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第26話 癖になる感触……。これはもしかして!!

 あれから時間が経ち私たちは少し恥ずかしくなったので、ハグを解消する。


 てか、今思い出したけど長老の修行は!!


 多分もう始まってるから心配してお母さんのところに行っちゃったかも!!


 「紗夜ちゃん!! 急いで長老のところに連れて行って!! 私たちが修行に来てないから心配してるかも!!」


 「忘れてた!!急いでいかないと」


 私たちがあわあわと焦っている様子を見て紗夜ちゃんが「ふふふっ」と笑っている……。


 笑っている場合ではない!!

 

 疑似体験に入ってる時にどれだけ心配させたのか、身をもって体験した。


 娘二人ともいないとなるとお母さんもひっくりがえってしまう……。


 「アリア、サリアちゃん慌てすぎ。確かにその気持ちはわかるけど、転移する時にウサに伝えといたから問題ないはず。今日は私の修行もお休みにする予定だし、もう少しゆっくりしていかないか?」


 「「紗夜ちゃん!!」」


 ふふふっと笑う紗夜ちゃんに対して私たちは少し怒り口調で言った。


 その後私たちはお互いの顔を見合わせて、笑いあった。



 その後はたわいでもない話をした後に紗夜ちゃんの転移魔法で自宅に帰宅。



 「「ただいま!!」」


 「おかえり。紗夜さんから話は聞いてたけど大丈夫?」


 「お母さん心配させてごめんね。もう大丈夫だから、あんしんして。」


 「私も私も!! 安心して」


 私たちは手洗いうがいをした後にリビングでゆっくりしていたら、寝てしまっていた。


 多分だけど、泣いたりして疲れたのだろう。


私はお母さんに起こされて、自室のベットで寝ることに。


 今日は本当に色んなことがあった日だったが、絶対に忘れることのない。


 なんていっても、私と紗夜ちゃんとの絆が深まった日だからね。


 その日の夢は疑似体験時に戻っているものだった。


 いつも通り仕事をして昼休憩に紗夜ちゃんと話しながら、飯を食べて午後の仕事をして、近くまで一緒に帰るという。


 疑似体験時では、ありふれた日常だったが今の感情で味わうと一味違った世界に変わっている。


 そういえば、料理は紗夜ちゃんが考えたのかな?


 そこら辺全く聞いたこと無かったな。


 起きたら聞いてみよ……


 私はスズメが鳴く音とともに起床。


 いつもよりスッキリとした目覚めで、ベッドの上で大きく手を挙げて欠伸をする。


 昨日の紗夜ちゃんの話を聞いて魔法に関してもっと勉強しようと思ったので今日から気合いを入れ直し!!


 私は顔をパチンと叩いて気合を入れ、ベッドに手を着くと何か柔らかいものの上に手が乗ってしまった……。



 ムニムニ。



 何だこの感触は、どこかで触ったことのあるような感触なのだが全く思い出せない。


 ムニムニ。


 ムニムニ。


 ムニムニ。


 ………。


 私は柔らかいそれを揉んでいると癖になって、揉みながらなんだったのか考える。


 布団を退かせば一発で分かるがそんなことはつまらない!!


