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第31話 サリアのお腹はぷにぷに

 その後最後まで見たが、山葵とオーブンはなかった。


 だが、今回は、いちばんお目当てのカレーのスパイスが手に入ったので、大満足!!


 サリアは途中で何度も食べ物を買おうとしていたが、店に向かってる途中で、「あっ。我慢しないと!!」と何度も言っていた。


 そのせいで、先程からぐぅーぐぅーお腹がなっている。


 「最後まで見終わったから、食べてもいいよね!!いいよね!!」


 「何を食べるのか考えたの?」


 「それはね。美味しそうな焼いたお肉でしょ。よく分からない生地にお野菜とお肉を挟んでる食べ物でしょ。魚ごろっと汁でしょ。あとね。あとね。」


 「もうサリアったら。そんなに食べられるの?ちゃんと選ばないと最後に行くところは食べられなくなっちゃうわよ。」


 「ええ!! お母さんも一緒に食べようよ。そうだ!! みんなで分けて食べようよ!! そうすればいっぱい食べられるでしょ!! どう? どう?」


 サリアは、目をキラキラさせながらわたしたちのことをみている。


 さすがにこの案は私も賛成だ。


 少ない量だけも、多種食べられることで、今後の料理作りに役立てるし、幸福感も味わえる。


 そして、なんと言っても、感想の共有。


 ああでもないこうでもない。と言いながら感想交換をすることによって、楽しみが増えるし、より美味しくも感じる。


 私もお腹がぐぅーとなってきた。


 「私も賛成かな?」


 「俺も。」


 「そうね。私も。」


 「やった!! これで、たくさんの種類食べられるよ!!みんなありがとう!!」


 サリアは喜んで私たちを抱きしめてきた。ここは道端なので、少し恥ずかしい。


 私は、サリアから「耳が赤くなってるよ!!」と言われて、余計恥ずかしくなった。


 「それでは出発!!」


 そして、私たちは色んな料理を食べて行った。


 お肉の串刺し、ケバブに似てるもの、焼いた魚が入っている煮物みたいなものだったりと、初めて食べるものから、疑似体験で食べたことがあるようなものまで、食べていった。


 特に、魚が入っている煮物が衝撃的な美味しさで驚きを隠せなかった。


 なんて言っても、ラーメンのスープにありそうな味だったからだ。


 この世界ではラーメンを食べたことがないので、存在するか不安だが、いつか食べたい!! という野望が出たのであった。



 「ふぅー。美味しかったね。もうお腹いっぱいさんだよ!!」


 「ほんと美味しかったわね。あの生地に野菜とお肉が挟んでいるもの。あれが、美味しくてたまらなかったわよ。今度家でもチャレンジしてみようかしら?」


 「どれも美味しかったが、ピリ辛の肉焼きが気に入ったな。あの絶妙なピリ辛感がくせになって、もう一本買おうか迷ったぐらいだからな。」


 「ほんとに美味しかったね。もうおなかいっぱいだよ。」



 私はお腹をさすったが、来た時よりも明らかにお腹がぽっこりと出ている。


 そんな時、サリアが私のお腹をさすってきた。


 「お姉ちゃんのお腹ぷにぷに。私のも触ってみて!! 食べすぎてぷにぷに!!」


 私もサリアのお腹を触るが、私以上にぽっこりとお腹が出ていて確かにぷにぷにしている。


 なんとも言えないこの感触が、癖になってしまう……。


 私はサリアのお腹を未だにぷにぷにしている。


 「こら、二人とも。ここは外なんだからもうちょっとシャキッとしなさい!! 他の人に見られたら恥ずかしいでしょ。」


 「「はーい!!」」


 私たちは、家に帰ったら、またぷにぷにすることを約束して、この場でのぷにぷにタイムを終了させた。


 「どこか見てみたいところはあるか? 時間もまだあるけど」


 「お父さん。この街には何があるの? 食べ物以外は、分からないよ。」


 「確かにそうだな。一度ギルドに戻ってこの辺りの地図でも貰うか。」


 「「賛成!!」」


 私たちは、もう一度ギルドに戻った。


 「ギルマス!! あの少女がやって来ました!!」


 「あれが、噂の……」


 「ミラちゃん!! ギルマス!! また倒れました!!」


 「早く運べ!!」


 どうやら、私のせいでギルドが騒がしくなっている……。


 本当は紗夜ちゃんのせいなんだからね。


 「お前のせいだぞ!! お前のせいで、ギルドカードを1ヶ月も没収になったんだぞ!!」


 「そうだそうだ!!」


 その声の方に向いてみると、先程絡んできた輩がいる。


 本来は私たちの方が圧倒的に悪いのに、相手の口の悪さとすぐに手を出してしまう短気な性格故に、可哀想なことになってしまった方々だ。


 威勢を張って言ってくるな!! と思ったが、体は正直みたいだ。


 だって足ガクガクで、たってられるのもやっとレベルだもん……。


 私のせいか?お父さんとお母さんのせいか?



 私たちは、話を聞くために彼たちの近くによっていくが……。


 「えっ?どうして?」


 「何が起こったのかしら?」


 「マジか……。」


 「?」


 なんということでしょう。


 私たちが近寄ったらあまりの恐怖で気を失い、彼らから異臭が漂ってくるではありませんか……。



 漏らしたな!!



 私たちは、足を止め、受付まで歩いていく。


 その間に、ギルド職員が彼らのお世話をしているが、冒険者が漏らした後処理をしている。


 皆いい顔はしていないが……。


 「おいウサ!! 戻ってくるなら、初めから戻ってくるって言っとけよ!! そのせいで、あの野郎漏らしやがって。こっちは、世話係じゃねぇんだよ。」


 「それは、あっちが勝手に漏らしただけでしょ。あんなに汚い冒険者を雇ってるぐらいだったら、首切って新人育てた方がまだマシだと思うけれど。」


 「あん? あれでもいいランクなんだって。ここらじゃ頼りになる存在だったのに、お前のせいであんな結果に!! って、こんなことはどうでもいい。なんでまた来たんだよ。」


 「それなんですけど、この街の地図が貰いたくて。この後に買い物とかしたいのですけど、土地勘がないので……。」


 「そうか。アリアだったか? 地図持ってくるから少し待っとけ。職員にもおすすめな店聞いてくるからよ。」


 「ありがとうございます!!」


 ギルマスは、早歩きでギルド奥に向かっていった。


 もしかして、ターロさん私のこと怖がってる……。


 私は、ギルド内にある食堂が気になって、目を向けた瞬間。


 悲鳴とともに、逃げる冒険者……。


 二階で何をしているか気になって目を向けると、急いでギルドを出る冒険者……。


 おいおい。さすがに傷つくぞ!!


 自分で言うのも恥ずかしいけど、私すごい美人だぞ!!


 それを化け物を見たようなリアクションとって……。


 魔物が出てきた時にしっかり対処できるのか不安になった。


 この街は、魔物の侵略で崩壊するのでは……。


 「またせたな。色々聞いてきたから、良かったら参考にしてくれ。」


 「「ありがとうございます!!」」


 そこには、武器屋などといった冒険者に必ず行く店から本屋、レストラン、家具屋などといったものまで記述されている。


 特に、街中央にある噴水が綺麗だと書いてあるので、行くのが楽しみだ。


 私たちはギルドを出た。

 今回はほのぼの回と、異世界チート回を混ぜてみました!!

 毎日投稿をしている間は少し文字数が低下すると思いますがご了承ください!!


 【お知らせ】

 また毎日投稿始めます!!

 いつまでかは未定です!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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