第226話 魔王から逃げろ!!
226 魔王から逃げろ!!
「本当にあれが魔王なのか? 大したことがない魔力しかないが……。」
「お父さん騙されちゃだめ!! 絶対に隠してるんだから!!」
「あらあら、そんなに可愛いこと言っちゃって。こないだの時はそこのお嬢さんだけだったけど、今回は4対1ね。それに今は隠してるみたいだけど、みんなお嬢さんと同じぐらいかしら。さすがの私でも戸惑うかもしれないわね。おっと。そんな攻撃は通用しないわ。話してる時はしっかり聞かないといけないのよ。」
不意打ちに氷の矢を1本放つがスラリとかわされてしまった。油断してるからと思っていたが、そうではない。
何時どこでも気を張っているとなるとテレパシーで作戦をしたところだが、テレパシーも読み取ることがらしいからしない方が得策か……。
はぁ。本当にどうしたものか?
「アリアとサリアは里のみんなを助けに行って、そのまま転移でどこか安全な場所にでも行って!! それまで私たちが受け持ってるわ!! 大丈夫。私達もすぐに行くから!! それに私たちには紗夜さんパワーがあるんだから心配しないで!!」
「そうだな。俺たちの実力を見せる時がやってきたということだな。ふぅ。座標全確認。収納!!」
その声と共に、里中の家々が急に無くなった。
それによって村の人々が驚いたり、慌てふためくのが見えていたが、しばらく経つと魔王の存在に気づきその場で止まってしまった。
そんな魔王だが、お構い無しに両親に向かって魔法を飛ばしてくる。
さすがだな。と思いながら魔王を戦略を練っていると、両親たちだけで魔王が相当キツそうなのが伺えた。
両親も周りを気にして全く本気を出していない。そらに、この嫌な感じ……。
これから魔王の分身ならなんやらが来てしまえば勝て無い可能性、逃げることもできなくなるかもしれない。
本当に早めの決着をつけるべきだ。
よし、さっさと転移して2人を戦いやすくするぞ!!
私は里にいるみんなの居場所を確認しながらポシカボールに入れていく。
「みんなをポシカボールに入れるからサリアは私の背中側よろしく。転移先は……。」
だが、肝心の転移先を決めていなかった……。
どこだ。どこがいい? 街などから遠く誰もいない場所。魔王が来ても大丈夫な場所……。
そんな場所ひとつしか見当たらないが、あまり使いたくない……。
いや、そんなこと言ってる場合じゃない!!
「場所は紗夜ちゃんのところ!!」
「えっでも……。」
「もうそこしかない!! 後で紗夜ちゃんにはしっかり説明するから!!」
「わかった!!」
魔力感知、魔力の質に今まで以上に意識をするが、知らない魔力の質が多々ある。
ちょっと待てよ。分身するってことは、そういう事か!!
「サリア!! しっかり魔力の質も見て!! もしかしたら、魔王が化けてるかもしれないから!!」
「!! わかった!!」
私は大丈夫な魔力をポシカボールで包み、転移の詠唱を始める。
サリアも私に少し遅れて詠唱を始めて、お父さん達は魔王と対戦。
何はともあれ大丈夫かと思った矢先、私たちがポシカボールに入れなかった魔王? が私たちに向かって走ってくる。
私の方だけで5人はいる。しかも、魔力がどれも多い。
倒せないことはないが、いっぺんにとなると……。
それに、詠唱も途切れないし。
ここまで来れば一か八かか……。
詠唱キャンセルする訳には行かないので、両親、サリアにテレパシーを送る。
(私は大丈夫だから、心配しないで。)
(?! お姉ちゃん?)
(アリア無理をするな!!)
(アリア……)
みんなの声が聞こえたことを確認してから私は魔力のストッパーを解除する。
解除することによって私から魔力のオーラがとてつもなく溢れ出ているのだが、今回はただ出すだけではなく、初めてオーラを出した時みたいに暴走しているのだ。
ポシカボールの中に入っている同胞は私の魔力、そして魔力による突風を目にし驚いた顔をしているのがチラチラ見えるが気にしている余裕はない。
それに、後であれこれ説明すればいいだけ!!
私の持っている魔力のオーラがどんどん私の体から解き放たれ私を覆う形でどんどん天に伸びていく。
枝分かれしているオーラ同士がぶつかりその場で突風が発生することを繰り返していたら、ポシカボールがあちらこちらに飛んでしまった。
それに、近くにいるサリアも今は私から離れた場所でオーラ解放をしている。
だが、私はこれで終わらない。秘訣があるのだ。
それは私だからできる技。
いや、紗夜ちゃんの魔力を貰った私だからできることなのだ。
魔法はイメージの世界。
今みたいに暴走して、何をしでかすか分からない時もあるが、大体はイメージの元成り立っているらしい。
紗夜ちゃんが最も得意とする魔法は氷魔法。私の魔力も紗夜ちゃんに連動しそうやってしまってる。
魔力のゆらぎは何故風を発生させるのか?
魔力のオーラは一体?
そういうことを一から調べ研究した紗夜ちゃんだから、開発できなし得た技。
技名はないが、この世でできるのは私と紗夜ちゃんのみ……。
ふぅ。私は目をつぶって氷のイメージを始める。
魔王は少し離れてお母さんとお父さんと相手をしているが、みんな私のせいですごい戦いずらそうにしている。
私のせいで危ない橋があるかもしれない。
だからこそ、この技を使うのだ。
ふぅ。
私が息を吐くと同時にあたりは急激に寒くなる。
ふぅ。
私が目を開けるとそこは氷の世界。
天から雪が降り、周りの景色は銀色に変更されているが、最も変わっているのは私のオーラ。
私のオーラが、銀色に変更し暴れてはいるものの一切風が吹かない。
その代わり私の近くで氷が割れる音や落ちてくるのが伺える。
そう、魔力のオーラが全て氷魔法になったのだ。
分していた魔王は突風の中私たちに襲いかかろうとしていたみたいだが、少し遠くで氷漬けになってしまっていた。
それを見ながら氷のオーラを着き刺しにし、氷は割れ分身魔王は死んで行った。
そして私は、ふぅ。と息を着いた後、詠唱の続きを始めながらオーラを動かしポシカボールを集めていく。
氷のオーラは見えない速度であっという間に進み、その後、ポシカボールを包んで氷漬けした後私の近くに運ばれていく。
もちろんポシカボール自体が防御魔法なので中にいる方々は無事だ。
それとお父さん達と戦っている魔王はどんどん魔力量が上がってきていて、こちらにちょっかいの魔法を飛ばそうとしてくるが何とかこちらに被害を出さないように頑張ってくれている。
だが、もうこれで終わりだ
詠唱はもう時期終わる。
私はサリアに合わせながら詠唱を言い続けた。
いざ、舞い上がれ。」
私はふぅ。と息を吐いたあと一瞬で出ていたオーラをしまい最後の言葉をサリアと一緒に口にする。
「転移!!」
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