 せっかくやるならクイズ形式で当てたいからね。当たった時の爽快感は半端ないから。


 私はドキドキしながら、この柔らかくてついもんでしまいたくなる謎の物の正体を考える。


 「んん。ん」


 「……?」


 どこからか声が聞こえたような……。


 多分まだ疲れがとれていないのか、寝ぼけてるんだろう。


 私はまた揉みながら考える。


 「お姉ちゃん。そこ。そこは……。ダメ!!」


 「サリア?!」


 私は勢い良く布団を剥がすとそこにはパジャマ姿のサリアがいた。


 少し着崩れしているがこれは私のせいではないはず……


 「お姉ちゃんったら、朝から大胆なんだから♡」


 「……」


 「もっとしたいの? 揉んでると落ち着く? 私はお姉ちゃんがしたいならいつでもどれぐらいでもいいよ」


 「……」



 ピンポンパンポン


 お知らせします。


 サリアがいつでも胸を揉んでいいとの変態発言を致しました。


 お姉ちゃんは、直ちに避難してください。


 ピンポンパンポン



 私の中でアナウンスがなると、日光浴を浴びずに1階へ急いで降りる。


 もちろんサリアを置いてだ。


 最近は、私をからかっているのか少しエッチなことばかりしてくるのが本当に心配。


 いつかお姉ちゃん以外にもしてしまうのではないかと。もしもそうなったら……。


 私は洗面所で顔を洗いながら顔を青くしているとサリアが降りてきて耳元で囁いた。


 「お姉ちゃんにしかしないから安心してね。大好きだよお姉ちゃん。ちゅ」


 「……」


 耳にキスをされるなんて考えもしなかったし、遠い存在のものと考えていたから、非常に驚いている。


 最近のサリアは、何をしでかすのか本当にわかったものでは無い……。


 私は真っ赤な顔でサリアを見ていたのか、サリアがクスクスと笑った。


 「はい、お姉ちゃんタオル。真っ赤だからしっかり拭いた方がいいと思うよ」


 「誰のせいだよ!!」


 私は恥ずかしくなりながら急いでタオルで顔を拭きリビングへ向かう。


 向かう時に一生懸命に冷静になれ、冷静になれ。と自己暗示をかけて置いたのでリビングに着いた頃にはいつも通りの顔色になっていた。


 「おはよう。」


 「「おはよう」」


 リビングに着くとキッチンに行ってコップにお茶を入れる。


 やっぱり朝の1杯は格別。


 寝てる時は水分補給が出来ないので喉がカラカラなところに冷たくて美味しいお茶が流し込まれれば、格別の一杯になるだろう。


 疑似体験では、最高の一杯のために運動して運動終わりにビールで流し込むというのが流行っていたがあれは最高すぎた。


 だが、唯一理解できないのは運動するって所だね。


 苦手な運動をしてまで最高の一杯にしたいとは思わないからね。


 お茶を飲み干したので私はまたお茶を注ぎリビングの椅子に座る。


 私の対面にお父さんがいて、何やら仕事で使う書類? を見ている。


 「お父さんなにみてるの?」


 「ああ。これか。ダンジョンに潜ることになってな。潜る階層の復習だよ。潜ると言っても、深い層には行かないから二泊するぐらいになりそうなんだけどな……」


 「何か不安なの?」


 「いや。泊まることになると家族に会えなくなるから少し寂しいなって思っただけだよ。せっかくこんなに可愛い娘が2人もいるのに会えないってなるとな……。やっぱり断ってこようかな。」


 冗談半分で言うのではなく、お父さんは腕を組みながら本気で考えている。


 確かに寂しいけれど、少し会えないだけだよ!!


 行きと帰りの時間を聞いたけど、どっちも会えそうだし、二日目に会えないだけだ。


 お父さん大丈夫か……。


 そんな時にサリアがリビングにやってくる。


 「お父さんどこかに出かけるの?」


 「そうなんだよ。行きたくはないんだけど、行かなくちゃみたいな感じでね……。断ろっかな。」


 「ダメだよ!! 確かに寂しいけど、それが理由で休むのはダメ!! 私とお姉ちゃんが学校に行ったら全く会えなくなるんだよ。その時の練習だと思ってきて行ってきたら」


 「サリアがそこまで言うのなら……」


 お父さんは、落ち込みながら資料に目を通す。


 それにしてもサリアが、あんなことを言うなんて驚いた。


 いつもなら、一緒にいようよ。 とか、家族は毎日会うものだから!! と言って止めていたのに……。


 成長したな、サリア!!


 私はサリアの行動に感動しつつ、自分も大人にならなくては少し焦った。


 サリアはコップを持って私の横に座ると、ゆっくりコップの中身を飲んでいく。


 サリアは毎朝牛乳派なのだ……。


 いや待てよ。


 牛乳を飲んでいるから胸がでかいのか……。


 私もこれから飲めば大きくなるのでは!!


