぶ楽にはなってきているが、これは三日も寝たおかげだろう。


 私は私が寝ていた頃の話が気になったので私はテーブルに面している椅子に座った。


 「私はだいぶ元気になってきたんだけど、サリアは、どうなの? 元気そう? それと、紗夜ちゃんはあの後何かあった?」


 「紗夜さんは、あれから一回も姿を現してないわ。サリアに関しては魔力が多くなってもアリアのことが守れないって泣いてたわ。それ以降、ご飯以外は部屋にこもりっぱなしでね……。後でサリアの部屋に行ってくれる? アリアが起きたことを知れば喜ぶと思うから。」


 「これからも修行を続けると思うが、絶対に無理だけはしないでくれ。無理をしてなくなっていくものを何人も見てきた。アリアにはそうなって欲しくない。決して修行をするなという意味ではないからな。」


 「お父さんお母さんありがとう。ちょっとサリアの部屋に行ってくるね」


 私は階段を上がってサリアの部屋の前まで来たが、廊下まで鳴き声が聞こえている。


 私がもっとしっかりしていれば、サリアはこんな思いをしなくてするだはずなのに……。


 私はドアノブに手をかけようとするが、開けるのが急に怖くなってきた。


 罪悪感からなのか。


 泣いているサリアを見たくないからか。


 今の私には自分の思考を冷静に対処できるほどの余裕は無い。


 私は勇気を振り絞ってドアを開けた。


 サリアはこちらに気づくことなく、布団でうずくまって声を出して泣いている。


 踏み込もうとするが足が動かない。


 言葉を発しようとするが、言葉が出てこない。


 ただ、「私は大丈夫。泣かないで。」と伝えたいだけなのに……。


 私はしばらくそこで立っていたが、落ち着くことは無かった。


 唯一変わったと言えば、勇気を出さなくては行けないと自分に命令したことだろう。


 私は動かなくなった足を手で支えて前に少しずつ歩いていく。


 そして、サリアがうずくまっているベッドまで来たのだが、声が出ない。


 私はベッドでうずくまっているサリアを抱きしめた。


 「おねえぢゃん?」


 「……うん。」


 「おねえぢゃん。」


 「うん」


 「おねえぢゃん!!」


 サリアはこちらに目を向けて私のことを抱きしめてくれた。


 サリアに抱きしめられることで徐々に不安要素が取れていくのが分かる。


 それだけ私自身も不安だったのだろう。


 それ以上に不安だったのはサリアだ。


 私はサリアのことを思いっきり抱きしめた。


 「ごめんね。私のせいで……。」


 「おねえぢゃんのせいじゃないよ。わたしが……。わだしがよわいがら」


 「そうじゃないよ。私が弱いからだよ。だから、みんなを悲しませてしまった上に不安にさせてしまった……。私がもっとしっかりしていれば……。」


 「おねえぢゃんは、いつもそうやってじぶんのせいばかりして……。たまにはわたしたちにたすけをもとめてよ。むりだとしても……。もとめてよ。おねえちゃん……。」


 「ごめん……。」


 私はその言葉しか出てこなかった。


 「おねえぢゃんごめんなさい。きづつけるつもりはながったの……。ごめんなさい……」


 「サリアの言う通りだよ。私はいつも一人で抱え込んでしまうから……。だから、精神が弱くてすぐに立ち直れないと思う。私がサリアに頼ればこうはならなかったはず……」


 「おねえちゃん……」


 その後私たちは会話することなく抱き合い続けた。




 「おねえちゃん。ありがとう。少し落ち着いたよ。ごめんね。こんな妹で……。」


 「そんなことないよ。サリアは私の自慢の妹だから、そんな事言わないで。」


 「お姉ちゃんも私の自慢のお姉ちゃんだから、自分のことを卑下しないで……。私は何があってもお姉ちゃんも味方だから」


 「サリア。私もサリアの味方だから、忘れないでね」

 「うん」


 サリアは私の服に涙を拭いたあとに涙目でにっこりと笑った。


 私もサリアの顔を見てにっこり笑うと余計嬉しそうにしてくれた。


 その後は私たちはまた抱き合ってお互いの不安を取り除き、新たなスタートへの気持ちを作り始めた。



どうやったら、自分の文章が美しくなれるのだろう。とずっと考えてしまう。本を読んで少しでも勉強しないとと思いながら、無意識に携帯を触り気づくと1、2時間目……。

携帯を触ってしまう癖を直したい……。


【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 目標三月まで!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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