第228話 やっと里に帰れる
「……。終わったのよね……。」
お母さんのその言葉で、意識がこちらに戻ってきた。
今まで、これが夢なのか、現実なのか? そんなことをぼーっと考える境目に居た為、何も考えることが出来なかった。
だが、意識がしっかりしたからって先程まで直接感じていた心の底から感じる恐怖は取り除くことができず未だに体が震え上がる。
必死に深呼吸を始めるが、どうしても頭で怖い怖い怖い。と永遠に考えてしまう。
本当に終わったんだよね……。そうだよね!!
そんな感じでいくつも自問自答ばかりしてしまう。
そこから時間が達が私はネガティブのことばかりかんがえるのだが、お父さんがどこかに感情が言ってしまったようなトーンで話し始めた。
「……。ああ、終わったんだろうな……。未だに生きた心地がしないな。未だに恐怖が取り除くことができないからな……。」
「そうね……。」
「「……。」」
私とサリアは言葉にすることはなかったが、小さくうん。と頷いた。
その後は会話がなくまた静かな時間が進み始め、私はその間に徐々に生きてるんだ。という実感を得ることができた。
「はぁ。本当に終わったんだね……。」
「そうね……。今回ばかしは本当に死ぬ。と思ったわ。そこであなたたちふたりが戻ってきたのを知った時は、もうドキドキが止まらなかったわよ!!」
「ほんとそうだよな。辛い仕事は親に任せとけ!!」
「そんなの嫌だもん!! お父さんとお母さん。家族みんな揃ってるから、幸せなんだもん!!」
「そうだよ!! 残されるぐらいなら、一緒に」
「アリア。それ以上は言わないでちょうだい。そこまで思ってくれるのは嬉しいけど、絶対にそんなことはしてはいけないわ。私たちも強くなってみんなを守れるかと思っていたけど、少し自分に思い上がっていたわね……。今回の反省をいかして、もっと強くならなくちゃね。」
「俺もだな。娘2人、そしてウサを守れるぐらいにはつよくなっとかないとな……。そろそろ里のみんなにも知らせに行くか……。。その前にある程度里の姿を戻さないと。これ以上不安にさせる訳には行かないからな。」
「うん」
まずは氷の除去からなので、オーラを出し凍った魔力と同化させどうにか取り除いた。
その後は地面にできたクレーターの除去。なぎ倒された木々をまとめ、小さな車庫のようなものを作りそこに収納しといた。
これで子供たちが色んなところに行っても怪我することがないからね。
お父さんが収納していた家を出したり色々して、完成したのだが、魔王襲来前と余り変わらない状況を作り出すことができた。
「よし、こんなもんか……。さすがに魔力が少ない状態出し、どんどん疲れが出てきてるから疲れるな……。」
「私が転移魔法発生させるから、その間はゆっくりしてて。」
「任せた」「よろしくね」「頑張って!!」
ということで、詠唱を始め私は紗夜ちゃんがいる街へ転移した。
転移した先だが、先程転移した場所なので少し離れている。
みんなに会う前に紗夜ちゃんにお話しとかないと。と思ったのでここに転移したのだが、早速紗夜ちゃんからテレパシーが飛ばされてきた。
(おかえり……。みんな無事で何よりだよ。しばらくはここの近くに仮説民家でも作ろうと思うから、ゆっくりしてて。)
(紗夜ちゃん、それなんだけど里の方は元に戻したからもう転移でみんなを戻そうかなって思ってる。あんなに怖い思いもしたのに環境が変わると恐怖が続くからね)
(それなら、そうしよっか。それにしても、神を召喚させる魔法は教えてないけど、もうやってあいつを倒したんだ?)
(それは、……)
私は先程里で起こった内容を全て話した。
神が言っていた制限ということは紗夜ちゃんも知らなかったみたいで結構驚いた声を出していたが魔王が連れ去られたと聞いて安心していた。
(そっか。もう神々の魔法は使わないようにしないとな……。それにしても、アリア達には召喚したりする魔法を教えなくて本当に良かった。自分が教えた魔法がそんな効果を持っていたと知らなく連れ去られたら……。本当に良かった……。準備はおわってるんだったよね。よし、転移するか!!)
(よろしく、紗夜ちゃん)((よろしくお願いします))
紗夜ちゃんと私の話を聞いていたみんなも挨拶をした後、紗夜ちゃんとのテレパシーは切れ、少し時間が経った後に私たちは自分たちの里に転移された。
里でみんなと合流という形になったが、みんな周りの景色を見て驚愕していたり、警戒していたりしていた。
特に子供たちは未だに恐怖が拭えず、自分たちの両親にくっつきっぱなし。
これは一生残ってしまうだろう……。
そんな最中、一人お父さんは何か話していたが、内容的に長老から何があったのか教えて欲しい。みたいなことだった。
だが、疲れているので明日報告。ということになって、自宅に帰りながら明日みんなで朝一行くことに決定した。
その後私たちは自宅に戻ったのだが、自室に戻りベッドに横になった即寝てしまった。
だが、夢の内容は先程現れた神の化身がしっかり発動し、私たちの目の前で両親、サリアが握りつぶされ、最後に私が握りつぶされるというものだった……。
眩しさなんかより、恐怖で目を覚ますと私の目からは涙が零れていた。
それと同時にみんなに会いたくなり私は自室を飛び出した。
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