 成長期だし!!



 私が期待の眼差しで牛乳を見ているとサリアから「お姉ちゃんは、ダメ!!」と注意された。


 お姉ちゃんを貧乳で居たせたいのか!!


 私は胸と同時に器まで小さいようだ……



 その後は焼き魚と味噌汁と白米を食べて、着替えるために自室に戻ってきた。


 焼き魚は、昨日の夕食だったらしくてお父さんとお母さんの分がなかったが、代わりに卵かけご飯で白米を食べていた。


 そもそも、卵かけご飯を知らなかったらしく、私が教えたところ簡単でこんなに美味しい料理とは……。と、感動していた。


 カップラーメンが、エルフの里に入荷された場合は目ん玉が飛び出るのでは……



 私は疑似体験の疑問を、紗夜ちゃんに投げかける。


 「紗夜ちゃん。私の疑似体験時のシナリオとか、料理とかどこで学んだの? エルフの里では食べない料理だったりするんだけど」


 「あれはな、昔流行っていた人族の食べ物だな。あの種族は少し変わった料理法などをするが味は一級品だからな。シナリオも当時流行っていた社畜物語から少しとったものだし。」


 「社畜物語?」


 「そうそう。魔族も魔獣も魔法もない世界で、機械に少し依存して仕事をしていく長編物語だよ。知らないのか? 作中の、またサービス残業かよ。っていう言葉が流行って子供から大人まで言ってたのに?!」


 「なんて言う地獄の世界なのか……」


 「体験したアリアが言うのならそうなのか……」


 「……」



 楽しく過ごして欲しいと思って作ったものが、最悪なものだったことを知り、少し寂しそうな声になる紗夜ちゃん。


 それにしても人族は、大丈夫なのか?


 社畜物語とかいう辛くて逃げ出したくなるような内容のものが流行ってるとか、人族と会うのが少し怖くなってきた……。


 「人族自体現象傾向にあるからな。今ではもう無いかもな」


 「減少傾向?」


 「知らないのか? 勇者は人族でしか出ないが為に人気があって、一番種族が多かったんだけど。どこかの勇者が魔王にボコボコにされ、その息子はもっとダメだったからしだいに期待されなくなったんだよ。その後もずっとダメダメだったせいか、他種族から見下されるようになって人口が減ってるはず。」


 「勇者が現れないだけで、そんなことになるの?」


 「そもそも、勇者はだいたい性格が悪かったからな。元々嫌われていたが、魔王を倒す功績が欲しかったりするために近づくものが多かっただけだろう」


 「へ〜」


 疑似体験時のラノベでは、勇者は最強で優しくハーレムを気づく存在などと書いてあったが現実ではそうはいかないらしい。


 今でも勇者はいるらしいが、他種族よりも圧倒的に劣り誰にも相手にされないらしい……。


 あんなに美味い料理が作れるのに可哀想。


 「料理スキルがある人族なら問題ないと思うんだけど、他種族はもっと美味しい料理を作れるの?」


 「いやそんなことは無いが、時代と共に料理のレシピなどが減っていき、100年前ぐらいに行った時はほぼ残ってなかったぞ。行ったところで機械だから食べられないがな」


 「……」


 なんてもったいないことをする種族なのだろうか……。


 私は人族と会う期待が既に無くなっていた。


 私は紗夜ちゃんと話し、手が止まっていたことに気がついたので急いで着替えてリビングに向かう。


 リビングには既にサリアがいて、「遅いよお姉ちゃん!!」 と言いながら少し頬を膨らませていた。


 水筒の準備とかも終わってしまっていたので、そのまま玄関に行って家を出た。

文章が良くなっているのか?悪くなっているのか?変わっていないのか?マジで謎です……。


【ここで予告情報!!】

12月と1月は毎日投稿する予定です!!

一年を締めくくる月と一年の始まりの月は、いつも以上に頑張りたい!!と思ったからです!!

お楽しみに!!


【お知らせ】

 今後は、日、木の週二投稿予定ですので、引き続きよろしくお願いします!!


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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